レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開   ID:MR.JAqBDX.k
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レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3]

7月26日午後12時50分 モレントリー急行

今、私たちは昼食を食べながら外の景色を眺めている。アロマもルークも、私もサンドイッチと紅茶のセットを頼んだ。ルークはもうほとんどサンドイッチを食べ終わっていた。アロマはまだ全体の3分の1ぐらいしか食べていない。私はと云うと全体の3分の2ぐらいを食べ終わった。今モレントリー急行はトンネル内を走っている。この線路の名物はこのトンネルの長さだ、大きい山を切り開いて無理やり作ったトンネルのため、65分はトンネルの中を通過するらしい。5分くらい前にトンネルに入ったから…後60分くらいでトンネルから出るだろうか。この食堂車には私たち以外に客はいない。前に来た時はにぎわっていたが今は妙に客が少ない。これは偶然だろうか…

「先生、なぜ窓の外を見ているんですか?」

ルークがサンドイッチをほおばりながら言った。

「いや、少し考え事をしていてね…」

「何のことを考えていたんですか?」

ルークがサンドイッチを紅茶で飲み込んだところで私に聞いてきた。

「…アロマ、あの手紙、ルークに見せていいかい?」

私はあの手紙を少しポケットから出しながら言った。

「ええ、知っていれば知っているほど頼りになります。」

アロマは少し笑顔を見せてくれながら言った。だが、その笑顔には少し作った感があった。

「ルーク、これを見てくれないだろうか。」

私はそういうとルークにあの手紙…アロマが受け取ったという脅迫状を見せた。

「こ、これは…脅迫状ですね。」

ルークは持っていた紅茶のカップを落としそうになりながら言った。

「ああ、誰が送ったのか、それさえもわからないんだ。」

「…それにしても…過去の過ちってなんですか?アロマさん。」

ルークは少し脅迫状を眺めてから言った。

「…すみません。とても…私の口からは言えません。」

アロマは少し黙った後で言った。

「…そうですか。先生、それにしても今回の脅迫状ときて依頼の手紙と来て、スコミリアとはきっても切れない縁があるようですね。」

ルークは少し考え込みながら言った。

「ああ…だがルーク、今回の事件、なにか…いつもの事件とは違う感じがするんだ。」

「…何が違うんですか?」

「ルーク、この新聞を見てくれないか。さっきアロマがプラットホームで取ってきてくれたものだ。」

私はそういうと、あの弁護士、成歩堂龍一弁護士が写っていた新聞を見せた。

「あっ、先生の敵ですね!!」

…勝手に敵にされてしまっているようだな。成歩堂龍一弁護士…なにか強い運命を感じる。

「この弁護士、…スコミリアで出会いそうな感じがするんだ。」

「おっ!!先生のいつもの勘って奴ですね。」

ルークは目をきらめかせながら言った。…またルークと冒険ができるとは…うれしい。今まで感じたことのない感情が私に入ってきた………気がする。

「ああ、アロマ、ルーク、スコミリアに着くまで後4時間30分はある。少し謎を解いてみないか?」

私は気晴らしに、ルークたちに謎でも出してみることにした。

「解きます解きます!!僕、絶対に解いてみてます!!」

ルークがいつも以上に張り切りながら言った。

「よし、じゃあ、この謎を解いてみるんだ。」

       謎2
     3匹のライオン

ここに3匹のライオンがいる。
それぞれのライオンの名前は、ゲレゲレ・ラッシュ・グレアスと云う。
だが、どのライオンがどの名前かは分からない。下のヒントだけでどのライオンが一番強いのかを当ててほしい。
・ゲレゲレは一番体が小さい。
・グレアスは少し目が悪い。
・グレアスは一番牙が鋭い。
・ラッシュは一番強いライオンを恐れている。
・ラッシュは目がかなり良い。
・目が悪いライオンは目がよいライオンに負ける。
・強いライオンは一番多くえさを食べる。

