レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開
ID:MR.JAqBDX.k
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「チェルミー警部、要するに、私が犯人だと思われる理由は、シルクハットをかぶっていたから…というのは分かりますが。なぜアロマやルークまで犯人扱いする理由が分かりません。」 最もです。まず、まだ僕たちが犯人であり理由が語られていません。 「それは…だな。マリアンティア夫人!!言ってやってください!!」 チェルミー警部がそう言うと、マリアンティア夫人は、宝石とフリルがついたピンクの服をチラつかせながら、薔薇がついているピンク色の麦わら帽子を取って、胸を堂々とはりながら、目の前に立っています。…結構、美しいですね。 「あらあらあら、遂に私の出番ざますか。さぁ、私の証言を…」 ハッピーだよ〜薬屋さん♪ぼーくぅのいーえ〜♪ほぉらほら、サトちゃ… …部屋の中に流れたのは、何とも言えない、間のぬけた音楽が流れてきました。 「あら、ごめんなさい。ちょっと異国の機械が…」 そう言って、マリアンティア夫人は、バッグから…何やら小型電話を取り出しました。 「これ、携帯電話というんざますよ。」 そう言って、マリアンティア夫人はその携帯電話の、ボタンを押して、何やら話し始めました。 「あら、アルラウネじゃない。久しぶりね。え、また男と別れたの。あんたも飽きっぽいざますわね…いや、今取り込み中でね。後でまたかけなおすざます。」 そう言って、マリアンティア夫人はまた携帯電話のボタンを押して、ピンク色の携帯電話をしまいました。 「おほほほほ、失礼したざます。」 …ちょっと、メモっておきましょうか。 (証拠品・携帯電話のスケッチ) 「ピンク色の携帯電話。マリアンティア夫人が持っている異国の小型電話。」 うーん…なかなかうまいですね。僕には絵の才能がありそうです。 「では、私の目撃したこと、たんと聞くがいいざます!!」 …ちょっと間の抜けた音楽がなったせいで、この部屋の空気はかなりしけたものになっていました。ま、先生は一応やる気みたいですし、頑張ってください。先生。の前に、証拠品確認しておきます。 (証拠品・お!カルト 7月号) 「日本の雑誌、主にオカルトな内容を扱っているらしい。(詳細)で詳しく読める。」 (詳細) 『幽霊伝説!?暇に暇を持て余しているジャーナリストの諸君!!タイトルに興味があるなら下のほうを見てみるんだ!! ちまたで最近流行っている幽霊伝説、なんと外国でもその伝説が伝えられていることが分かった。下ではそのことを詳しく説明しよう。 詳細・イギリスのスコミリアと云う地域に最近幽霊伝説がはやっているらしい。実際に幽霊の目撃例も出ている。もし、この幽霊の写真を撮ってきてくれた場合、100万円をあげよう。もし、興味のある方は(お!カルト)本社へ来てくれ。旅費は会社で出そう。本社の詳しい場所は次ページに…』 と云う内容だ。」 (証拠品・景色の写真) 「あるカメラマンが撮った写真。見せられないのがもったいないほど美しい自然が写っている。12時30分に撮られた。」 (証拠品・どら焼き) 「あるカメラマンから貰ったもの。日本では結構有名なお菓子らしい。賞味期限が8月2日。」 (証拠品・怪盗ヤタガラスからの挑戦状) 「怪盗ヤタガラスからの挑戦状。ロンドン警視庁と日本の警視庁に届けられたらしい。 『ロンドンと日本の警察様へ 最近元気にしていますか? 私が最近盗みに入らないからさびしくなっていない? と云う訳で、モレントリー急行に飾られている、クイーンエメラルドを、 7月26日の午後2時に盗みに行っちゃいまーす。 覚悟しておいてねー。 大泥棒 ヤタガラス2世より』 と云う内容だ。」 (証拠品・記念硬貨) 「モレントリー急行で売られている記念硬貨。モレントリー急行の絵が彫られている。金貨に見えないこともない。」 (証拠品・メモ) 「9364872745と書かれている。ヤコウダケさんが座っていたあたりに落ちていた。」 (証拠品・ダイヤモンド) 「血だまりの中に落ちていた。マリアンティア夫人の持ち物だと思われる。かなり価値が高い。血はついていない。」 (証拠品・トランプ) 「マックスの持ち物。