レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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「なんや、そんな顔して、そんなにうちに会うのが嫌か!!」

…そう。緑のジャージ姿に首からぶら下げた大きなアナログカメラ。焦げたわたあめみたいなアフロ。そう…自称オカルトカメラマンの、大騒ぎ…失礼、大沢木なつみさんに会ったことです。

「いや…別に嫌なわけではないんですけど…」

そう。実際に別に嫌なわけではありません。ただ……………こうやってからまれるのが、面倒くさいだけです。限られた時間を有効に使いたいのに…正直、今は一番会いたくありませんでした。

「それはそうとして…なぜ、こんなとこところに。」

僕は聞きました。理由は一つ、話の話題を変えるため。

「それはなぁ…ほら、ここで宝石盗まれたんやろ?少し興味があってなぁ。」

興味で…ですか。僕たちと同じですね。ただ…プランクトンさんが、「早く帰れ」と言わんばかりの顔をしているのは、多分気のせいです。

「悪いんだけどな…俺だって今仕事しているんだよね…早く出て行ってくれないかな…あんたら…ダツよりたちが悪いよ。」

ダツ?多分魚の名前でしょうけど…聞いたことがありません。というより、そろそろ魚トークなくても結構です。

「悪いな兄ちゃん。これも捜査だと思って、堪忍してくれへんか?」

なつみさんはプランクトンさんをなだめています。それにしても…すごいですね。なつみさんが使っている翻訳機。

「ム…ま、少しだけならば。」

プランクトンさんは何とか了解したようです。

「…ルーク君。そう言えば、あの矛盾の話…」

美雲さんが言いました。そうだ…そもそもここに来た理由は…

「プランクトンさん。覚えていますか?事件の話をあなたに聞いた時、1回目は運転している時の盗まれた。2回目はトイレに行っていて盗まれた。と言いましたよね?なぜ…違うのですか?」

ジャーンガラガラガラガラガシャンガシャン

!!…でました。サイコ・ロックです。錠の数は二つ。プランクトンさん…いったい何を隠しているのでしょうか?

「…ちょっと、言い間違えただけだ。」

プランクトンさんはそう言いましたが、サイコ・ロックが現れたので、何か秘密があるはずです。というか、なんでしょう。このサイコ・ロックというチート技みたいな技は…

「プランクトンさん。そういえば…この金庫の開け方を知っているのはだれですか?」

僕は聞いてみました。金庫の開け方は一応知っています、パスワード入力と指紋認証。

「…俺と、予算管理人と…会社のお偉いさんに…この金庫を作った奴だけだ。あと、あの警部にも教えた。」

…なるほど、証拠品を置き換えておきましょう。

(証拠品・金庫)
「運転席に設置されている金庫。クイーンエメラルドが保管されていたが盗まれた。オートロック式で、運転手の指紋がないと開かない。パスワード入力も必要。列車内ではヤコウダケ予算管理人とプランクトン運転手とチェルミー警部しか開け方を知らない。」

「うーん…だんだんよく分からなくなってきました。」

僕は証拠品をすべて見ながら言いました。深まる謎も、かなりたまってきました。

「なんや、ルーク君そんなに証拠品持ってんのか。」

なつみさんが僕のファイルをのぞきながら言いました。大きなお世話です。 

「ゴージャスゴージャス、ここが運転席か。」

ム…後ろから、声が聞こえてきました。声の主はもちろん…

「あ、マックスだ!!」

そう。美雲さんがファンの、マキシミリアン・ギャラクティカ(本名は山田耕平(やまだ こうへい)ごとく、マックスさんです。

「たく、なんだよ。急に運転席が見てみたいなんてよ。」

後ろには、腹話術師のベンさんもいます。

「リロ君。だめだよ。そんなこと言ったら。」

その後ろには、猛獣使いのミリカさんもいました。…運転席に、7人も集まってしましました。

「あの…一応、私も居ますけど…」

「うわわわわわわわわわ!!」

僕はつい驚いてしましました。後ろには、マネージャーの間宮さんもいました。…気づきませんでした。これで…8人ですか。

「おいおい…お前らイワシか?大群で押し寄せるなんて…」

プランクトンさんは帽子を深くかぶりました。

「お、あんたら、タチミサーカスのメンバーやないか!?なぁ、写真撮ってええかぁ?」

なつみさんはタチミサーカスの写真を撮りたいようです。マックスさんは快くOKしたようで、指でOKサインを作っています。すると、なつみさんはカメラでタチミサーカスを取り始めました。もちろんアナログカメラで。

