レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開
ID:MR.JAqBDX.k
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僕は泣きすがるようにシャオムゥさんに言いました。 「そうですね…私、最近、日本にはまっていましてね…なにか、日本のものがあればいいんですけどね…」 日本…日本…日本と言えば。 「ありますよ。日本のものなら一つ。」 僕は堂々と言いました。 「本当ですか?」 「本当です。それは…」 くらえ!! (証拠品・どらやき) 「これです。」 そう言って、僕はどら焼きを突きつけました。 「これは…あるカメラマンから貰った、日本のお菓子です。」 「え、ほんと?」 …急にタメ口になりました。 「これあげるから…僕に、話してくれないかな?」 …なんでしょう。この誘拐犯が少女を誘拐しようとするようなセリフは。 「いいですよ。」 パリィィン 錠が全て砕け散り、鎖はシャオムゥさんの体から離れました。あれ、右上でゲージが…気のせいですよね。そして、僕はどら焼きをあげました。物凄く喜んでいます。 「ルーク…いったいどうしたのだい?二人だけの世界に入り込んでいたようだが…」 先生が興味深そうにこちらを向いて来ました。そう言えば、僕にしか見えなかったんでした。 「いや、気にしないでください。それより、シャオムゥさん。マリアンティア夫人のおかしな行動っていったいなんですか?」 ぼくはとりあえず誤魔化しておきました。えーと…まとめてみると、発言に対する証拠品を突きつけると錠が割れて、全部割れると人の秘密が聞ける…的な感じですか?心理錠…とでも呼んでおきましょう。 「えーとですね…なにか、機械をいじっていました。」 シャオムゥさんが言いました。なるほど…機械、機械、機械…もしかして… 「シャオムゥさん。その機械って…」 くらえ!! (証拠品・携帯電話のスケッチ) 「もしかして…これですか?」 僕は携帯電話のスケッチを、シャオムゥさんに突きつけてみました。 「あ、これです。間違いありません。」 なんだ…携帯電話で誰かと話をしていただけ…ですか。 「ルーク君…君、御剣さんに似てきたよ。」 美雲さんがぼそっと言いました。御剣…聞けば聞くほど、どんな人物か分かりません。 「う…」 僕たちが騒いでいる中、側でアロマさんの声が聞こえてきました。 「あ…後2分くらいで目が覚めますよ。」 シャオムゥさんが言いました。看護師の言う事なので、間違いないでしょう。 「…そういえばルーク、証拠品を少し持ってきたのだけど…見てくれないか。」 そう言って、先生は様々な資料を見せてくれました。 (証拠品・クイーンエメラルド) 「盗まれた宝石。ヤタガラスから盗まれるはずだったが、その前に消失した。運転席の金庫に保管されていた。理由は不明だが、この宝石のおかげでモレントリー急行は黒字になった。」 (証拠品・金庫) 「運転席に設置されている金庫。クイーンエメラルドが保管されていたが盗まれた。オートロック式で、運転手の指紋がないと開かない。パスワード入力も必要。」 すごい…僕がうっかり証拠品にし忘れていた証拠品が二つも…さすが先生です。 「それとルーク、ダイヤモンドを見せてくれないだろうか?」 そう言われたので、僕は血だまりの中で拾ったダイヤモンドを渡しました。 「ルーク…チェルミー警部から極秘で話を聞いた結果、その宝石が凶器である可能性が高いんだ。」 …え?先生の発言に僕はただただ戸惑うばかりでした。 「え…ちょっとレイトンさん。流石のように現れてはいきなり証拠品をぶちまけ衝撃的な事実を発表するなんて…」 美雲さんが怒っています。いや、怒っているというよりは…どう表現したらいいんでしょう、頬を膨らませています。 「いや、すまない。」 とりあえず、先生も謝っています。 「というより先生。そんな重要な情報。どうしてチェルミー警部が教えてくれたんですか?」 僕がそう言った後、僕はチェルミー警部の人物像を浮かべてみました。ぶっきらぼう。乱暴、なかなか情報を教えてくれない。…言イメージも時々浮かんできますけど、ほとんどが悪いイメージしか思い浮かびません。 「…ルーク、確か、あのとき私はチェルミー警部に、ヤコウダケ予算管理人を調べておくように言ったよね。」 あの時…あの推理対決ですか。確かに、言っていました。僕は黙ってうなずきました。 