レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開
ID:MR.JAqBDX.k
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「失礼ですが…リフレッシュルームとは?」 「そうですね…簡単にいえば、リフレッシュできる部屋だね。ま、言っていれば分かりますけど。私はあの部屋を海の生物の絵でいっぱいにしようと提案したのですが…却下されました。5ヶ月くらい前にできたものです。」 う、海の生物でいっぱいに…私は改めて思います。名前といい、言葉の中にある魚介類単語といい、趣味といい、やっぱ海が大好きなんですね!! 「さて、そろそろ帰ってもらえないかな。そこのアフロさんも一緒にね。私には仕事があるので…」 そう言うと、プランクトンさんは側に置いてある、スコップを取って、近くの石炭をすくい、石炭を溶鉱炉に入れようとしています。 「なんやアフロて!!」 あ、なつみさん居たんだ…そういえばさっきまで汽車をパシャパシャと撮っていたような… 「それにしてもなー、本当にヤタガラスがこんなところに来るのやろおかなぁ。まずここ汽車やで。こんな所まで現れるのやろぉか…屋外やしなぁ…」 なつみさんの言うことはもっともです。まず汽車は外とむき出しの状態になっている。こんな所にヤタガラスが現れるのでしょうか… 「じゃ、出て行ってください。」 「はい。ルーク、アロマ、行こうか。」 「行くって…どこへですか?」 私は一応聞いてみました。答えは分かっているのですが、確認せずにはいられません。 「もちろん、リフレッシュルームだよ。ヤコウダケ予算管理人に会ってみたいからね。」 そう言うと先生は少し大幅に歩き、1両目へと戻って行きました。それにつづいて、私とルークも1両目へと戻りました。最も、大沢木さんはヤタガラスを待つために、こっそり隠れて待っているそうですけど… 7月26日午後1時55分 リフレッシュルーム 「…………」 私は少し圧倒されてしまいました。このリフレッシュルーム、本当にリフレッシュできそうなところです。部屋の広さは…人が25人は余裕で入れるくらいでしょうか。部屋の温度は暑すぎもせず、寒すぎもせずのちょうどいい温度に固定されているようです。壁や天所は薄緑色に塗られていて、長椅子が5つ設置されています。一応、禁煙にされているみたいです。天井のスピーカーからは、鳥の鳴き声やそよ風の音が流れてきていて、本当にリフレッシュできそうな部屋です。 「おや、トンネルを抜けたようだね。」 先生が言いました。確かに、さっきまで真っ暗だった窓の外が一気に明るくなりました。 「コリコリコリコリコリコリコリコリこりコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリ。」 …そんな部屋の中で、リフレッシュルームにはふさわしくない音が聞こえてきました。これは… 「先生、キノコを食べる音がします。」 ルークもキノコを食べる音が聞こえているおようです。なんで… 「…ルーク、そこでキノコを食べている人がいるけど…もしかして…」 先生の視線の先には、キノコを食べながらスピーカーの音を聞きとっている人が今いました。食べているキノコは…エリンギですね。 「コリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリ……」 ううう…誰かが話しかけるまでキノコを食べ続けていそうです。 「すみません。お食事中のところ失礼ですが、あなたがヤコウダケ予算管理人でしょうか?」 「コリコリコリコリ…え、ああはい、そうですけど。コリコリコリコリでコリコリコリコリコリ私にコリコリコリコリコリコリ何かコリコリコリ用コリコリですか?コリコリコリ。」 …食べるか喋るか、どっちかにしてほしいです。この人が予算管理人ですか…身長は170センチくらい、肩からカバンをかけています。顔は…なかなかの美人ですね。 「食べるのか喋るのかはっきりしてください!!」 「コリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリ。」 …食べるほうを優先されてしまったようです。ヤコウダケさんはブナシメジを食べ終わり今度はエリンギの袋をカバンから取り出し食べ始めました。 