レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開
ID:MR.JAqBDX.k
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「ルーク!!失礼ですよ。その頭で…なんて、人のことをバカにしてはいけません。」 え…あれって、そんなに言ってはいけないことだったんですか…? 「ご、ごめんなさい…」 僕はとりあえず謝っておきました。いや、僕がこんなミスをするなんて…英国紳士になれるかなぁ… 「ま、いいや。謎ってそんな感じなんだね。」 あっさり許してもらえました。いや、ここまであっさり許してもらえると逆に怖いです… 「それにしても…先生、遅いですね。」 アロマさんがつぶやきました。確かに、部屋に帰って来てからもう5分もたつのに、先生は全然帰ってきません。 「先生?あのシルクハットをかぶった男の人ですか?」 「はい。エルシャール・レイトン。大学の教師をつとめています。」 美雲さんは先生のことを知らなかったようなので、僕は優しく詳しく教えてあげました。 「へぇ…それにしても、本当に遅いね。」 美雲さんも先生の帰りが遅いことを気にしているようです。 「いっそのこと…探しに行きませんか。」 僕はアロマさんに提案してみました。やっぱここは部屋でずっと待っているよりも… 「ダメですよ。先生が待っていろって…」 アロマさんが反対してきました。そこで僕は… 「アロマさん。さっき先生の言いつけを破って展望デッキへ来ましたよね。」 僕はアロマさんにとどめの一言を放ちました!! 「え、いや、それは…」 アロマさんは言葉を詰まらせてしまいました。 「決定ですね。じゃ、行きましょうか。美雲さんも行きますよね。」 僕はアロマさんを置いてけぼりに話を進めていきました。 「うん。じゃ、行こうか。」 僕と美雲さんはドアを開けて部屋を出て行こうとしました。 「あ、ままま、待ってください!!私も行きます!!」 慌ててアロマさんもついて来ました。これで…計画通り。 「じゃ、まずはどこへ行きましょうか。」 僕は廊下を歩きながら言いました。 「とりあえず、展望デッキへ行ってみましょう。先生もいるかもしれませんし…」 アロマさんは提案しました。確かに…先生ならチェルミー警部のところに居るかもしれませんし…僕も賛成ですね。 「じゃ、そうしようか。」 美雲さんも賛成のようです。と云う訳で、僕たちは展望デッキへと行くことになりました。 7月26日午後2時10分 展望デッキ 「うわぁ…生々しいね。」 美雲さんがつぶやきました。さっき僕たちが来た時とは違って、マリアンティア夫人の倒れていたところにはもう何もなく。ただ血がべたべたについていました。あの時はトンネルの中を走っていましたが、今は外を走っています。 「あ!!ルーク君たちでありますか!!」 「バートンさん!!」 僕たちの目の前に居たのはバートンさん。いつもチェルミー警部の側に居る、チェルミー警部の部下です。 「あれ…チェルミー警部はどこに居るんですか?」 アロマさんは尋ねました。そういえば…バートンさんだけしかいませんね。展望デッキには。 「チェルミー警部ならば、マリアンティア夫人と医務室に居るであります!!」 マリアンティア夫人…そういえば、まだ生きていて、チェルミー警部が医務室に連れて行く…と言っていた気がします。 「そうですか…良かった。」 アロマさんも安心の声をあげました。さすがに、モレントリー急行で人が死ぬのは嫌です。 「じゃ、私マリアンティア夫人に会ってみたいです。レイトンさんもそこに居るかもしれないし…」 美雲さんはニタニタしながら言いました。というか…そこでニタニタした理由ってなんでしょうか? 「いや…それが…誰も医務室に入れるなとの命令であります!!」 バートンさんは敬礼しながら言いました。それも見事な。 「えええ、なんでですか!!」 僕と美雲さんは顔を見合わせました。だって…ほぼ同時に同じことを言ったからです。 「そ、それが…なんでも、ご婦人を殴った人の顔をご婦人が見たとのことでありまして、誰も入れるなとの命令です!!」 え…えええええええええええええええええええええ!!マ、マリアンティア夫人が誰に殴られたかを見たって… 「うーん…ルーク君。どうする?