レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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!!…マジシャンみたいな人が喋りました。うーん…どうも日本人とは、おかしな人がたくさんいるんですね。

「タチミサーカスとはね。日本最高のサーカスのことさ!!分かりやすいだろ?」

全然意味が分かりません!!

「おいマックス!!こいつ「全然わかんね。」みたいな顔してるぜ!!お前の説明下手なんだよ!!」

「だ、だめだよリロ君、そんなこと言っちゃぁ…」

な、なんなんですか?腹話術師…ですよね。人形を使って喋ったり、自分の口で喋ったりしています。

「もう、二人とも喧嘩は、や・め・て。」

こ、今度は妙に赤くて小さい服を着ている、17歳くらいの女の人が話しました。

「ハニー、喧嘩なんかしていないさ。ちょっといさかいが起こっているだけで…」

それを喧嘩と言うんですよ!!

「ふん!!お前には説明力がない。そう言っただけだぜ!!」

「だ、だめだよリロ君。そんなこと言っちゃあ…」

…この人、言いたいことが言えなくて代わりに人形に言わせている…といった感じですか。

「こらこら、公共の場で喧嘩はやめようジャマイカ。なんちゃって…ぶわぁっはっはっはっはっはっは!!」

今度はダジャレ親父ですか!?もうついていけません!!喧嘩はどんどんヒートアップしていきます…

「もう!!こんな所で喧嘩はやめてください!!みなさんは日本一最高で有名なタチミサーカスのメンバーでしょう!!」

!!…いきなり三雲さんが大声で叫びました。4人の日本人の人たちは美雲さんのほうを振り向き、はっとした後、黙り込んでしまいました。

「…そうだね。すまない、ハニーのおかげで目が覚めたよ。」

「…悪かったぜ。」

ふぅ…喧嘩は無事幕を閉じました。終戦、ですよね?

「…で、この人たちがタチミサーカスのみなさん。日本一有名で最高のショーを見せてくれるサーカスだよ。」

美雲さんはまた説明しだしました。ま…要するに、日本ではかなり有名なサーカスということですね。

「お譲ちゃん。後の説明は俺に任せな。」

そう言って、あのダジャレを言っていた人が美雲さんの前に出てきました。ビシッとスーツで決めています。よくよく考えたら、この人以外、いかにもその道一筋!!って感じの服装をしています。

「タチミサーカスっていうのはな。マックスの言った通り、タチミサーカスは日本一有名で最高のショーを見せてくれるサーカスだ。」

きゅ、急にまじめに話しだしました。ぶ、不気味です。

「それで、こちらがメンバーの…」

「マックス、タチミサーカスいちの人気者だよ。」

肌が真っ白で、紫色に髪を染めている人が言いました。マックスという芸名らしいです。いや、芸名と言うよりは偽名のほうが正しいのでしょうか…

「ミリカ、猛獣使いをやってるの。」

も、猛獣使いぃ!?…こんな服でですか?人は見かけにはよりません。

「えーと…僕の名前がベンで…こちらは…」

「リロだ。よろしく頼むぜ。」

えーと…見た感じ、腹話術師の人でしょうか?

「そして、俺が団長の、富田松夫(とみだ まつお)ごとトミーだ。よろしくな。」

そして、この人が団長みたいです。サーカスの団長のくせに、なぜかスーツを着ています。

「ふーん…この人たちがタチミサーカスのメンバーですか。でも、4人だけ…なんですか?日本一にしては…」

僕はありのままのことを言いました。僕は思ったことをそのまま言うのが得意です。

「いや、タチミサーカスのメンバーはもっといるよ。ただ、僕たち5人だけはこの夢の超特急、モレントリー急行に乗ってきたのさ。他のみんなは飛行機で先にスコミリアまで行ったよ。」

ええと…要するに、この人たちだけ特別にモレントリー急行に乗っているということですね。今回の説明は分かりやすかったです。…って?5人?

「おっかしいな?ここに居るのは…4人、ですよね。なんで5人なんですか?」

あ、美雲さんに先に言われてしましました。いや、最近セリフが少ない気が…

「ああ、それね。確かに私たち、今は4人しかいないけど…」

ミリカさん…でしたっけ、ミリカさんが言いました。けど…なんですか?

