レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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その繋ぎ…無理がある!と、僕も先生も、ついでにプランクトンさんも、この場に居ないアロマさんもそうに思ったに違いありません。

「一応、中学は卒業しているんですよ!それくらいできます!1次式だって、どんなものか覚えているし…」

…なら、早く答えををしえてくださいよ。中学、卒業したんですよね?

「え。えーと…答えは…」

…見てて、痛々しいですよ。美雲さん。

「…美雲君。ヒントだけでも…教えてあげようか?」

先生は三雲さんを気遣っています。流石英国紳士です。あ、流石とは、さすが、という意味です。ついでに、さすがと読みます。でも、僕はあえてりゅうせきと呼んでいます。

「うう…おねがいします。」

美雲さんは情けない声を出しました。

「そうだね…この問題の答えは、数式で表すとO×Oだよ。」

O×O…ですか?要するにO2になりますね。…分かりません。

「うーん…学校の授業で、習った気がするけど…」

美雲さんはうなっています。

「…あ!」

僕は思い出しました。先生から聞いたことがあります。確か…

「…酸素、ですよね?」

僕は言いました。先生はナイス。美雲さんはガ〜ン。プランクトンさんはグゥ。的な顔をしています。

「クック…クッ…!正解…だな。」

プランクトンさんは、悔しそうな顔をしました。

「…仕方ないな。」

パリィィン

割れた…プランクトンさんにかかっている、最後の錠が!遂に割れました!

「話してやろう…じゃないか。」

プランクトンさんは、観念したようです。

「ルーク?いったい…どういうことだ?」

事象を知らない先生に、僕は、この謎を解くと、有力な情報を手に入れられるという事を教えました。

「…そんなことが…」

先生は、落胆の声をあげています。落胆って、こういう使い方で合っていましたっけ?

「あえて言うならば…その返事は、何も間違っていない。」

え…どういうことですか?1回目と2回目、明らかな矛盾があるのに…

「宝石が盗まれた時は普通に運転していて。殺人未遂の時はトイレに行っていた。これで…満足か?ホームズ君。」

僕はルークです。…いや、今の発言。え、ちょっと。

「ちょっと待った!それだけだったの!?」

美雲さんも、すかさず突っ込んでいます。

「そうですよ。ただ勘違いしているだけだったんですか?」

僕もすかさず突っ込みます。

「だいたい、なんでそのことを黙っていたんですか?」

僕は更に突っ込みます。だいたい、プランクトンさんはの言う事を全て鵜呑みにすると、僕たちは無駄に謎を解かされただけになります。だいたい、あのサイコ・ロックがでたからには、もっとすごい秘密があるはずです!

「…悪かったな。言ったら、余計な面倒に巻き込まれそうだったから。」

ジャーンガラガラガラガラガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン

!…数えきれないくらいのサイコ・ロックがでてきました。ひぃふぅみぃよぉいつむぅななやぁこのとぉ…10個も画面いっぱいに敷き詰めてあります。プランクトンさん…いったい、何を隠しているんですか…?

「…ルーク、いったいどうしたんだい?」

先生は不思議そうに、僕の顔をのぞいてきました。いけない、このままじゃ僕はただの変人です。

「い、いや、なんでもありませんよ。ははは。」

僕はとりあえず誤魔化しておきました。先生は、頭に「?」マークを浮かべていますが、とりあえず誤魔化せたようです。

「さてと…もういいだろ。出て行ってくれないか?」

プランクトンさんはいら立ちを隠せないようです。という訳で、仕方なく、僕たちはいったん自室へ戻ることにしました。

7月26日午後4時25分 自室

僕たちは今、自室に居ます。特に理由はありません。僕たちは黙っています。と言っても、先生は何かを考えているようですが、そんな中、廊下をどすどすと歩く足音が聞こえてきました。そして扉をドンと開けると!チェルミー警部が入ってきました。ついでにマリアンティア夫人も居ます。

「レイトン!遂に犯人が分かったぞ!」

チェルミー警部は喜んでいます。犯人が…見つかったですって?

「それは本当ですか?」

先生は迷わず尋ね返します。美雲さんも座っていたソファーから飛び上がりました。僕も思わず立ち上がります。

「ああ、バートン!連れてこい!」

ゲームならここでムービーが流れてきそうですが、今回は小説なのでそうはいきません。

「は、はいであります!」

そうバートンさんは言って、ある女の人を連れてきました。これは…あ!

