レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
【PAGE 20/23】 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23]



しぶといですね…先生、頑張ってください。

       証言開始

     もっと確実な証言

「さっきの証言は、単純にあのアフロが殴ったという事を証明したかっただけざます。」
「本当に言いたいことは、こっちざます!!」
「このアフロ、お昼を過ぎたころから私のことをつけてきたざます!!」
「どうざます。これならはっきりしているざましょ?」
「だって、私を殴る為にずっとついてきたはずざますから…」

なるほど…確かに、少し確実な証言ですね。嘘をついていなければの話ですけど。ですけど…どこか引っ掛かる所があります。

「……さて、尋問したきゃするがいいざます。」

……スイッチの切り替えが早いですね。この人。

       尋問開始

「さっきの証言は、単純にあのアフロが殴ったという事を証明したかっただけざます。」

       待った!!

「アフロ扱いするなヤ!!」

なつみさんが画面の端から怒鳴り込んできました。

「うっさいざます。」

マリアンティア夫人…どれだけ嫌いなんですか?なつみさん。

「先程の証言は…それを、証明したかったんですね。」

先生は体制を整えました。…雲母さん…じゃない、美雲さんはすでに空気と化しています。

「そうざますねぇ…」


「本当に言いたいことは、こっちざます!!」

       待った!!

「要するに…先程の矛盾は…何の意味もなかった。と。」

先生は少し皮肉をこめて言いました。苦虫をかみつぶしたような顔をしています。

「そうなるざますね。ご苦労さん。」

…むかつきます。

「あ〜、ムカつく〜…」

法廷の霊媒師並みに口数が少ない美雲さんが喋りました。

「ウフフフフフフフフ…」


「このアフロ、お昼を過ぎたころから私のことをつけてきたざます!!」

       待った!!

「具体的には…?」

先生は聞きました。お昼過ぎはお昼過ぎみたいな返事が返ってきそうです。

「12時20分ごろからだったざます。」

…案外、具体的な答えが返ってきました。

「なるほど…それは立派なストーカーだな。」

チェルミー警部が口をはさんできました。部外者は黙っててください。セリフ回しが大変です。

「そんなことわいしてない!」

なつみさんが必死にバートンさんから逃げようとしています。

「そんなこと言ったてぇ、わぁたしはみちゃったぁんざぁます。」

あのしゃべり方が復活してきました。少し機嫌が直ったみたいです。

「なるほど…」

先生は少し考え込んでいます。このポーズは…何か、すごいことを考えている時です。


「どうざます。これならはっきりしているざましょ?」

       待った!!

「マリアンティア夫人。確かにはっきりしていますが、ついてきたからといって、それは単純なストーカーかもしれません。」

先生…それそれで、とんでもないことですよ。

「…だからといって、殴っていないという事にはならないざます。」

マリアンティア夫人は真顔で言いました。怖いです…

「ワイは殴っていない!」

なつみさんはしつこく突っかかってきます。ちょっと黙っててください。いくら足掻いてもどうにもなりません。

「…」

先生は何か考え込んでいます。こういう時の先生の顔…好きです。


「だって、私を殴る為にずっとついてきたはずざますから…」

       待った!!

「そうとは断定できませんが…」

先生の「待った!!」の言い方も決まってきました。かっこいいです。

「じゃ、なんでずっとついてきたざますか?」

マリアンティア夫人は疑わしい視線をなつみさんに向けています。

「…純粋に、ストーカー目的かもしれません。」

その主張は変えないんですね。というか、ストーカーに純粋もなにもないと思います。

「…どっちにしろ、犯罪だな。」

チェルミー警部が腕を組みながら言いました。ストーカーと殺人未遂…罪の大きさは違いますが…どちらも犯罪です。


「先生?おかしな所はありましたか?」

僕は先生に尋ねました。

「レイトンさん。いまいちおかしな所は見つからないけど…」

美雲さんも言いました。確かに、今の証言に、ほころびはありませんでした。

「ルーク、美雲君。要するに…なつみさんの、その時間のアリバイが証明できれば、この証言は何の役にも立たなくなる。」

え…?先生、もしかして…全て分かっているんですか?