レイトンさんは見つからないし、医務室にはいけないようだし。」 美雲さんは腕を組み考え込みながら言いました。確かに…どうしよう。 「とりあえず…レイトン先生を探しませんか?」 僕は提案しました。だって、ここに居てもらちが明かないし… 「だけど…このまま、レイトンさんを探すより、少し展望デッキを捜査してみませんか?色々なことを経験している私が言うんだから!!」 美雲さんが展望デッキを見まわしながら言いました。というか…色々な事ってなんですか!? 「でも…ここは先生を探すほうが…」 僕は僕の意見を言いました。だって、今は先生を探すほうが先で… 「いや、美雲さんの言うとおり、ここは捜査してみましょう。」 ええええええ、アロマさんまでどうしたんですか?美雲さんに洗脳されちゃったんですか? 「じゃ、意見もまとまったことだし、調査しようか!!」 ちょ、まだ僕の意見が… 「ダメであります!!チェルミー警部が現場をあらすなと…」 お!!いいぞ、いけいけバートンさん!! 「バートンさん。覚えています?未来のロンドンで、あなたが仕事をさぼり中華まんを食べていたのを。」 あ、そう言えばそんなこともあったような… 「!!…」 バートンさん…かなり動揺しています。 「チェルミー警部に…言いつけちゃっていいですか?」 「だだだ、ダメであります!!」 「じゃ、捜査許可をちょうだい。」 「わ、分かったであります。ご自由に調査していいであります!!」 …あれ?なんかいつの間に捜査許可がもらえている気が…恐ろしき、女の力。 「と云う訳で、捜査しようか。」 …と云う訳で、流れからして、僕たちはマリアンティア夫人が倒れていた展望デッキを調査することになりました。 「えーと…どこから探索しますか?」 とりあえず、僕は三雲さんに聞いてみました。なぜかって?美雲さんの顔、なぜか何回も殺人事件を経験したことがあるような顔をしていたからです。 「そうだね…じゃ、マリアンティア夫人が倒れていた付近を捜索してみようか。」 と云う訳で、僕たちは今はいない、マリアンティア夫人が倒れていたところの周りを調べることになりました。 「えーと…これは…何でしょうか?」 僕は血だまりの中に落ちている光るものを拾い上げました。 「これは…ダイヤモンドでありますね。かなり価値が高いものであります!!」 バートンさんが光るものをしげしげと見ながら言いました。 (証拠品・ダイヤモンド) 「血だまりの中に落ちていた。マリアンティア夫人の持ち物だと思われる。かなり価値が高い。血はついていない。」 一応、言っておきますが、血だまりの浅い所に宝石が落ちていたから血がついていないだけで、作者のミスではないですよ!! 「え、ダイヤモンドだって、見せて見せて。」 宝石と聞き、美雲さんが少し小走りでこちらの様子を見てきました。 「ほほう…これは本物のダイヤモンドだね。長年の経験からして、間違いないよ!!」 このダイヤモンド、間違いなく本物らしいです。…って、アレ? 「長年の経験って…一体なんですか?」 どこからともなく現れたアロマさんが、美雲さんに尋ねました。ぼくも同じことを聞きたかったです。 「え、そりゃ大泥…」 大泥?その後は?大泥棒って言ったらバートンさんに現行犯逮捕してもらいます。 「大泥…大尼です!!」 ちょ、漢字は似ているけど発音も意味もまったく違います。大尼(おおあま)ってなんですか?大尼って!! 「…な、なんなのさ!!そんな白い目で見ないでよ!!ほ、ほら、この展望デッキで見つかるものはこれ以上なさそうだし、さぁさぁ、またレイトン先生を探しに行きましょう!!」 そう言うと、美雲さんは猛ダッシュで展望デッキから出て行ってしまいました。 「…行っちゃいましたね。じゃ、私たちも行きましょうか。」 「はい。じゃ、バートンさん。またどこかで会いましょう。」 僕は宝石をポケットに突っ込んで、僕たちはバートンさんに別れを告げて、美雲さんの後を追いました。 7月26日午後2時25分 5両目廊下 「フンフフフンフフンフンフンフフフン…」 僕たちは先生を探すために、僕たちの部屋の前の廊下を歩いています。すると、どこからともなく愉快なリズムを刻む声が聞こえていました。 「あ、サムさんじゃないですか。」 僕の前に居たのはサムさん。モレントリー急行の乗務員で、あの時の事件でもこれに乗っていた。 