「なるほど…さすが先生です!!僕のために少し簡単な謎を出してくれたんですね!!」

ルークは喜びながら言った。さすがにルークに本気でぶつかるほど私は大人気がないわけではない。

「アロマ、君にはわかるかい?この謎、少し余分なヒントが多いことに気付いたかな?」

「えーと…強いライオンは一番えさを多く食べる…ですかね?一番強いライオンが分かっていないからこのヒントは無意味ですよね。」

「それと…牙の鋭さや体の小ささはあまり関係ありませんね。体が小さくたって強いライオンになることもできますからね。」

アロマもルークも、だんだんこの謎の真相に近付いているようだ。

「だんだん分かってきたようだね。ルーク、この謎はアロマと解いてみなさい。」

「はい、まず…ラッシュは一番強いライオンを恐れています。要するに…ラッシュは一番強いライオンではありませんね。」

ルークはルークがいつも持ち歩いている手帳にヒントを書きながら考えていた。

「それと…グレアスは目が悪くて、ラッシュはかなり目がよくて…目がいいライオンのほうが強い。要するに…ラッシュのほうが強いってことになりますね。」

アロマも首をかしげながら考えている。

「えーと…ラッシュは一番強くなくて、グレアスはラッシュより弱い…と云うことは!!」

ルークは手をポンと叩きながら言った。

「グレアスが一番弱くてその次にラッシュが弱い。と云うことは、最後に残った…」

アロマも目を輝かせながらルークと顔を合わせた。そして…

「答えはゲレゲレです!!」

アロマとルークは同時に答えた。

「正解だよ。さすがに、ルークとアロマには簡単すぎたかな。」

「でも、なかなか面白い謎でした。」

ルークは手帳をポケットに突っ込みながら言った。

「私も、先生の謎はいつも面白いですね。」

アロマが手を合わせながら言った。

「さてと…では、私たちも部屋に戻るとしようか。」

私たちの皿を見てみると、ルークもアロマも私も、すでにサンドイッチは食べ終わっていた。

「じゃ、戻りましょうか。」

7月26日午後1時5分 5両目廊下

ルークがそういうと私たちは衝動室のドアを開けて廊下に出た。私たちの客室はこの車両の食堂室から3つ目の部屋だ。

「先生、1つ目と2つ目、ついでに4つ目の部屋には誰がいるんですか?」

ルークが興味深そうに聞いてきた。

「確か、1つ目の部屋には…」

「良い子のみんなー、私が一つ目の部屋に居る人だよ―。」

私たちは声のするほうに振りかえった。すると、目の前いは一つ目の部屋の乗客がいた。ぴちぴちのロボットスーツみたいな服の上に水色のコートを着ており、水色のスカートをはいている。片目には水色のレンズが付いており、髪は青く染めている。確か名前は…

「小池ケイコ(こいけ けいこ)って云う名前なんだよー、よろしくねー。」

そう、小池ケイコと云う名前だ。

「…先生、なんなんですか?この幼児番組に出てきそうなお姉さんっぽい口調の人は?上から読んでも下から読んでも名前が同じだし…もしかして…ロボットじゃありませんよね?イギリス語ぺらぺらですし…」

ルークが小声で聞いてきた。アロマは突然、相手のペースにのみこまれた様子でただただ口を開けている。

「しっ、ルーク、この人はれっきとした人間だ。」

私も小声でささやき返した。

「うん。いわゆる海外出張って奴だよー、株式会社《バクダス》の社長としてね、代表でスコミリアまで行くわけ、今は国内だけでなく国外を狙わなくちゃいけない時代だからねー。よい子のみんなは分かってくれたかなー?」