「ルーク、役に立たないと思っていた証拠品が、今…役に立つかもしれない。」

うーん…用は、12時20分から、事件が起こった1時15分までの、アリバイを説明できればいい訳ですか…なつみさんの。

「ふふふ…もう一度、言ってほしいざますか?」

マリアンティア夫人は、余裕の笑みを浮かべています。

「…お願いします。」

先生…何を考えているんですか?僕には…分かりません。


「さっきの証言は、単純にあのアフロが殴ったという事を証明したかっただけざます。」
「本当に言いたいことは、こっちざます!!」
「このアフロ、お昼を過ぎたころから私のことをつけてきたざます!!」

       異議あり!!

    (証拠品・景色の写真)

きましたね…「異議あり!!」が。やっぱり…その証拠品を突きつけましたね。

「マリアンティア夫人…この写真を見てください。なつみさんが撮ったものです。」

そう言って、先生は写真をマリアンティア夫人に突きつけました。

「へー、あのアフロが…これは…景色の写真ざますね。これがどうかしたざますか?」

マリアンティア夫人は、何も気づいていない様子で言いました。

「マリアンティア夫人。問題は写っている内容ではありません。この写真が撮られた…時刻です。」

やっぱり…そこですか。

「…12時30分!?」

マリアンティア夫人は気付いたいです。

「そうです。あなたは12時20分ごろからずっとつけられていたと言われました。これは…明らかに。」

先生がそこまで言いかけた時。

「矛盾しています!!」

美雲さんがいきなり言いました。昔、検事の助手をやっていたようですし、職業柄でしょうか。

「し、しかしざますね。こんなの偽装工作を行えば…」

マリアンティア夫人は粘っているようですが、その後、先生がとどめの一言を言い放ちました。

「マリアンティア夫人…そもそも、私たちは、1時10分ごろ、なつみさんに会ったんですよ。」

そう先生が言うと、マリアンティア夫人は、顔を真っ白にしました。

「ななな、なんでそれをもっと早く言わなかったざますか!!」

マリアンティア夫人慌てふためいています。

「言う必要なんてなかったからです。」

ううう……先生、やりますねぇ……

「く、そ、そんなのウソざます!!それに、写真だって偽装工作を行えば…」

マリアンティア夫人もしつこいですね。まるで罪を認めない"真犯人"のようです。

「偽装工作?そんなの、短時間で、十分な装置も無くできるはずがありません。」

とどめの一言ですね。先生もやりますねぇ。

「く…」

マリアンティア夫人は言葉に詰まってしまいました。

「チェルミー警部、この通り、マリアンティア夫人の証言は滅茶苦茶です。もう一度、休まれたほうがいいと思います。」

先生…それは、心配だから言っているんですか?バカにする感じで言っているんですか?分かりません…

「く……くくくくく…」

マリアンティア夫人は、激しく悔しがっています。上唇をかんでいます。

「チェルミー警部、これでも…マリアンティア夫人を信じるのですか?」

先生はチェルミー警部に居ました。ちなみに、僕は全く信用していません。なつみさんは…人を殺すような人には見えません。

「信じないのならば…なつみさんを、放してください。」

先生…賭けに出ますね。Nikeです。あ、ナイスと読みます。

「…………」

チェルミー警部は黙りこんでいます。やっぱり、ここは難しいところですからね

「…………バートン。彼女を放してやれ。」

チェルミー警部は少し黙っていた後、そうバートンさんに言いました。

「畏まりました!!」

うわ、難しい漢字が出てきましたね。バートンさんは見事なまでの敬礼をキメマシタ。そして、なつみさんは放たれました。

「よっしゃ、自由の身になったで!!」

なつみさんは自由の身になったのがうれしいのか、飛んだり跳ねたりしています。

「な、なんで、なんでこのアフロを解放したざますか!!」

マリアンティア夫人は怒り狂い、チェルミー警部にあたり散らしています。

「マリアンティア夫人……あなたはの話には、おかしな所だらけです。これでは…信じれませんね。」

チェルミー警部…かっこいいです。さすが、"警部"です。

「く…くぅ!!」

そう言うと、マリアンティア夫人は乱暴に扉を開け、出て行きました。