「先生…食べるほうを優先されてしまいましたぁ…」 ルークが泣きそうな顔で先生にヘルプメッセージを出しています。 「すみませんが…少しお話をうかがってよろしいでしょうか?」 「コリコリコリコリコリコリコリコリ…まぁ、その、いいけど、で、何?」 あ、先生が話しかけると言うことを聞いてくれました。ただ…ルークが少しいじけてしまっています。 「やっぱ子供の僕なんかの言うことを聞いてくれるはずが…」 「ルーク、君が子供だったから相手にされなかったわけではない。試しに、これをチラつかせながらもう一回お願いしてみるんだ。」 先生はそう言うと、ルークに何か光るものを渡しました。あれは…コイン? 「…ヤコウダケさん。そのキノコ、僕に分けてください。」 ルーク!?こんなキノコ好きな人がキノコをそうそう簡単に分けてくれるはずが… 「いいわよ。はい、マイタケ。」 って、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ま、まさか!?私は確かにルークがキノコを受け取っているところを見ました。 「せ、先生、一体どういうトリックを使ったんですか?」 私は気になり、先生に尋ねました。あのコインは一体… 「ああ、彼女が言うことを聞いてくれた理由。これだよ。」 そう言うと、先生は私にきらきら光るコインを見せてくれました。あ!!これって… (証拠品・記念硬貨) 「モレントリー急行で売られている記念硬貨。モレントリー急行の絵が彫られている。金貨に見えないこともない。」 「駅で売られていた5ドルくらいの記念硬貨ですね。…でも、これでどうやって言うことを聞いてもらえたんですか?」 「さっき彼女が新しくエリンギをカバンから取り出した時、見てしまったんだ…「お金が貯まる百の方法」・「記念硬貨の値段全集」・「世界、お宝探しマップ」と云うタイトルの本を…」 …それって、どう考えてもお金がほしい人ですよね。 いわゆる守銭奴って奴ですか。 「だから、金貨に見えないこともないこれをチラつかせながら、まるで記念硬貨をあげるようなそぶりで話しかけたんだ。」 なるほど…さすが先生です。相手の性格を読み取り、そこから推理を始めるなんて… 「コリコリ先生コリコリこのコリコリきのこコリコリなかなかコリコリおいしいコリコリですねコリコリコリコリ。」 ルークがさっき貰ったエリンギを食べながら先生に話しかけていました。あ、先生も一つもらっています。 「コリコリコリコリコリコリ…なるほど、なかなかおいしいね。」 ……私も後で少し貰ってみましょう。 「で?聞きたい事って何ですか?」 ……目が、ヤコウダケさんの目が$になっています。こ、こわいです。 「いや、あなたが拾ってきたという宝石、クイーンエメラルドについて聞きたいのですが…」 「!!ク、クイーンズエメラルドですか。」 ?…一瞬ヤコウダケさんがかなり動揺した気がします。先生もルークも少し疑っているようです。 「…クイーンズエメラルド、この電車を一気に黒字状態にしているようですね。」 「コッ、コリコリ!!ゲホッゲホッゲホッ!!はぁはぁ、そ、そうみたいですね。」 あ、ヤコウダケさんがキノコをのどに詰まらせました。やっぱり…かなり動揺しています。動揺を絵にかいたような人ですね。 「…一体、宝石を売ってもしないのにどうやってお金に変えたんですか?」 「コリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリコリ…」 …キノコを食べて動揺を隠そうとしていますが…冷や汗であっという間に見抜かれます。 「どうやったんですか!!」 ルークも先生に後押しして、少し強めに言い放ちました。 「コリゲホンコゲホコリコリ…あ、わ、私、そろそろ仕事がありますので…」 キノコを噛んでいる音と席の音が混じってわけが分からなくなっています。 「仕事?予算管理人がいったい何を…」 「コリコリコリコリコリコリコリ…」 ヤコウダケさんはキノコを多少乱暴に食い荒らしながら先生の言葉が聞こえなかったかのように部屋を出て行きました。…冷や汗を大量に書いていましたけど。 「…行っちゃいましたね。」 ルークがさっき貰ったキノコの最後の一口を口に放り込みながら、少し残念そうに言いました。 「ルーク、何か怪しい様子だったね。」 「はい、僕でさえ分かりました。」 「はい、私にも分かりました。」 やっぱり、ルークと先生も、動揺しているのが分かったようですね。 