「こら…ここで撮影するのはやめてくれないかは?」

プランクトンさんは、今にも切れそうな勢いで怒りそうです。

「あの…マックスさん。ここでは迷惑ですし、他の所へ行きませんか?」

スタッフの人は、マックスさんを別の場所に連れて行こうとしています。

「そうそう。早く逝ってくれ。」

逝くって…ひどい。

「…早く行ってくれ…」

…そうだ、少し、サイコ・ロックを解除しておきましょう。

くられ!!…じゃなくて。

       くらえ!!

ジャーンガラガラガラガラガシャンガシャン

「…なんだ、この不思議な空気は?」

なぜでしょう…はじめてサイコ・ロックをやられた人って…同じ反応をします。

「ん?ルーク君。また何か始めんのか。」

大きなお世話です。放っておいてください。

「なんなんだい…俺はこう見えるから忙しいんだ。」

こう見えるから忙しいって…なんという自画自賛ですか。

「プランクトンさん。本当に…勘違いしていただけですか?」

「…どういうことだ。」

プランクトンさんは、こちらを睨みつけてきます。

「そもそも…プランクトンさん。あなたの発言には、そもそもおかしなところがあります。」

僕はポケットに手をごそごそと入れて、あの証拠品を取り出しました。

       くらえ!!

   (証拠品・ひらめきコイン)

………え?ちょ、ちょっと待ってください。なんでひらめきコインが?…しまった…ポケットに入れっぱなしだったのを忘れていました…3枚入っています・

(証拠品・ひらめきコイン)
「そこら中に隠されている小さなコイン。誰が隠した?何の目的で隠したのかは全く不明。謎を解くときにこれを一枚使うと、ヒントを一つくれる。現在、3枚持っている。」

「…なんだい、このちんけなコインは?」

プランクトンさんは、苛立ちを隠せないようです。無理もありませんよね…

「す、すみません。本当は…これです!!」

       くらえ!!

 (証拠品・事件直前の出来事のまとめ)

「これです!!事件が起こった直前のまとめ。」

僕は証拠品を突きつけてやりました。

「これの…どこが俺の証言と食い違っているんだ?」

「それはですね…プランクトンさん。覚えています?あなた、最初は悲鳴が聞こえたのは一回だけだったと言ったことを…」

僕がそう言うと、プランクトンさんは気付いたようで、驚いています。

「その通り、あなたは1度しか悲鳴を聞いていないと言いましたが…」

と、そこまで言いましたが、僕は重大なミスに気付きました。これ…食堂車にしか聞こえない悲鳴と、列車全体に響き渡った悲鳴があると書いています。…どうしよう。プランクトンさんの言う事、何も間違ってはいません。ここまできたら…行ける所まで行ってしまいましょう。

「え、えーとですね…だから…」

僕は言葉に詰まってしまいました。余談ですが、『奇跡の仮面』早くでないですかね…

「…ちょっと待て。」

プランクトンさんは、この証拠品を見ながら言いました。

「これ…聞こえる悲鳴と聞こえない悲鳴があった…って書いているじゃないか!!」

ティウンティウンティウン…オワタは死んだ。そんな感じです。あぁ…ばれちゃいましたか(笑)

「要するに…なんも、矛盾していないじゃないか!!」

ぽくぽくぽくぽくチーン…オワタ。

「す、すみますみませんでしたすみま〜。」

「謝る気ねぇだろ!!」

…ボケをかましたものの、プランクトンさんの目、完全に怒っています。

「ごめんなさい!!」

今度は本気で謝りました。どうもすみませんでした!!なんてやったら、殺されます。

「…まぁ、いいだろ。」

プランクトンさんは、なんとか許してくれたようです。まわりでは、三雲さんやなつみさん。タチミサーカスの人たちが呆気にとられていました。いや、呆れていたと言った方が…

「…そうだ。」

プランクトンさんは何かを思い出したかのように、こちらを向いて来ました。

パリィィン

!?…急に、プランクトンさんの錠が一つ割れました。

「ひとつ…ゲームをしないか?」

そう言って、プランクトンさんは語り出しました。これは…六つ目の謎ですね。

       謎6
      元素記号

文字の計算式を知っているか?
中学生になったらだれでも習うあれだ。
たとえば、a×b=abってな感じになる。
ここで問題だ、この文字の式を使って、
とある元素記号が作れるそうだ。
さて、その元素記号は、いったい何なんだろう?

