レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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「それはねー…私があの宝石を拾ったからだよー。」

え…えええええええええええええ!!

「ちょちょちょっと!!待ってください!?あああ、あなたが拾ったんですか?」

僕は聞きました。だって…クイーンエメラルドは、ヤコウダケさんが拾ったはずなのに…

「そうだよー。」

僕の質問に、小池さんは何の変哲もない顔で答えました。

「しゃしゃしゃ!!社長!!秘書の僕は、何も聞かされていませんよ。」

羽祖紺さんも戸惑っています。いまさらですが、羽祖紺さん。英語ぺらぺらですね。

「どういうことなのさ!!私の獲物を拾った…」

ん…?今、私の獲物って言ったような…

「私の…憧れを拾ったのは、あなただったんですか!?」

憬れ…間違えました。憧れ…美雲さん。宝石にあこがれているんですか?

「………」

みんなが小池さんを質問攻めしているなか、アロマさんだけは、何も聞かずに、全く動いていませんでした。

「社長!!あの宝石…ヤコウダケ予算管理人が拾ったのではないんですか?」

羽祖紺さんが追究します。

「表ではそうなっているみたいだけどね、本当は、私が拾ったのを売ったんだー。」

そ…そんなバカなことが…

「いったい…いつ、どこで拾ったんですか?」

僕は聞きました。アロマさんは相変わらずだまっています。

「いつかは4年前、どこでは…そういえば、あの町、名前がなかったよー。」

名前がない街?いったい…どんな町なんでしょうか?

「…そういえば、不思議な町って呼ばれていた気がするよー。他にも、町にはいるには、ため池にかかっている一本のつり橋を渡らなければいけなかった気がするよー。巨大な塔もあったねー。」

?…僕は不思議な感覚に襲われました。不思議な町…一本のつり橋…巨大な塔…3つのキーワードが、僕の頭の中で、音を立てて組み合わさっていきます。

「…あ!!思い出しました!!」

僕がそういうと、羽祖紺さんと美雲さん。小池さんまでもがびっくりして。こちらを向いてきました。

「アロマさん…その町、どう考えても、アロマさんの故…」

「やめて。」

?…僕の耳に、アロマさんが発したと思われる声が聞こえてきました。でも…アロマさんが、ここまで苦しそうな声を出すの、初めてです。

「やめて。ルーク、お願いだから…それ以上は言わないで…」

アロマさんはそう言い終わると、パタッと、横に倒れてしましました。

「アロマさん?アロマさん!?」

僕はアロマさんの体をゆすりましたが、気絶していて、全く反応はありませんでした…

7月26日午後3時35分 医務室

僕達、僕と美雲さんと小池さんと羽祖紺さんは、アロマさんをとりあえず医務室へと連れてきました。アロマさんは、看護婦の話によるとただ気絶しているだけみたいで、あと数分もすれば、元に戻るそうです。

「もう少しすれば、気がつくと思いますよ。」

この人が、僕がさっき言った看護婦さん。サヤ・シャオムゥと云う名前らしいです。元ネタは…あれです。ほら、知る人ぞ知るカオスゲー。ナムコクロスカプコン。

「それで…ルーク君。彼女が急に気絶した理由、分かる?」

小池さんは、アロマさんが急に倒れたのが原因か、まじめな顔で、普通に話しかけてきました。それと、下に着ているのロボットスーツが見えないように、ワンピースを深く着こみました。これなら、どこからどう見ても普通に見えます。

「えーとですね…思いつきません…ね。」

僕は答えました。僕はただ単に、小池さんがその宝石を拾ったのは、アロマさんの故郷だって言おうとしただけですから。

「でもさ、何気ない一言で傷つくことって結構あるよね。」

美雲さんが言いました。確かに、そんな経験が、僕に少しはあります。

「確かにそうです。病院で働いていた時、うつ病で来た人も多かったですし。」

シャオムゥさん、元々はロンドンの病院で働いていたみたいですけど、腕がいいことから、モレントリー急行の医師に引き抜かれたそうです。ちなみに、モレントリー急行には、看護婦だけで、医者はいないそうです。予算削減ですって、酷過ぎです。