「何か隠していたようですけど…行っちゃったからには他のことをするしかないですね。」 「…ルーク、今は何時何分だ?」 先生に時間を聞かれたルークは、壁にかけている丸時計を見て答えました。 「えーと…1時56分です。それがどうかしたんですか?」 「ルーク、アロマ、今すぐ運転席へ行こう。…ヤタガラスに会うためにね。」 あ、そうです!!ヤタガラスです!!2時にヤタガラスが運転席にある宝石を取りに来るって書いてありました。 「あ、ヤタガラスですか。先生、でも…ヤタガラスに会ってどうするんですか?」 「…………ルーク、まずは運転席へ向かおう。何か会っていなければいけない気がするんだ。」 先生は謎の笑みを浮かべるとリフレッシュルームを出て、運転席へと向かいました。ルークもそれに続いて出て行きました。 「じゃあ私も…あれ?何でしょうか?この紙…」 私も出て行こうとしました。しかし、ヤコウダケさんが座っていたあたりに何か紙が落ちていました。私はそれを拾い上げました。 (証拠品・メモ) 「9364872745と書かれている。ヤコウダケさんが座っていたあたりに落ちていた。」 「これは…何でしょうか?後で先生に見せないと…」 私はメモをポケットに突っ込んで、先生の後を追い、運転席へと向かいました。 7月26日午後1時56分 運転席 「お、あんたらも来たんか。」 私たちが運転席に着いた時には、プランクトンさんはさっきと一緒で、溶鉱炉に石炭を入れていて、なつみさんはヤタガラスがやってくるのを待っていて、カメラを構えています。 「ふぅ、やっぱこの仕事はつかれますね…早く深海色の海へ帰って泳ぎたい。」 プランクトンさんは汗だくになりながらスコップで溶鉱炉に石炭を入れています。…海が好きなら船の船長になればよかったのに… 「グッ!!なりたくて運転手になったわけじゃありません。資格や予算の問題で…」 …人の心に突っ込むのはやめてほしいです。それにしても…先生とルークはヤタガラスのことを考えているのでしょうか?ずっと考え込んでいます。 「…ルーク、ヤタガラスはどこからやってくると思う?」 「え?えーと…まず空からは無理ですね。こんなに速く走っている電車に飛び降りることはあの怪人ゴッドでも不可能と思われます。」 怪人ゴッド?確か…5年くらい前に世間を騒がせた怪盗でしたっけ。ある考古学者が事件を解決に導いたとか…もしかして、レイトン先生じゃありませんよね? 「その通り、さすがにヤタガラスといえども、夢の超特急、モレントリー急行に空から降り立つことはできない。」 確かに、今この列車はものすごいスピードで走っています。突き抜ける風が頬にびゅんびゅんと当たっています。さすがに空からは無理でしょう。 「じゃあ…陸から来ることはできるでしょうか?」 「ルーク、それはどういう意味だい?」 「いや、もしかして地面を走ってここまで飛び乗ってきたりするかもしれませんし…」 …ルーク、少しその発言には無理が……………すごくあのセリフが言いたくなってきました。何でしょうか?人差し指を突きつけて、腹の底から大声で、ある言葉を叫びたくなりました。だけど…ここは変人だと思われたくないから我慢します。 「ルーク、いくらなんでもその推理にはいろいろと無理があるんじゃないかな?」 「ううう、やっぱそうですよね。じゃあ…先生はどこからヤタガラスがやってくるのか分かりますか?」 「…ルーク、発想を逆転させるんだ。」 発想を…逆転?なにかどこかで聞いたことがある気がします。 「先生、発想の逆転って何ですか?」 私はつい聞いてしまいました。発想の逆転…なにか懐かしい気がします。 「そうだね…要するに、外からは運転席には侵入できない。この発想を逆転させるんだ。」 「逆転…ですか。外からは侵入できない…」 ルークは頑張って発想を逆転させようとしています。私も………あ!! 「分かりました!!外からは侵入できない、要するに、中から侵入はできるかもしれない。と云うことですね!!」 私は先生に自分の推理を突きつけました。…なんか、この感じ、すっごくすっきりします。 「その通り、アロマもなかなか腕を上げたね。外から侵入できないなら中から侵入するしかない。そう、ヤタガラスはこの電車にもう乗り込んでいるってことだよ。」 ⇒To Be Continued... |
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