「そしたら…彼女について、少し怪しい証言があったそうだ。」 怪しい証言?それはいったい… 「…彼女が…ウエイトレスの服を脱いでいるところを、乗客の一人が目撃していたそうだ。」 え…ウエイトレスって…もしかして… 「それで…チャコフさんにも話を聞いたところによると、ウエイトレスの服が一つなくなっていたそうだ。」 …要するに、消えたウエイトレスの正体は…僕はそのことを先生に話してみました。 「…間違いない、その消えたウエイトレスの正体は、ヤコウダケ予算管理人だったようだね…」 [深まる謎・消えたウエイトレス(解明)] 「カステラを配ったというウエイトレスの正体は、こっそりウエイトレスの服を着て、こっそりウエイトレスに変装していたヤコウダケ予算管理人だった。」 これで…深まる謎がまた一つ解けました。この深まる謎が解けていく瞬間。たまりません。 「それで…おかげで有力な情報を手に入れることができたと言って、お礼替わりに教えてくれたんだよ。」 なるほど…レイトン教授を知らない人や、さっきの僕の回想からしてい信じられないかもしれませんが、チェルミー警部は愛妻家で、基本は優しいんですよ。「さまよえる城」のときも助けてくれたし… 「それで…」 ぼくがそこまで言いかけた時、隣でアロマさんが起き上がりました。 「う…あれ…ここは…」 アロマさんが不安そうに周りをきょろきょろ見渡しています。僕たちはいままでのいきさつを説明しました。 「…そう…なんですか。とりあえず、ありがとうございます。」 アロマさんは、とりあえず見えない何かにお礼を言っています。 「おや、目覚めたようですね。」 シャオムゥさんが言いました。シャオムゥさんは薬品棚から薬を取り出して、アロマさんに手渡しました。 「また気絶しそうになったらこれを飲んでくださいね。早く目覚めることができますから。」 シャオムゥさんから薬を受け取ったアロマさんはとりあえずお礼を言っておき、僕たちはいったん自室へ戻ることにしました。 7月26日午後4時5分 自室 また自室に戻ってきました。といっても、さっきと大差ありません。ふかふかのソファーとおしゃれな絨毯。クラシックな机が相変わらずあるだけです。廊下ではサムさんの鼻歌が聞こえてきます。とりあえず、僕たちはソファーに腰をおろしました。 「…アロマ、聞かせてくれないか?気絶した理由を。」 先生がアロマさんに聞きます。アロマさんはほおを赤く染めています。僕と美雲さんもアロマさんをじっと見ています。…少しはずかしいです。あ、いや、僕にはユラが… 「えーと…あの…」 ジャーンガラガラガラガラガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン …!!…心理錠が出てきました。どうせなら、サイコ・ロックと呼びましょう。錠の数は6つです。 「ええと…ちょっと、立ちくらみがしただけです。」 アロマさんはそう言いますが…僕は信じられません。ちょっと…突きつけてみますか。 くらえ!! 僕はとりあえず勾玉を突きつけてみました。音楽は怪しげな音楽に変わり、先生と美雲さんは、相変わらずきょとんとしています。 「…なんですか。この不思議な空気は…」 アロマさんも、きょとんとして、周りを見渡しています。 「アロマさん…本当に立ちくらみがしただけですか?」 僕がそう言うと、アロマさんは少し顔色を変えました。 「もしかして…アロマさんが気絶した理由、これに関係あるのではないですか?」 くらえ!! (証拠品・クイーンエメラルド) クイーンエメラルドの資料を突きつけると、アロマさんの顔色はますます悪くなっていきました。先生と美雲さんも、黙っています。 「アロマさん…いま思うと、クイーンエメラルドの話をする時、アロマさんはいつも顔色が悪くなっていましたね。」 僕は少しきりっとした顔で言いました。 「…」 パリィィン 「そんなの…ただのあてずっぽうです。大体、その宝石と私をつなげるものはいったいなんですか?」 …正直、僕の推理はあてずっぽうです。なんの証拠もありません。ただ…直感のまま、突き進むしかありません。 「それは…アロマさんの故郷、不思議な町です。」 パリィィン …また一つ、錠が一つ割れました。残りは4つです。 「不思議な町?…確かに、私はそこで生まれましたが…それがどうしたのですか!!」 ガシャンガシャンガシャン !!…サイコ・ロックが、3つ増えました。合計…7個です ガシャンガシャン 更に増えていきます。