「心当たりがないなら、起きた後、直接、聞いてみたらいいんじゃないですか?」

羽祖紺さんが言います。いま思えば、アロマさんをここまで連れて来れたのは、羽祖紺さんが居たおかげです。

「と言っても…直接きいたら、また気絶しそうです。」

僕はそう言うと、アロマさんのほうを見ました。アロマさんは一見、寝ているようで、とても気絶しているとは思えません。

「あ…そう言えば…」

美雲さんはそう言うと、ポケットから、淡く青色に光る勾玉を取り出しました。

「…いったいなんですか?それは。」

「えーとね…御剣さんから貰ったんだけどね。なんでも、有名な霊媒道の霊力がこもった勾玉なんだって。」

美雲さんが説明しました。なるほど…霊力のこもった勾玉…ですか。

「美雲さん…それ、僕にくれませんか?」

ぼくは緊急時にも関わらず、なんとなくそう言ってしまいました。なぜか…それさえあれば、事件が解決しそうな気がして…

「…いいよ。私も、ルーク君に上げたほうが、役に立つと思うから。」

そう言って、美雲さんはぼくに、淡く光る勾玉を手渡してくれました。

(証拠品・勾玉)
「淡く青色に光っている勾玉。倉院流霊媒道の霊力がこもっているらしい。」

「さて…これからどうします?」

僕は言いました。

「うーん…とりあえず、アロマさんが起きるまで待っていようか。」

美雲さんがアロマさんの顔を見ながら言いました。

「…じゃ、私たち行くから、話を聞きたくなったら、食堂車へ来て。」

そう言い残すと、羽祖紺さんと小池さんは医務室を出て行きました。

「…そう言えば、シャオムゥさん。ここ…マリアンティア夫人も休んでいたんですよね。」

僕はそう言うと、医務室を見渡してみました。ベッドにたな。回る椅子に机。どこからどう見ても普通の医務室です。シャオムゥさんも、どこからどう見ても普通の看護師です。

「はい。」

シャオムゥさんは、笑顔で答えてくれました。笑顔の悪魔とは程遠いですね。

「何かおかしいところはありませんでしたか?」

僕は一応聞いておきました。もしかして、何か起ったかもしれません。

「…別に、何も。」

ジャーンガラガラガラガラガシャン

!!…僕の目の前に現れたのは錠みたいなものが一つでした。赤色で塗られていて、背景が黒色に塗りつぶされています。

「…どうしたのルーク君?目が白黒してるよ。」

美雲さんの声で、僕は我に帰りました。

「いや、なんでもありません。」

僕はとりあえず誤魔化しておきました。美雲さんには、この不思議な現象が分からないようです。

「…ルーク!?」

アロマさんの様子を見ていると、後ろの入口の方から、聞き覚えのある声が聞こえてきました。

「先生!?」

僕の目の前に立っていたのは、先程まで調査に逝っていた…失礼、行っていたはずの先生でした。

「ルーク…小池さんから話は聞いた。アロマに…なにがあったんだ?」

僕は説明しました。アロマさんが、アロマさんの故郷の話をしたときに気絶したことを…

「なるほど…ルーク、本当にそれだけしか話さなかったのかね?」

先生が尋ねてきました。

「…やっぱり、特に変わったことは言いませんでした。」

僕がそう言うと、先生は考え込んでポツリと言いました。

「もしかして…アロマの故郷で見つかった宝石、クイーンエメラルドと何か関係あるんじゃないかな?」

先生は言いました。うーん…クイーンエメラルドとアロマさんの関連性ですか…

「…そう言えば、先生。少し…あの…何か見えませんか?」

僕はふと後ろを振り向いて言いました。そこには、相変わらず錠が一つ鎖でつながれていました。

「いや…何も見えないよ。」

ううう…僕だけ…でしょうか。証拠品確認でもしておきましょう。

(証拠品・お!カルト 7月号)
「日本の雑誌、主にオカルトな内容を扱っているらしい。(詳細)で詳しく読める。」
       (詳細)
『幽霊伝説!?暇に暇を持て余しているジャーナリストの諸君!!タイトルに興味があるなら下のほうを見てみるんだ!!