「はなせ!ワイは写真撮影をしてたんや!」

…焦げたわたあめさん。通称、大沢木なつみさんです。バートンさんにつかまれていて、激しく抵抗しています。

「あ、シルクハットの兄ちゃん!助けてくれや。ワイの冤罪証明してくれや!」

…無礼です。なつみさんはかなり激しく抵抗しています。バートンさんの顔は傷だらけです。ちょっとどころか、かなりかわいそうです。

「ふん。けがらわしいざますね。近づかないでほしいざます。」

マリアンティア夫人はそう言うと、高い声で笑いました。僕は顔やスタイルが良くても、こんな人は嫌いです。

「なんやて、このピンクピンクがぁぁ!」

なつみさんも言い返します。ピンクピンク…クスッ!

「キーっ!警部さん。今すぐこの女を逮捕するざます!」

マリアンティア夫人は顔を真っ赤にして怒っています。

「マリアンティア夫人、落ち着いてください。」

チェルミー警部はまりなんティア夫人をなだめています。先生は、なつみさんに近付いて言いました。

「なつみさん…本当に、やっていないんですね?」

先生は、しっかりとくぎを刺しています。

「あたりまえや!神に誓ってもええで!」

なつみさんは。ものすごく大きい声で言いました。

「…分かりました。マリアンティア夫人。彼女を犯人にするには、何か理由があるはずですよね。」

先生はマリアンティア夫人に言いました。

「あたりまえざます。なんなら教えてあげても言いざますけど。」

おお…また、バトルが始まりそうですね。

「マリアンティア夫人。なんなら私が…」

チェルミー警部が言いかけました。

「いや、自分で決着をつけたいざます。」

そう言って、マリアンティア夫人は断りました。さぁ…戦いの始まりです。あ、ちゃんと美雲さんも居ますから。

       証言開始

   マリアンティア夫人の証言

「わたくし、身勝手で自己中心的な女じゃ無いざますよ。」
「ちゃんと、この関西人を告発した理由はあるざますよ。」
「そもそも…私はこの方に殴られた、それはちゃんと見たざます。」
「動機は簡単なこと。金目当てざます。」
「その証拠に、わたくしの宝石は、ひとつ残らずなくなっていたざます。」

「なんやてぇ!ワイはいくらゼニに困っていたもなぁ!人さまのものを盗むようなことはしないと決めているんや!」

なつみさんは必死に弁解しています。なつみさんを捕まえているバートンさんは、もう傷だらけです。

「ふん。けがらわしいざますねぇ。」

マリアンティア夫人は物凄く嫌みな声で言いました。ムカつきますね。

「マリアンティア夫人。落ち着いてください。」

チェルミー警部はマリアンティア夫人をなだめています。警部の仕事も大変ですね。

「まぁ、いいざます。それで、この証言に、何かおかしなところでもあるざますか?」

マリアンティア夫人はピンク色の麦わら帽子を少し浅くかぶりました。

「ルーク君。…十分、おかしなところあったよね。」

美雲さんは僕の耳にこそっと話しかけてきました。なにか…おかしなところでもありましたっけ?

「ルーク、気づいたかい?この証言の…おかしな所に。」

先生は帽子を深くかぶりながら言いました。

「いや…よく分かりません。」

僕は正直に答えました。ここで強がって答えても、後で恥をかくだけです。

「そうかい…では、チェルミー警部、尋問してもよろしいですか?」

先生はそう言うと、チェルミー警部を見て言いました。

「ム、私は構わんが。マリアンティア夫人。よろしいでしょうか?」

チェルミー警部はマリアンティア夫人に話しかけます。

「構わないざますよ。さぁ、かかってくるザァマス!」

いよいよ…はじまります!

       尋問開始

「わたくし、身勝手で自己中心的な女じゃ無いざますよ。」

       待った!!

「本当ですか?」

先生…今、物凄く失礼なことを言った気が…

「あら?英国紳士がそんな事を聞くざますか?」

マリアンティア夫人は、少し顔をひきつらせて言いました。

「…」

先生…黙り込んでしまいました。

「それに…」


「ちゃんと、この関西人を告発した理由はあるざますよ。」

       待った!!

