レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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先生は私の推理に少し付けくわえて、ヤタガラスがどこからやってくるかを推理しました。

「先生、それって…ヤタガラスはこの扉から飛び出てくるってことですか?」

「ああ、恐らく2時ぴったりにこの扉から出てくるだろうね。」

「2時…あと10秒です。」

私が壁の時計を見て言いました。カウントダウンが始まります。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、…

バタン

後ろのほうで扉の開く音がしました。私たちは一斉に振り向きました。だけど…そこに立っていたのは…

「美雲ちゃん。ただいま参上!!」

…そこに立っていたのは…何とも個性的な格好をした、私と同じ年くらいの女の子がいました。髪型は…………なんか、大きい簪を髪に突き刺しています。服装も…現在の日本人とは大きくかけ離れている格好です。

パシャパシャパシャ

「よっしゃぁ!!ヤタガラスの写真ゲットォぉォ!!ってあれ?」

なつみさんは勢い余ってカメラのシャッターを切りましたが…

「なんや、ただの少女やないか。ヤタガラス!!ヤタガラスはどこや!!」

目の前に居る少女。私と同じ年くらいの子が…大泥棒ヤタガラス?

「失礼ですが…あなたは大泥棒、ヤタガラスで間違いないですか?」

「こんなうら若き少女が泥棒なはずがない…とでも思っているんでしょう。けど!!私は正真正銘!!ヤタガラス2代目です!!」

…先生はかなり困った表情をしています。まさか…

「先生、精神病院、警察、どちらにつき出しますか?」

私は精神病院だと思います。だって…こんな少女が…ありえません。

「うーん…難しいところだね。とりあえず、チェルミー警部を呼んでこようか。」

…私も早くチェルミー警部を呼んできたほうがいいと思います。

「え、警察を呼んじゃうんですか?…………………………………う、嘘ですよ!!こんなうら若き少女が泥棒なはずないじゃないですか!!」

ですよねーwww。普通に考えて、この子が泥棒なはずありません。ですけど…あの間、一体何だったんでしょう?

「先生…ただの客ですか?この人。」

「恐らく…ね。ただ、怪しいことに変わりはない。」

「ムッカー、怪しいとは何ですか!!失礼な!!」

いえ、どう見ても怪しいですよ。とても今時の格好じゃありませんし…

「…あれ?よく見たら…あんた御剣の兄ちゃんと一緒に居た子やないか。」

御剣…どこかで聞いたことがあるような…

「ん?ああ!!その焦げたわたあめみたいな髪型は!!御剣さんの言ってた大沢木なつみさんです。」

あれ、この怪しい人、なつみさんのことを知っているのですね…怪しい、つながりでしょうか?

「焦げたわたあめって何や!!ったく、うちのイメージはこの髪型だけかぁ。ま、それより、御剣の兄ちゃんはうちのことなんて言ってたんや?」

……正直、なつみさんのイメージはこのアフロとカメラ、さらにはその関西弁だけだと思います。

「えーっと…確か、「誰かは忘れたが…私の本能がかかわるなと言っている。」って言った後「大沢木なつみ…三雲君。その名前を聞いたらその場からすぐ立ち去るんだ。」とかいってました。」

御剣って方…かなり、なつみさんに嫌なめにあわされているみたいですね。

「……………なんやそれ!!まるでうちが疫病神みたいやんけ!!」

なつみさんはしばらく黙り込んだ後、一気に怒り狂い始めました。

「ふぅ、やっと仕事が終わりました。で、お話を聞いたところでは、この少女はただの客で、ヤタガラスのふりをしただけで、ヤタガラスは結局こなかったと…」

石炭を溶鉱炉に入れ終わったプランクトンさんは話に参加してきました。汗だくになっていて、今にも服を脱ぎたさそうにしています。…脱げばいいのに。列車のスピードはぐんぐん上がっています。

「先生、ヤタガラス…来ませんでしたね。」

「ああ、だが…なにかオーラを感じる。あえて言うならば…大泥棒のオーラ、かな。」

大泥棒のオーラ…私も、何か感じます。

「あーあ、ヤタガラスは現れんかったし、事件現場からは追い出されるし、うちこれからどうしたらええねん。」

なつみさんは愚痴をこぼしながら客室へと戻って行きました。

「先生、僕たちも客室へ戻りましょうか。」

「…ルーク、私は君たちと別行動をとる。二人で行動していてくれ。すぐに帰ってくるから。」

そう言うと先生はどこかへ行ってしまいました。

「………………」

ルークはいきなりの出来事に、口を大きくあけぽかんとしています。ここは年上として、立派なレディーになる為に、ルークをリードしてあげなきゃ。

「ル…」

「アロマさん。これからどうします。部屋に戻るのが最も無難だと考えられますが…」

「あれ?」

…私がリードされちゃっているじゃないですか!!

