街&関連グッズ紹介


■これぞサウンドノベルの最高傑作。食わず嫌いをする前に、遊んでみろや!
1998年、セガサターン用ソフトとして発売された『街』は、8人の主人公をザッピングしながら
全員をグッドエンドまで導くという斬新な手法でサウンドノベルの新境地を開きました。もちろん
肝であるシナリオも完成度は非常に高く、ファンの間ではサウンドノベル最高傑作との呼び声が高いです。
しかし、発売当時サターンがハード末期を迎えていたこと、そして実写という表現方法に対するゲーマーの
拒否反応が予想以上に高かったため、サウンドノベルシリーズ中最も売れなかった悲運の作品でもあります。
このページでは、『街』と、その関連グッズを紹介していきます。

関連グッズリンク>>▼攻略本 / ▼サウンドトラック

▼街 運命の交差点
・1999年1月28日発売 2,940円(税込)プレイステーション用CD-ROM
■Amazonでも現在販売中!
・推定売上本数 60,417本(エンターブレイン調べ、廉価版は含まず)

開発・発売元/チュンソフト 総監督/麻野一哉 プロデューサー/中村光一
シナリオ/長坂秀佳・山崎修・岩片烈・平松正樹・横山至
キャスト/雨宮桂馬…あらい正和 牛尾政美・馬部甚太郎…松田優
篠田正志…草野康太 高峰隆士…増田雄一 飛沢陽平…仲田健一
細井美子…伊藤さおり(北陽) 市川文靖…ダンカン 高峰厚士…塩山義高
青井則生…武沢宏 白峰忠道…竜雷太 サギ山…窪塚洋介
クマ野…久保田篤 麻生しおり…雪乃五月 ジェロニモ…谷山紀章

●レビュー

 管理人的サウンドノベルの最高傑作。しかし世間的には実写であるという理由であまり売れなかったのが本当に残念でならない。個人的にはこの作品で実写を使ったのは大正解だと思っている。主人公が8人いて各々の行動が知らぬ間に他の主人公に影響を与えているのだが、プレイヤーは8人の主人公を上手くザッピングすることにより全員をグッドエンドまで持っていかせるのが目的。これによってこれまでのサウンドノベルには無かったゲーム性が付与されている。そして主人公が8人いるので当然登場人物もこれまでとは比較にならないほど大量に出てくる。それでシルエットだったりしたら絶対誰が誰だか分かりづらくなって混乱すると思うんですよ。しかもシナリオもドラマ志向だからCGやアニメも不向き。よって管理人は実写を断然支持します。

 もちろんこのジャンルの肝であるシナリオも秀逸。8つの話は主人公が所々で絡み合うといっても内容は各々全く違ったもの。笑えるもの、ミステリアスなもの、恐怖もの、そして泣けるものまでよりどりみどり。しかも1つの話のボリュームも十分でこれを8つ(隠しも加えるとさらに2つ)も楽しめるとは…最高です。ザッピングのために一つのシナリオに集中できない欠点はあるけど。それに分かりにくい用語を解説するTIPや100以上あるバッドエンドも本編に負けないくらいの趣向が凝らされているのも凄い。隅々までスタッフの力がこめられたこの作品、実写嫌いでやってない人は絶対に損してるね。ていうか2製作のために今からでも新品で買って下さい。

(レビュアー:今師@げーむじんスタッフ)


 「街」。サウンドノベルシリーズ第3弾にして、実質的にも最高傑作と呼んでも差し支えないほどの完成度を誇りながら、最も売れなかった悲しいゲーム。これって、サターン版あわせても10数万本しか売れてないんですか。ビックリしますよね。こんな面白いゲームがそんだけしか売れていないとは・・・・・・世の中のゲームユーザーって、本当に面白いゲームなんて求めてないんでしょうね、きっと。当然、今師氏の言うように「実写ゲー」であるという部分も大きいでしょうけど。

 というのも、世の中のゲームフリークって、どこか世俗的なドラマや映画というものを毛嫌いしている傾向がありますよね。だから、そういったものを連想させる実写ゲーというのは、どこか敬遠されてしまう“きらい”があるのでしょうね。まぁ、良く分からないんですけど。

 確かに、最初にリリースされたサターン版は、さすがに不親切であったと言わざるを得ませんでした。各キャラクターの物語の進行具合や選んだ選択肢によって、それぞれのストーリーに影響をあたえるザッピングシステムは、確かに面白い試みでした。しかし、逆を言えば、あるキャラクターのストーリーがバットエンドになってしまうと、別ストーリーの過去から選択肢をやり直さなければならなくなるという問題が発生することになりました。プレステ版ではバットエンドの際に、なぜそうなってしまったのかをヒントとして教えてくれるようになっているので、スムーズに進行できるのですが、サターン版にはそれが無かったため、一度バットエンドで捕まってしまうと、過去のストーリーを手当たり次第に掘り起こさなければならないという状況に陥ってしまい、ストーリーを楽しむという部分において、多大な弊害になっていました。

 しかし、上の文中にも書いたように、プレステ版になり、その問題は一気に解決しました。このゲームを未だプレイしたことの無い皆さん。どういった理由でこのゲームをプレイなされていないのかは知りませんが、「興味が無いから」ってだけでやってないのなら、あまりにもったいないです。それぞれの物語は、ジャンルも趣向も様々なので、なかには好みでないものが含まれているかもしれませんが、そん時はそん時ですから。このレビューを読んで興味を持ったら、是非一度プレイしてもらいたいと思います。というか、なんでオレが下手に出なきゃいけないんだ?いいから遊んでみろよ。まずはソコからだろ?ホレ、3,000円握ってゲーム屋走れや。

(レビュアー:Kay.Sak@げーむじんスタッフ)


オススメ度…★★★★★


▼街 公式ガイド ZAP’S
・1999年1月増補版発行 1,680円(税込)
■Amazonでも現在販売中!

編集・発売元/チュンソフト

●レビュー
 何冊かある「街」の攻略本の中でも公式ということもあり一番の充実度。8人と隠しキャラも含めた主人公全員のグッドエンディングへの到達方法を詳細解説。この1冊さえあれば「街」の完全制覇は約束されたようなもの。
 攻略の他にも各キャラを演じた役者のインタビュー、舞台となった渋谷の各スポットの解説、そしてシナリオを担当した長坂秀佳氏による書き下ろしオリジナルシナリオ「雲烟過眼」などファンなら必見の内容が満載。既に制覇したヘビーファンの方も買う価値十分あり!

オススメ度…★★★★★


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