「あ、お待ちください!!」

そう言って、チェルミー警部とバートンさんは、マリアンティア夫人を追いかけて行きました。

「行っちゃいましたね。」

美雲さんが言いました。美雲さんの顔は、はればれとしています。

「うむ、これチェルミー警部も、マリアンティア夫人の話は信じなくなるだろう。」

「やりましたね、先生。」

僕はそう言って、先生の微笑みました。先生も、微笑み返してくれました。

「ありがとな、助けてくれて。」

僕たちに近寄ってきたなつみさんは、腕を組みながらお礼を言いました。

「いえいえ、英国紳士として、当然のことをしたまでです。」

やっぱり先生は先生です。無駄に威張ったりしないところがかっこいいです。

「お礼としてなんなんやが…」

ん?どら焼きでもくれるんですか?大歓迎です。

「あの宝石の秘密教えてやろか?」

あの宝石って…

「クイーンエメラルドのことですか?」

僕は確認しました。宝石といっても、色々ありますからね。

「ゴメイトウ、少年、その通りや!!」

少年……僕は、ルーク君の方が良かったんですけどね……

「ぜひ教えてください。」

先生が急に険しい顔つきになりました。そんなに………重要なことですか?

「分あった。じゃ。言うで。」

分あった?わあったってんですかそれ?分かったみたいなものですか?

「実はな……あの宝石、プランクトンとかいう運転手が狙っとるそうや。」

え。プランクトンさんが…あの宝石をですか?

「それはいったい…」

先生は、そこまで驚いたような顔をしていません。もしかして…すべて、分かっているのでしょうか?

「あの宝石、かなりの価値やろ?そんでもって、予算管理人はケチらしくてなぁ、運転手の月給も低いそうや。」

そんなことを、プランクトンさんは確かに言っていましたね。

「それでな、運転手はその宝石を盗み出す計画を考えている……てゆう、噂が流れていたんや。」

え……ええええええええええええええ!!

「ちょちょちょ、ちょっと待って!!それって……泥棒じゃん!!」

美雲さんは心底おどろいたようで、おどろいた顔をしています。

「そうや、ま、アクマでも噂なんやけどな。」

なつみさんはそう言いましたが。こういう噂って、たいてい当たっています。それに…先生も、物凄い考えている表情をしています。

「それとな、もう一つあるんやけどな……聞くか?」

もう一つあるんですか…恐ろしき、ジャーナリストの情報網。

「お願いします。」

先生の頭の中では、今頃ロジックが組み合わさっているのでしょうか……

「あの宝石にはなぁ、触れると集中力増加の効果があるんらしいんや。」

せいしんりょくぞうか?それ、どういう意味ですか?

「速い話が、触ると集中力が高まるそうなんや。」

………なるほど。

「以上や!!」

…結構、かなりの情報が手に入りましたね。メモメモと…

(証拠品・クイーンエメラルド)
「盗まれた宝石。ヤタガラスから盗まれるはずだったが、その前に消失した。運転席の金庫に保管されていた。理由は不明だが、この宝石のおかげでモレントリー急行は黒字になった。触るだけで集中力が高まるらしい。プランクトン運転手が狙っていたという噂もある。」

「ありがとうございました。」

僕たちはお礼を言いました。英国紳士としては、当然のことです。

「私は大和淑女だけどね。」

後ろで三雲さんが言いました。ヤマトシュクジョって…なんですか?それ。

「いいっていいって、助けてくれたお礼や。」

なつみさん。お礼はちゃんと返すタイプなんですね。少し見直しました。

「じゃ、ワイはまた情報収集しに行くわ。」

そう言って、なつみさんは部屋を出て行こうとしました。しかし。

       待った!!

と、いきなり先生がなつみさんを呼びとめました。

「うわ!!いきなり呼びとめるなや!!カメラ落としそうになったやないか!!で、なんや?」

なつみさんは、少し不機嫌になりました。

「その情報の数々…いったい、どこから手に入れたのですか?」

……そういえば、そうですね。こんな情報、モレントリー急行の関係者からしか聞けませんから。

「……普通は秘密のするんやが、あんたらは特別や、食堂のボーイさんから、聞いたんや。」

⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集