少しすすで汚れている。54枚全部ある。」 (証拠品・レシピ) 「カステラの作り方 タマゴ・Mサイズ8個 砂糖・250g はちみつ・大さじ4 お湯・50cc 強力粉・200g レシピには、日替わりでフルーツ果汁を混ぜる。その種類は365種類。イチゴからドラゴンフルーツまで、種類は様々。」 (証拠品・事件直前の出来事のまとめ) 「事件直前、食堂車でタチミサーカスによるショーが行われていた。 ショーの最中、ウエイトレスがカステラを客やタチミサーカスのメンバーに配った。 悲鳴は2回聞こえて、食堂車に居た人間は2回目の悲鳴が聞こえる前に寝た。 1回目の悲鳴は、食堂車より前の車両には聞こえなかった。」 (証拠品・携帯電話のスケッチ) 「ピンク色の携帯電話。マリアンティア夫人が持っている異国の小型電話。」 (証拠品・布ナプキン) 「モレントリー急行の料理の下に敷く物。食堂車の床に落ちていた。赤黒いものが付いている。赤黒いものの正体は血で、血液検査の結果、マリアンティア夫人の血液であることが判明した。」 証言開始 目撃したこと 「わたくし、間違いなくあなた達が犯人だと思うざます!!」 「シルクハットのあなたはいいとして…問題はあなた達ざます!!」 「私はばっちり見たざます!!というか教えてもらったざます!!」 「あなたとそこの少年がいつも一緒に行動していることを!!」 「それに!!第一発見者があなた達とくれば、もう怪しいざます!!」 「なんざますか?これでもう何も言えないはずざます!!」 「なんなら、他に怪しい人言ってくれたっていいざますけど。」 「そこの少女も、何か怪しいものを食べていたざますし…」 「ふっふっふ、どうだレイトン!!」 チェルミー警部は腕組をして、自信満々に言いました。 「この完璧な詳言に、叶うはずがありません。」 マリアンティア夫人は、自信満々に言いましたが、だいぶ誤字があります。詳言じゃなくて証言です。叶うはずではなくて、かなうはずと言う…と思います。 「なるほど…ルーク達が犯人だと思われる理由は、第一発見者と仲間だから…ですか。」 先生は深く悩んでいます。というより、僕とアロマさんが一番悩んでいます。 「そうざます。…なにか?」 …こういうのをムカつくと言うのですね。分かります。 「まぁ、あなたの言いたいことは分かるざます。尋問…いや、追究のほうがしっくりくるざますね。」 マリアンティア夫人は、一人で何やらぶつぶつ呟いています。 「では、ルーク、私に任せてくれ。」 そう言って、先生は構えました。と言っても、腕を組んだだけですが。 追究開始 「わたくし、間違いなくあなた達が犯人だと思うざます!!」 待った!! 「言いたいことは分かっているざます。証拠がない。とでも言いたいざますか。」 先生が「待った!!」と言ったと同時にマリアンティア夫人は、バッグから扇子を取り出し、扇ぎながら言いました。もちろん、色はピンク色です。 「いや、まだ何も…」 「ほっほっほ、次に行くざます。」 先生はたじたじになっています。完全にマリアンティア夫人のペースに飲み込まれている先生が目の前に居ます。 「シルクハットのあなたはいいとして…問題はあなた達ざます!!」 待った!! 「私はいいとして?それはいったいどういう意味ですか?」 「…ま、今はどうでもいいということざます。」 !!…無礼です。無礼にもほどがあります。早い話が、今、先生は別に居てもいなくてもどうでもいい。ということですよ。無礼極まりないです。 「ほっほっほっほっほっほっほ。」 また高々に笑っていますよ。改めてマリアンティア夫人の顔を見てみると、30代にしてはなかなかほっそりしています。……こんなときに、僕はいったい何を考えているのでしょうか? 「あー、耳障りな笑い声だよ。」 また三雲さんは耳を押さえています。うーん、確かに、うるさいと言えばうるさい笑い声ですね。 「私はばっちり見たざます!!というか教えてもらったざます!!」 待った!! 「見たのではなく…教えてもらったんですか?いったい、誰に何を。」 先生はまたシルクハットを深くかぶりました。先生、シルクハットを深くかぶるところは何回も見たことありますけど、そのシルクハットを取ったところを見たのは、1回きりしかありません。 「何をかは次に教えるとして…そこのチェルミー警部とかいう方から教えてもらったざます。」 