ちまたで最近流行っている幽霊伝説、なんと外国でもその伝説が伝えられていることが分かった。下ではそのことを詳しく説明しよう。

詳細・イギリスのスコミリアと云う地域に最近幽霊伝説がはやっているらしい。実際に幽霊の目撃例も出ている。もし、この幽霊の写真を撮ってきてくれた場合、100万円をあげよう。もし、興味のある方は(お!カルト)本社へ来てくれ。旅費は会社で出そう。本社の詳しい場所は次ページに…』
と云う内容だ。」

(証拠品・景色の写真)
「あるカメラマンが撮った写真。見せられないのがもったいないほど美しい自然が写っている。12時30分に撮られた。」

(証拠品・どら焼き)
「あるカメラマンから貰ったもの。日本では結構有名なお菓子らしい。賞味期限が8月2日。」

(証拠品・怪盗ヤタガラスからの挑戦状)
「怪盗ヤタガラスからの挑戦状。ロンドン警視庁と日本の警視庁に届けられたらしい。
『ロンドンと日本の警察様へ
 最近元気にしていますか?
 私が最近盗みに入らないからさびしくなっていない?
 と云う訳で、モレントリー急行に飾られている、クイーンエメラルドを、
7月26日の午後2時に盗みに行っちゃいまーす。
覚悟しておいてねー。
 大泥棒 ヤタガラス2世より』
と云う内容だ。」

(証拠品・記念硬貨)
「モレントリー急行で売られている記念硬貨。モレントリー急行の絵が彫られている。金貨に見えないこともない。」

(証拠品・メモ)
「9364872745と書かれている。ヤコウダケさんが座っていたあたりに落ちていた。」

(証拠品・ダイヤモンド)
「血だまりの中に落ちていた。マリアンティア夫人の持ち物だと思われる。かなり価値が高い。血はついていない。」

(証拠品・トランプ)
「マックスの持ち物。少しすすで汚れている。54枚全部ある。」

(証拠品・レシピ)
「カステラの作り方
 タマゴ・Mサイズ8個
 砂糖・250g
 はちみつ・大さじ4
 お湯・50cc
 強力粉・200g
 レシピには、日替わりでフルーツ果汁を混ぜる。その種類は365種類。イチゴからドラゴンフルーツまで、種類は様々。」

(証拠品・事件直前の出来事のまとめ)
「事件直前、食堂車でタチミサーカスによるショーが行われていた。
 ショーの最中、ウエイトレスがカステラを客やタチミサーカスのメンバーに配った。
 悲鳴は2回聞こえて、食堂車に居た人間は2回目の悲鳴が聞こえる前に寝た。
 1回目の悲鳴は、食堂車より前の車両には聞こえなかった。」

(証拠品・携帯電話のスケッチ)
「ピンク色の携帯電話。マリアンティア夫人が持っている異国の小型電話。」

(証拠品・布ナプキン)
「モレントリー急行の料理の下に敷く物。食堂車の床に落ちていた。赤黒いものが付いている。赤黒いものの正体は血で、血液検査の結果、マリアンティア夫人の血液であることが判明した。」

(証拠品・勾玉)
「淡く青色に光っている勾玉。倉院流霊媒道の霊力がこもっているらしい。」

なるほど…だいぶたまってきましたね。正直、作者も最初はこんなにたまった無駄な証拠品。どうしようか悩んでいたらしいですよ。しかし、サイコ・ロックの登場で、だいぶ解消できるようになるようです。まったく、もう少し先のことを考えて書いてほしいですよ。

「そう言えば…美雲さん。一応…聞いておきます。この勾玉どうやって使うんですか?」

僕はこの淡く光る代物(しろもの)を見ながら、美雲さんに聞きました。

「えーと…確か、御剣さんは、「くらえ!!」って言いながら、勾玉を突きつけていました。」

「くらえ!!」って…「異議あり!!」や「待った!!」的な感じのやつですか?

「…試しに、少しやってみます。」

僕はそう言うと、勾玉を持って。

       くらえ!!

って言って、勾玉をシャオムゥさんに突きつけました。すると、さっきまではなかった、錠と鎖が、また出てきました。

「…」

僕は黙りこんでしまいました。この…科学では解決できない不思議な現象はいったい…

「な…なんなんでしょう。この不思議な空気は?」

シャオムゥさんはあたりを見回しながら言いました。確かに、これは何も見えなくても、不思議な空気です。

「シャオムゥさん…本当は、マリアンティア夫人のおかしな行動を、知っているのではないですか?」

僕は口から出まかせ、とりあえずハッタリをかましておきました。なぜだか分かりません。

「…別に、知らないわけではないんですけどね。」

シャオムゥさんは衝撃的な発言をしました。知っている…だと…

「じゃ、教えてくださいよ!!」

「でも…ただで教えてあげるの。もったいなくて。」

シャオムゥさんは笑顔で答えました。まさに…笑顔の悪魔ですね。

「じゃ、じゃあ…どうしたら教えてくれるんですか?」

⇒To Be Continued...

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