小池さんは柔らかい口調で、手を横にさせながら言った。なぜか頼んでもいないのになぜか旅行目的を説明された。

「こ、小池さん!!僕は子供じゃありません!!そんな言い方やめてください。」

ルークは腰に手を当てながら言った。

「んー、だけどねー、もうこの話し方になれちゃったんだよねー、良い子のみんなー、ごめんね♪」

「…先生、僕この人…苦手です。」

ルークが少し下を向きながら言った。ルークにとって子供と云う言葉は少し心に突き刺さったようだ。

「わ、私もです。先生、この人にペースを持っていかれてしまいました。」

アロマはペースを持って行かれたことに少し落ち込んでいるようだ。

「しかもねー、今回の海外出張には優秀な部下が付いてきてくれたんだ。」

小池さんがそういうと部屋の中から一人の男が出てきた。

「かわねてほ、ばくなのもいほ…」

「ちょ、ちょっと、待ってください。一体なんて言っているんですか?」

ルークが急いで突っかかった。確かに、今そこの男の方が言った言葉は私にもすぐには分からない。

「こんにちは、僕の名前はって言ったよー。」

小池さんが隣の男の人の言葉を通訳した。

「せ、先生、この人イギリス語がペラペラなうえに未知なる言葉まで解読できるんですね。」

ルークは驚いた様子で言った。未知なる言葉か…………

「先生、何考え込んでいるんですか?」

ルークが話しかけてきてくれた。…なるほど、そういうことか…

「…なるほど、小池さん。この言葉には、ある法則がありますね。」

「おー、やっぱり大人はすごいよねー、じゃあ、どういう法則か当ててくれないかなー?もう少しヒントを出してあげるから、この言葉の法則、3人で解いて見せてねー。」

小池さんがそういうと私たちは顔を見合わせた。ルークもアロマも、謎を解く顔になっていた。

       謎3
     言葉の法則

よい子のみんなー、この言葉の法則を解いて見せてねー。
「かみさま」は「こめそも」
「てんし」は「ちわせ」
「アニメ」は「オネミ」
よい子のみんなー、この言葉の法則性が分かるかなー?

小池さんは妙に柔らかい口調で私たちに謎を出してきた。

「せ、先生、先生にはこの謎、分かりますか?」

ルークは手帳を取り出しながら言った。

「ああ、一応ね。ルーク、君には分かるかな?」

「ええと…先生、少しだけヒントくれませんか?僕には少し難しくて…」

ルークは少し情けない顔をして言った。

「そうだね…よし、「ルーク」は「ルーク」に、「アロマ」は「オラモ」に、「レイトン」は「リエタワ」になる。」

私は精いっぱいのヒントを出した。

「わ、私はオラモになるんですか。」

アロマは驚いた様子で言った。…さすがに、オラモはだれだっていい気持ちのする名前ではないだろう。

「ちなみにねー、私は「小池ケイコ」から「カエキキエカ」になるよー。」

小池さんも困っているルークたちを見てさらにヒントを出してきた。うすら笑みを浮かべながら…

「僕は…そのままなんですね。」

ルークがメモを書きながら言ってきた。

「作者の裏話なんだけどね、この謎、ある某有名小説が元ネタなんだってー。確かデルトラクエス…」

「小池さん。この謎、少しルークたちには難しいのではないでしょうか?」

そろそろ小池さんの言動は大いに言ってはいけないところに入る。私は会話を無理やり変えた。英国紳士として、今の行為はどうかと思うが…

「そうですかー?よい子のみんなには少し難しかったかなー?」

小池さんは少し小馬鹿にしたような感じで言ってきた。

「ぼ、僕を子供扱いしないでください!!このくらい、すぐに解けます!!えーと…あ!!先生、確認しておきますけど「あいうえお」は「おえういあ」になりますよね。」

ルークが自分の推理を書きあげた手帳を私に見せつけた。

「なるほど…アロマ、君もわかったかい?」

「はい、ルークのおかげで、完全に分かりました。」

アロマがルークのほうを向きながら言った。歳の差はあれども助手歴はルークのほうが3年多いだけはある。

「では、ルーク、この法則を言ってみてごらん。」

「はい!!要するに…あ行とお行、い行とえ行が入れ替わっています!!「モレントリー」は「マリワタレー」になります。」

「正解!!ルーク、腕を上げたね。」

「い、いやぁ、それほどでも…」

ルークは少しほっぺを赤くさして照れながら言った。

「正解だよー、羽祖紺祢賭(ぱそこん ねっと)君は岡君を超える凄腕のコンピュータプログラマーなんだよー。よい子のみんなも羽祖紺君を見習おうねー。」

「先生、僕あんなコンピュータしかできそうな人を見習うのは嫌です。」

ルークは小声でささやきかけてきた。名前を知ったところで改めて羽祖紺祢賭さんを見てみた、目にはやっぱり小池さんがつけているものと同じ青いレンズらしきものをつけてみた。上半身は灰色のダウンジャケット、下半身は灰色のジャージを着ており、体は少し痩せていて顔はそこそこなイケメンだ。頭にはつばが付いている緑色と青色の帽子をかぶっている。足には黒色の丸っこい感じの靴をはいている。見た目は爽やかな好青年と云った感じだろうか。

「先生…あのファッション…どうともこうともいえませんね…」

アロマはルークと同じように小声でささやいてきた。…どうも、日本という国は変わった人が多いようだ。

⇒To Be Continued...

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