「そ、そうですね。部屋に戻りましょうか…」

私たちもなつみさんみたいに部屋に戻ろうとしました。しかし…

       待った!!

!!…後ろから、少女の妙に大きな声が聞こえてきました。

「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!この大泥…ただの少女の美雲ちゃんを放っておいて、どこへ行く気ですか!!」

…私たちは足を止めて三雲さんの近くに行きました。

「で、何が言いたいんですか?」

ルークは少し面倒臭そうに美雲さんの相手をしてあげています。

「え?いや?だから…私を差し置いてどこに…」

「どこへ行こうと、美雲さんには関係ないと思いますが。」

ル、ルーク…先生が居ないときって…こんな性格だったのですか?いや、偶然!!ですよね?

「う!!、いや、じゃあ…」

「アロマさん。行きましょう、これ以上ここに居ても何にもなりません。」

ルーク…引っ越してから性格が変わってしまったのですか?

「ルーク…ちょっと言い方がきつくありませんか?」

「え?そうでしたか?普通に話していたつもりだったんですけど…」

…どうも、ルークと美雲さんは相性が悪いようです。

「ちょっと、いや、私も…」

美雲さんはまた私たちを止めようと必死になっています。

「美雲さん。言いたいことははっきりとおっしゃってください。」

ルーク…正論ですけど何か言い方がひどいですよ。美雲さんたじたじですし…

「…私もついて行っていい?」

え…美雲さんは何かつぶやきました。

「え、よく聞こえません。」

ルークが聞き返しました。どうも…ルークはやっぱ美雲さんとは相性が悪いようです。

「私もついて行かせてください!!」

地球の果てまでも響きそうな声を三雲さんはあげました。

「え、それって…僕たちと一緒に行動したいんってことですか?」

ルークが帽子のつばに手を当てながら言いました。

「…まぁ、そうなるね。」

美雲さんは、二ヒヒ、と笑っている様子で私たちに語ってきました。

「僕は構いませんけど。アロマさんはどうですか?」

「私も、構いませんよ。」

私たちの意見は一致しました。

「と云う訳で、ついて来たかったらついて来ていいですよ。」

ルークはそう言って客室へと戻って行きました。美雲さんも慌ててそれをおいかけます。私もそれを追いかけようとしました。しかし…

「待ってください。」

後ろからプランクトンさんの声が聞こえてきました。

「…今回の宝石喪失事件、強盗殺人未遂事件。あまり首を突っ込まないほうがいい。」

プランクトンさんはそう言い残すとまた石炭を溶鉱炉に入れ始めました。私は一応その言葉を受け止めておきながら私も部屋へと戻りました。ただ…少し、プランクトンさんが笑みを浮かべていたような気がしましたが…気のせい…ですよね?

7月26日午後2時5分 自室

「へぇ、一条三雲(いちじょう みくも)って名前なんですか。」

私たちは自室に戻った後一条三雲さんと一緒に話をしていました。かれこれ…五分くらいでしょうか。彼女からはいろいろなことを聞きました。モレントリー急行に乗っていた理由は観光目的の気ままな一人旅らしいです。イギリス語は、三雲さんが独自で開発した翻訳機を使って、話したり聞いたりしているらしいです。すごいですね…

「うん。いい名前でしょう。」

美雲さんは二ヒヒと笑いながら言いました。

「それにしてもすごいですね。一人旅なんて…」

ルークは少しぼやきました。確かに、まだ私と同じくらいの年なのに一人旅なんて…

「そうかな。私は一人旅を普通にしてもいい年だと思うけど…」

美雲さん…すごいです。私の心の中の疑問に直接答えてくれるなんて…

「にしてもさ、なんなの、謎って?なぞなぞみたいなもの?」

「ち、違いますよ!!謎って云うのは…」

ルークが慌てて仲裁に入りました。…あれ?仲裁って言い方するっけ?その後もルークと美雲さんは口論しています。

「ルーク、実際に出してあげたほうが早いんじゃないんですか?」

らちが明かないので、私はルークに提案しました。

「なるほど…では、美雲さん!!いきますよ!!」

       謎4
      変換!!