いきなり…謎を出されました。早い話が、この謎を解けばいいことがあるという事ですね。

「文字式か…私も、一昔習ったよ。」

そりゃ…美雲さんも、今は一応、高校生ですものね。

「なんや、いきなり問題なんか出して。挑戦状か!?あぁん!?」

この焦げわたさんはほおっておいて、僕は謎の答えを考えます。

「おい、俺たち居ないほうがいいんじゃないか?」

ベンさんが喋らせているリロ君が言いました。

「そうだね。アフロが素敵なハニー、写真撮影は、列車で行おう。」

お、いいこと言ってくれますね。

「ハニー?なんだ、ワイのことか。分あった。ほないこか。」

という訳で、セリフを言わせるために登場したなつみさん御一行は、セリフ回しが面倒くさいという作者の事情で、どこかへ行きました。

「えーと…だいたい、元素記号ってなんですか?」

僕は三雲さんに説明してもらおうとしました。仮にも、僕は小学生か中学生くらいですし。

「えーとね…酸素みたいなやつだよ。」

酸素ですか…

「…どうしよう、度忘れしてしまいました。」

僕はどうしようか悩んでいます。手の平にはコインが3つ…

       くらえ!!

僕はそう言って、ひらめきコインを一枚突きつけました。

「はい。ヒントね。」

プランクトンさんは手慣れた手つきでそれを受け取りました。

「…ルーク君。なにそれ?」

僕は事情を三雲さんに説明しました。このコインがあれば、マフィアだろうがドラキュラだろうが悪の大魔王でさえヒントを教えてくれることを。

「へー…」

美雲さんは関心したようなそぶりを見せて、実際には疑心暗鬼に信じ難そうにしていました。

「それじゃヒントだ。この問題の答えは、累乗を使わないと解けない。」

る、累乗?僕小学生ですから分かりません。あ、多分小学生ですよ。

「累乗と言うのはな、1×1のことを、1の二乗と表すんだ。ただ…12と表しても、12としか読めない。そこで、数字を全角、その右上の小さい奴は半角で答えるように。」

…要するに、3×3×3=33になるってことですか。

「うーん…だめです。」

僕は頭を抱えています。まだこんなの習っていません。こんな時、先生が居れば…

「ルーク?」

!!…僕は後ろをとっさに振り向きました。すると、目の前には、シルクハットをかぶった…

「ルーク…苦戦しているようだね。」

まぎれもなく、先生でした。

「プランクトンさん。この謎…二つ答えがありますね。」

先生はずばり言いました。え…二つも答えがあるんですか?

「う…ばれたか。」

う…うそ…

「ルーク…一つ目の答えはC×O×Oだ。」

え…なぜですか?僕には分かりません。

「う…正解だ。」

な、なんだってー!!なぜ…なぜですか。

「ルーク。累乗というのは、1×1を1の2乗ということだ。これも同じで、この問題の答えはCO2が正解だ。」

シーオーツー?どこかで聞いたことのあるような…あ!!

「二酸化炭素のことだ!!」

美雲さんが叫びました。そういえば、CO2も、元素記号の一つです。

「グッ!!…卑怯だな。子供に出した問題を大人が答えるとは…」

プランクトンさんは悔しそうにしています。

「あなたこそ、子供たちに難しい問題を出すのはどうかと思いますが。」

先生がそう言うと、プランクトンさんはますます悔しそうな顔をしました。ただ…その中で、不満そうな人が一人。

「私、高校生なのに…」

隣で三雲さんがぼそっと言ったのが、僕にだけは聞こえました。

「ルーク、もう一つの答えは…」

       待った!!

先生がもう一つの答えを言おうとした時、僕の隣で奇声を発した人が居ました。

「うー…やっぱり言いなれないな…」

美雲さん…急に奇声を出さないでくださいよ。

「どうしたんだい。美雲君?」

先生も不思議そうな顔をしています。そりゃまぁ、当然ですけど。

「私…高校生ですよ!いくらどろぼ…」

ん?今、泥棒って…

「どろぼ…どろぼ…泥棒のように華麗なうら若き少女だからって!」

⇒To Be Continued...

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