「それをこの後…証言してくださるわけですか。」

先生は言います。多分…この後にでも言うのでしょうね。

「ええ…他に聞きたいことでもあるざますか?」

マリアンティア夫人は、帽子に手を当て言いました。

「そうですね…あのバッグの中には、どれだけの金額の宝石が入っていたんですか?」

先生…それって、質問するべきことなんですよね?

「そうざますね…教授の、10年分の年収くらいざますかね。」

えーと…要するに…!!す、すごい数です。あんな小さなバッグに、どれだけの宝石が…

「それで…根拠はいったい…」

先生…少し顔が驚いて、ひきつっています。


「そもそも…私はこの方に殴られた、それはちゃんと見たざます。」

       待った!!

「本当ですか?」

先生と僕は、同時に声をあげました。美雲さんは空気を呼んでいます。

「本当ざます。神に誓ってもいいざます。」

神に誓ってまでも…よほど自信があるんですね。これで間違っていたらいいんですけど…

「動機だって、ちゃんと見当はついているざます。」


「動機は簡単なこと。金目当てざます。」

       待った!!

「金目当て…と言うと、金銭目的と捉えてよろしいですか?」

金銭目的…ですか。一応いっておきますが、僕は金銭目的で人を殴るようなことはしません。

「いいざますよ。誰にだって欲はあるざますからねぇ…」

僕には欲がありません!!…って、言えていた時代が懐かしいです。


「その証拠に、わたくしの宝石は、ひとつ残らずなくなっていたざます。」

       異議あり!!

    (証拠品・ダイヤモンド)

「マリアンティア夫人…確認しておきますが、本当に、一つ残さず無くなっていたのですか?」

先生…もしかして…矛盾って…

「あたりまえざます!!きっとこのけがれたアフロが全て隠し持っているざます!!」

…それは、流石に僕も言い過ぎだと思いますよ。

「なんやてぇ!!おま!!けがれたアフロってなんや!!」

なつみさんは激怒しています。ものすごい剣幕で怒っています。…うるさいです。

「それは…おかしいですね。」

先生はそう言うと、僕が展望デッキで見つけた宝石を突きつけました。

「それ…私の宝石じゃないざますか!!返すざます。」

マリアンティア夫人は手を前に出してきました。図々しいですね。

「ダメです。証拠品ですから…それより、これは展望デッキに落ちていました。」

先生…言いたいこと、もう分かりましたよ。先生の一番弟子ですから!

「それが…どうしたざます。」

「マリアンティア夫人。全て盗まれて…いないじゃないですか。」

先生…かっこいいです。

「…うぐ。」

マリアンティア夫人は、小さなうめき声を出しました。

「チェルミー警部!!どうして教えてくれなかったざますか!!」

マリアンティア夫人は、チェルニー警部に文句を言っています。

「申し訳ありません。まさか…話す必要があったとは…」

チェルミー警部は、少し冷や汗を流して答えました。

「次からは、何でもかんでも教えるざます!!」

「申し訳ございません!!」

チェルミー警部は、きれいなお辞儀をしました。美しいです。

「ったく!!そんなもの、犯人が落して行ったと思えばいいだけざます!!」

マリアンティア夫人は、逆上しました。

「…待って。」

?…今まで黙っていた三雲さんんが、急に喋りました。

「マリアンティア夫人。どうしてこの宝石には血をはじくんですか?」

え…はじく?あれって…偶然ついていなかったんじゃ…

「ルーク君。あれ…いくら血の浅い所に落ちていたからって、流石に全く血がつかないことはないと思うよ。」

…改めてよく考えてみると、そうですね。

「…この宝石、防水加工がしてあるざます。」

防水加工って…水をはじくあれですか?

「水で濡れるのは嫌だったざますからね。特別な宝石ざます。」

なるほど…ちょっと、証拠品を更新しておきましょう。

(証拠品・ダイヤモンド)
「血だまりの中に落ちていた。マリアンティア夫人の持ち物だと思われる。かなり価値が高い。血はついていない。特別な防水加工がしてある。」

「それで…そんなもの犯人が落して行ったとして、もっと確実な証言もあるざます。とくと聞くがいいざます!!」

⇒To Be Continued...

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