「後はもう一人、スタッフのやつが居るぜ。そろそろ部屋からメガネ取りに行って戻ってくるんじゃねえかな。」

リロさんが言いました、正確には、ベンさんの持っている人形ですけど。

ガラッ

「はぁはぁ、お待たせしてすみませんでした。」

そう言って、メガネをかけた女の人が食堂車に入ってきました。頬には少しそばかすがあり、髪はポニーテールにしています。Tシャツの上にジャケットを着ていて、いかにもスタッフって感じがします。

「気にする必要はないよ。ハニー、メガネはあったかい?」

マックスさん…でいいですよね。マックスさんが言いました。

「はい。ありました。」

いかにもスタッフ、って感じの人が、メガネをいじりながら言いました。

「ゴージャス、ゴージャス、それはよかった。」

ゴージャス?確か豪華って意味でしたっけ?というより使うタイミングが違う気がします。

「紹介するよ。間宮由美子(まみや ゆみこ)、もともとは英都撮影所のスタッフをやっていたみたいだけどさ…」

英都撮影所?聞いたこと…ありません。

「はい。確かに私は、もともと英都撮影所のスタッフでした。だけど…事件が起こったので、この仕事に転職しました。ま、そこでも事件が起こっちゃいましたけど…やりがいはあります。」

転職?撮影所のスタッフからサーカスのスタッフに転職ですか。大差ない気がしますが。とりあえず、少し場面切り替えをします。

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?月?日?時?分 ???????

「…くそ!!1時45分。例の機械を使ってもどうにもなりやしない!!」

男は悪態をついた。何やら巨大な機械を見ながら。

「おい!!どうなっているんだ!!」

男は女をにらみながら怒鳴った。

「いえ、なんでもあいつら、ボルケイノどもの作戦が失敗に終わったようで…」

女は残念そうに言った。

「くそ!!あのまま海に突っ込んでいれば!!この機会が化学反応を起こしあれが生まれた者の!!」

男は目の前にある巨大な機械を、思い切りたたきながら言った。

「残念ですね…」

女は残念そうに言った。

「残念で済ませられる問題ではない!!せっかくあいつの高層恐怖症を2カ月かけて直したというのに…くそ!!」

男は悪態をつきながら目の前の巨大な機械を眺めた。ここは一体どこなのか?それはまだ分からない…

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7月26日午後2時50分 食堂車

場面切り替え終了!!ここからはルークがお送りします。

「で、こちらがルーク君とアロマさん。私の名前は一条三雲。美雲ちゃんと呼んでください。」

と言う訳で、今は僕たちは自己紹介をしています。最も、美雲さんが勝手にやりだしたんですが。

「どうも、よろしくお願いします。」

僕とアロマさんはとりあえず挨拶をしておきました。

「いやいや、堅苦しい挨拶は必要ないさ。ぼくはいつもゴージャスなんだからね。」

だから使う場所が違うって!!

「じゃ、私たちはもう行きます。」

スタッフの人が言いました。いや、次からは間宮さんと呼びましょう。

「え?もう行くんですか?」

美雲さんは残念そうに言ってます。

「ああ、殺人事件が怒って物騒だからな。そろそろ部屋に戻ろうジャマイカ。なんちゃって…ぶわぁっはっはっはっはっはっは!!」

だ、ダメです…ついていけません。

「と言う訳で、ベン!!行くぞ!!」

「ま、待ってよリロ君…」

あ、人形に人間が殴られています。

「じゃあハニー、僕たちに会いたくなったら、4号車の1号室を訪ねてくれ。いつでも会えるからね!!」

そう言って、マックスさんはトランプをばらまき散らかしました。…迷惑です。

「では皆様、ごきげんよう〜♪」

ミリカさんがそう言ったと同時に、何とも奇妙な道化師達は去って行きました。…どうするんですか?この床に散らばったトランプ。

「とりあえず拾っておきましょうよ♪マックスのだし♪」

そう言って、美雲さんはトランプをかき集めました。…ま、後で返せばいいでしょう。

(証拠品・トランプ)
「マックスの持ち物。少しすすで汚れている。54枚全部ある。」

「さてと…これからどうしましょうか?」

僕はこれからのことを考えていました。うーん…なぜかキッチンへ行けと神に言われた気がします。

「…美雲さん。キッチンへ行ってみませんか?」

「え?でも入ったら迷惑じゃ…」

…さすがに、一般人ならそれくらい感じるでしょう。だがしかし!!僕たちは違います!!