合計9個です。これは…心に、かなり大きな秘密を抱えているということになります。…これ以上やると、アロマさんが発狂してもおかしくありません。 ガシャン 僕がこう思っている間にも、錠はどんどん増えていきます。結果的に、10個になりました。…もう、やめておきましょう。 「…そうですね。すみませんでした。」 僕はとりあえず謝っておきました。 パリィィン え?…アロマさんの錠が、一つ割れました。…どうやら、アロマさんの心理状況によって、錠が減ったり増えたりするようです。僕が謝ったので、アロマさんは少し機嫌がよくなった…といったところでしょうか。 「今日のルーク…前とは違うね。」 え…それって…どういう意味ですか?いい意味?悪い意味?どーなんですか? 「…ずいぶん、成長したと思ってる。港では泣きじゃくっていた子が…ここまで、成長しれくれると、不思議と子を持つ親の気持ちがわかる。」 先生…それは。 「褒め言葉として、受け取ってもいいですか?」 「ああ。もちろんだとも。」 先…生… 「ヘー…ルーク君にも、そんなカコがあったんだね。」 美雲さんに言われて、僕は照れました。自分でも、頬が赤くなっているのが分かります。頬が熱いです。 「…先生。」 アロマさんが先生に話しかけました。 「もし…先生が、一家代々伝わる宝を無くし、それを他の人が持っていたら…どうします。」 ?…唐突に、何を話しだすかと思えば、これは何かの心理テストでしょうか? 「そうだね…まず、アロマ、君ならどうする?」 いきなりの質問がえしに、アロマさんは少し戸惑いました。 「え、いや………」 アロマさんはしばらく考え込んだ後、ポツリと言いました。 「自分のドジを呪います。」 低くつらそうな声を、絞り出すようにアロマさんは言いました。 ガシャン な…更に錠が一つ増えました。これで11個です。いったい…アロマさんは何を隠しているのでしょう? 「…アロマ、今日の君、少しおかしくないか?」 「いえ…」 アロマさんは少し言うと、すくっと立ちあがり、こう言いました。 「先生…後75分もすると、この列車はスコミリアについてしまします。そうすると…警察がやってきて、真相は闇に葬り去られてしまうかもしれません。ここは、3手に分かれて調査しましょう。」 アロマさんは、いつもの様子とは、90度ちがう態度で言いました、冷酷で、声も低めです。まるで…ドン・ポールみたいです。って。 「ちょっと待って、アロマさん。3手ってどういう事?」 美雲さんは、僕が聞きたいことをそのまま聞いてくれました。 「先生、私、ルークと美雲さんのペアです。」 アロマさんは言いました。それって… 「アロマさん。アロマさんが一人で行動するということですか?」 僕は問い詰めました。いまさらですが、描写付きの僕って、セリフ少ないですね。 「はい。目的は、限られた時間内に、出来る限りのことをするためです。45分後に、またここで会いましょう。」 アロマさんはそこまで言うと、足音をたて、どこかへ行ってしましました。 「ルーク、美雲君。…アロマ、少しというか…かなりおかしくないか?」 先生は言いました。確かに…というか、物凄くおかしいですね。 「…どうしちゃったんだろう。アロマさん。」 美雲さんも心配そうに言っています。 「…考えていても仕方がない。ここはとりあえず、アロマの言うとおり、3手に分かれて何か手掛かりを探そう。45分後、また会おう。」 そう言うと、先生も部屋から出て行きました。 「…じゃ、ルーク君。私達も行こっか。」 美雲さん。一見明るくふるまっているように見えますが、内心かなりアロマさんのことを心配しているようです。 「…はい。行きましょうか。」 という訳で、アロマさんのことは心配ですが、僕と美雲さんは手掛かりを探しに行くことにしました。 7月26日午後4時10分 運転席 僕たちは話し合った末、運転席に来ることにしました。理由、一つ目、宝石が盗まれた現場だから、二つ目、宝石が盗まれた多おきの矛盾を三雲さんに話したら、それってかなり重要かもしれないから詳しく聞いたほうがいい。と言われたからです。三つ目、現在、多分、事件現場には入れないから。多分、チェルミー警部が入れないようにしているはずです。という訳で、ここにやってきたんですが…一つだけ、大きな誤算がありました。 ⇒To Be Continued... |
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