牛=椅子・になります。他にも…
網=居間・とかにも、さらには…
檻=色・にもなっちゃいます。
実は、この変換問題。ある法則があります。
秋=???・になります。
さて、秋=、なんでしょう?

「…とまぁ、こんな感じです。」

「へぇぇ、これが謎ねぇ…要するに、クイズとなぞなぞを掛け合わせてみたものですか?」

美雲さんがそれっぽいことをばっちりと言ってくれました。

「え、まぁ、そうですけど…」

ルークは少しうなだれてしましました。ここで、いったんアロマ視点から、ルーク視点へと移り変わります。理由?レイトン教授の本家の小説はルーク視点で、キャラもしっかり定まっていて、書きやすいかららしいですよ。

「なぞなぞとクイズ…何か違うような…」

……あ!!僕視点ですか。今、僕は三雲さんの言ったことを深く考えています。クイズとなぞなぞ…あっている気もしますが…間違っている気もします。そもそも、謎ってなんでしょう?考えれば考えるほど奥が深いですね…

「ルーク…?どうかしたのですか?視点が定まっていませんし頭を抱え込んでいますよ。」

え!?僕そんな顔していましたか?やっぱ謎と云うものは奥が…

「ルーク君…この謎、大泥棒…うら若き少女には少し難しいよ…」

うわわ!!いきなり話しかけられるとビックリします。やはり謎と云うものは…

「ルーク、無限ループになってしまいますよ。」

あ、そうだ、このまま続けていればまた言い続けていました。

「ごめんなさい。で、この謎、難しいですか?」

こんな謎、僕にとってはオチャノコサイサイなんですけどね。

「できればヒントがほしいよ…アロマさん。ヒントプリーズ!!」

な、なぜそこだけ英語で。しかもアロマさんのことはアロマ'さん'で、僕の場合、ルーク'君'なんですね…はぁ、やっぱ僕はまだまだ子供なんでしょうか…

「そうですね…ルーク、一つくらい、よろしいですよね?」

ちょ、ちょっと、僕はこんな心境なのに二人ともスルーですか。

「…いいですよ。ヒントはですね…ローマ字変換してみてください。牛はUSIで、網はAMIです。」

僕は少しさっきの考えを少し引きずっていますが、このまま放っておくと僕の高感度が地の果てまで下がってしまうかもしれません。なので答えておきます。

「えーと…変換したよ!!」

美雲さんは、側に置いてあったメモ用紙に言葉をローマ字に変換させて書き、言いました。

「じゃ、そのUSI(牛)を、どうにかして椅子と読んでください。そうすればこの謎は解明できます。」

僕はある程度のヒントを出した後、さっきのことを考え込んでいました。謎とは一体何なんでしょうか?なぞなぞでも、クイズでもなく…

「うーん…アロマさんは分かっているの?この謎の答え。」

「はい。バッチリです。美雲さんも頑張ってください。」

アロマさんは三雲さんを励ましています。僕も励ますかな…

「大丈夫ですよ。誰だって最初は…」

「分かった!!」

!!……ぼ、僕が励まそうとしている時に、いきなり分かったって言われても…虚しい。虚しいです。

「美雲さん。じゃあ、答えを言ってください。」

ま、また僕だけおいてけぼりですかぁ…

「秋=イカだ!!」

「どうしてですか?」

とりあえず僕は喋っておいた。敬語を使う理由?もちろん年上だからですよ。…認めたくありませんが。

「秋はAKIって書くでしょ、AKIを逆から読んだらIKA、要するに、イカになります!!牛だって、USI、ISU、椅子。網も、AMI、IMA、居間。檻までもが、ORI、IRO、色になります!!」

お、美雲さんにも分かったようです。この謎は、2年ほど前、先生が僕に暇つぶしとして出してきた謎です。あえてピカラットを言うならば…15くらいでしょうか?

「正解!!よく分かりましたね。その頭で…」

僕は一応そのソフトクリームみたいな髪型を指したつもりだったんですが…

「ムッカー!!美雲ちゃんをバカにすると怒っちゃうよ!!」

え、僕…何か起られるようなこと言ったかな?美雲さんは頬を膨らませて顔を真っ赤にして怒っています。

⇒To Be Continued...

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