「大丈夫ですよ。僕か先生が居れば顔パスで入れますから。ですよね?」

そう言って、僕はアロマさんに目で合図を送りました。アロマさんも合図の意味が分かったようです。おもえば2年前…あの時、普通にキッチンに入って行った僕たちはいったい…

「そうなの?……二ヒヒ。じゃ、行こっか。」

…二ヒヒ、の部分でよだれを垂らした美雲さんって…。というわけで、僕たちはキッチンへと向かいました。

7月26日午後2時50分 キッチン

「久しぶりですね…キッチン。」

いま僕たちはキッチンに居ます。まぁ…特に理由はないんですけどね。

「こらぁ!!勝手にキッチンに入ってきては行かんぞ!!」

あ、この声は…

「あ、ほらほら、見つかっちゃいましたよ!!」

美雲さんは慌てふためいています。さて…ここで僕の出番ですね。

「久しぶりですね。クッキンさん。」

クッキンさん。モレントリー急行のキッチンで働いているコック。2年前もここで働いていました。

「…おお!!君たちは確か…」

「はい。ルークとアロマ、こちらは美雲さんです。」

僕はとりあえず自己紹介をしておきました。

「そうかいそうかい。プクも喜んでいるよ。」

そう言って、クッキンさんのポケットからは、かわいらしいハムスター、プクが出てきました。プク、それはプレイヤーがつけた名前なので。僕に文句は言わないでください。

「…アロマさん。ルーク君とアロマさん。いったい何者なんですか?」

美雲さんはかなり考え込んでいます。まぁ、一般人から見て、夢の超特急、モレントリー急行のボーイやコックと知り合いなのがすでにすごいですからね…

「…ただの…知り合いですよ。多分。」

アロマさん。…多分をつけている時点で、かなり怪しいですよ。

「多分?…ま、私も人のこと言えませんからね。あえて突っ込まないことにします。」

私も人のことは言えない?…美雲さんの過去っていったい…

「それにしても、プクがお世話になったね。まさかここまで痩せているとは思ってもいなかったよ。」

プク、あのときクッキンさんから預かったものです。結局プクは僕たちのおかげで徹底的に痩せ、帰りの列車でクッキンさんに返しました。もう一回太ってしまったようですが、今じゃあ、リンゴをあげる量を減らすなどの工夫をして、スリムな体型を維持しているようです。

「いやぁ、苦労しましたよ。謎を解くとなぜかおもちゃがもらえたんですよ。驚きました。」

これは実際に『悪魔の箱』をプレイしたことがある人だけが分かるネタでしょう。

「いやはや…ところで、いったい何の用があって厨房に?」

あ、厨房とはキッチンという意味で、ちゅうぼうと読みます。ルーク君の豆知識でした。

「…そういえば、ルーク君、いったい何の用でここに来たんだっけ?」

…さっき描写で表した通り、理由は特にないんですよね〜、ははははは…

「ええと…特に変わったことはありませんでしたか?」

「ムッカー!!私の質問は無視なの!!」

…ごめんなさい美雲さん。

「そうだね…変わったこと…特にないよ。」

うーん…現実は厳しいです。

「ただね…こんなメモがキッチンに落ちていたよ。」

…いやいや…現実は厳しいはずじゃあ…

「あの…見せてくれませんか?そのメモ。」

「あ、いいよ。」

そう言って、僕はクッキンさんからメモを受け取りました。

(証拠品・レシピ)
「カステラの作り方
 タマゴ・Mサイズ8個
 砂糖・250g
 はちみつ・大さじ4
 お湯・50cc
 強力粉・200g
 レシピには、日替わりでフルーツ果汁を混ぜる。その種類は365種類。イチゴからドラゴンフルーツまで、種類は様々。」

「…なんですかこれ?」

僕の手に渡されたもの。それはどう考えても重要ではなさそうなレシピでした。

「いやあ、フルコースに出しているカステラのレシピなんだよねぇ。なくしたと思っていたら、キッチンの床に落ちていたよ。」

…これ、証拠品というかレシピじゃあ…

「よかったらそれあげるよ。予備のメモもあるしさ。」

…という訳で、やや強引に僕はレシピ(証拠品)を手に入れました。

「さぁてと、これから仕込みで忙しくなる。そろそろ出て行ってくれないかな。」

「あ、はい。」

という訳で、僕は戦利品?のメモを手に入れて、キッチンを出て行くことにしました。

⇒To Be Continued...

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