「フンフフンフフ…お、ルーク君たちじゃねぇか。…そちらのお譲さんはだれなんだ?見覚えがないんだが…」 トムさんは三雲さんを見ながら言いました。 「私?私の名前は一条三雲。大泥…うら若きただの少女やってます!!」 …また大泥棒って言いかけた気がします。美雲さんの職業っていったい…そういえば、改めて思いましたが、美雲さんってかなり怪しいですね。 「へぇ、見たところ、ベイベーは日本人の観光客ってところだろうぜ。」 サムさんは三雲さんの格好や口調から美雲さんの出身地や旅行目的を当てました。 「うん。あってるよ。サムさんってすごいんだね。占い師か何か?」 美雲さん…そのくらいの推理なら誰にだってできます。まずその服装からして… 「サムさん。レイトン先生を見かけませんでしたか?」 僕はとりあえず聞いておきました。彼だって一応、立派な大人です。少しは何か役に立つ情報をくれるかもしれません。 「…悪ぃな。見ていないぜ。」 …全くと言っていいほど役に立つ情報はもらえませんでした。いや、ここまで何もないと… 「ただよぉ、あのロボットみたいな姉ちゃんが、リフレッシュルームへ向かって行ったのは見たぜ。」 ロボットみたいな…小池さんのことでしょう。リフレッシュルームへ向かった… 「多分…小池さんのことでしょうね。」 多分と言った後しばらく間を空けて、アロマさんも言いました。 「小池さん…?アロマさん。一体誰なの?」 美雲さんは首をかしげながら言いました。そういえば、まだ三雲さんは小池さんに会っていません。 「えーと…確か…日本の株式会社の社長で、海外出張のために、部下を一人連れてモレントリー急行に乗っている…やり手の女社長さんです。」 アロマさんは覚えていることの全てを三雲さんに言いました。だけど…一番の特徴、ロボットみたいという説明を忘れていますよ。 「ヘぇ、で、レイトンさんは見つからないし、次はどこへ行きますか?」いたf 美雲さんは腕を組み頭の後ろへやった後、思いっきり背伸びをしながら言いました。 「おいおい、俺の話を聞いていただろう。あのロボットみたいな姉ちゃんがリフレッシュルームに行ったって。そこへ向かってみるのがいいんじゃないか?」 「それもそうですね…先生もそこに居るかもしれませんし。美雲さんもアロマさんも、賛成ですよね。」 僕はリフレッシュルームに行くことを提案しました。理由?もちろん先生が居るかもしれませんし…あのロボットみたいな人、小池さんにまた会ってみたいですし。 「別に私はいいですよ。美雲さんはどうですか?」 「モチのロンだよ。」 モチのロン?一体どういう意味なんだろう。…もちろんって意味だったり。 「じゃ、行こうか。」 美雲さんがそういうと同時に、僕たちはリフレッシュルームへと向かいました。僕たちが去った後で、またサムさんはマイクを握り、愉快なリズムを刻みながら踊っていました。…本当に乗務員なのでしょうか。 7月26日午後2時30分 リフレッシュルーム 僕たちはまたこの部屋へとやってきました。スピーカーからは相変わらず、鳥の鳴き声や風の音が聞こえてきています。 「あ!!先生!!」 僕は部屋の中を見回している中で、先生と小池さんと羽祖紺さんが話しているのを見つけました。 「ルーク?確か部屋で待っているはず…」 先生が不思議そうな顔をしてこちらを見てきました。ううう、どういい訳しよう… 「す、すみません。先生のことが心配になって…」 僕は出来る限りのいい訳をしました。いや、本心ですから別にいい訳の感覚はなく、罪悪感は全くわきません。…本当ですよ!! 「ルーク…」 良かった…先生は全く怒っている様子ではありません。僕の心の叫びが通じたんですね。…いや、いい訳じゃありませんって!!本当ですよ!! 「あれ、君たちは…ルーク君とアロマちゃんだね。」 パソコンさんは目にかけてある青いレンズをいじりながら言いました。…本当に、あれは一体何なんだろう…メガネにしては片方しかありませんし… 「先生、一体何の話をしていたのですか?」 アロマさんは先生たちのやり取りを見て、不思議に感じたんでしょうか?先生に聞きました。なんで不思議か?だってロボットと人間の会話ですよ。僕だって気になります。 ⇒To Be Continued... |
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