チェルミー警部?誰でしたっけ?…………………う、嘘ですよ。すみませんでした… 「ふふん。わしだって、たまには役に立つのだぞ。いや、いつも役に立っているがな。」 その後、チェルミー警部は大声で笑い出しました。あああああ、うっとおしいです。人望あついだけではどうにもなりませんよ。 「…耳が痛いです。」 ううう…アロマさん。かわいそうです。耳を懸命に抑えています。 「あなたとそこの少年がいつも一緒に行動していることを!!」 待った!! 「それが…どうかしましたか?」 先生は不思議そうな顔で言いました。確かに、僕が先生と行動することが、僕が先生の共犯であるという可能性になると言うことになるはずがありません。というか、先生は犯人ではないんですけどね。 「…問題は次ざます!!」 ちょ、問題は次って、いったいどういう意味ですか。今の証言はどうでもいい、ということですか?あんまりだ。あんまりです。 「それに!!第一発見者があなた達とくれば、もう怪しいざます!!」 待った!! 「確かに、私とルークは第一発見者でした。」 先生の言うとおり、僕と先生は第一発見者でした。最も、そのことを知っているのは、僕と先生と、チェルミー警部とバートンさん。さらには二番目に展望デッキにに来た小池さんと羽祖紺さん。…結構知っている人、多いですね。 「あら、認めるのざますね。」 マリアンティア夫人は、そう言い終わった後、ふんと言わんばかりの態度をとりました。ツンデレやらヤンデレやらしりませんが、なんかむかつきます。…いや、ヤンデレはいけませんね。 「ルーク…あなた達、第一発見者だったんですか?」 アロマさんは少しつらそうな表情で言いました。そういえば、このことをまだ、アロマさんには言っていませんでしたっけ。 「そ、そうですけど…」 僕はたじたじになって言いました。いや、女の子の前では、僕は弱いんです。 「…次からは、ちゃんと教えてくださいね。」 アロマさんはかなりつらそうな表情で言いました。ぼ、僕何かしましたか?オトメゴコロは分かりません。 「なんざますか?これでもう何も言えないはずざます!!」 待った!! 「……………………………………」 えーと…先生は、「待った!!」とは言ったものの、何も言えないようです。いくらフルマッタをしたいからと言って、何も言う事がないなら何も言わないでください。 「ほっほっほ。やっぱり私の証言は…」 以下中略、ここから5分くらいマリアンティア夫人のイヤミが続きます。以上です。これ以上は何も言いません。 「なんなら、他に怪しい人言ってくれたっていいざますけど。」 待った!! 「他に怪しい人…」 先生は少し考え込んでいます。先生は冷静です。ただ、自分が犯人にされて、捕まえられそうになることはあまりありません。もちろん少し焦っています。 「うっうー!!私なんていかにも怪しくない?」 美雲さんが手を挙げて、いきなり飛び跳ね始めました。まず、うっうー!!って…他のゲームですよね。それに、自分で自分が犯人って何かおかしいです。 「ここはスルーでおねがいします。」 アロマさんは深々と頭を下げて、何事もなかったかのように物語は進む。 「そこの少女も、何か怪しいものを食べていたざますし…」 待った!! 「そこの少女?それはアロマのことですか?」 「そうざますよ。」 マリアンティア夫人がそう言うと、アロマさんは頬に手を当て、少し赤らめました。少女という言葉に反応したのでしょうか? 「ちなみに…少女とは、基本的に未成年者の女の方のことを言います。」 バートンさんが、なぜか必要か必要じゃない豆知識まで付け足して説明してくれました。 「それで…怪しいものとはいったい…」 そうそう、それですそれです。僕もいちばん聞きたかったことです。アヤシイモノ?…麻薬とかそのようなアレなものではありませんよね? 「そうざますね…はっきりとは覚えていませんが、コリコリという音がしたざます。」 コリコリ?…早い話が、アロマさんと思われる人、いや、思われると言うよりアロマさんではないのですが、マリアンティア夫人はアロマさんと言い張っているのですがね。その人がコリコリと音がするものを食べていたと、いうことですか。 ⇒To Be Continued... |
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