レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [2]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2010年07月31日(土) 13時46分31秒公開   ID:kccVdmsyCdk
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真宵ちゃん…すっかりへそを曲げてしまったよ…もしかして僕に雑学を話したいだけじゃないよな…

「次の「悪魔の箱」事件だけどさ…」

       待った!!

僕真宵ちゃんを止めた。これ以上話し続けられると明日になるかもしれないし…

「ナルホド君…本当にノリが悪いよね…分かったよ!!依頼人と好きなだけ話してくれば!!」

真宵ちゃんは強めに言い放つとぷいと後ろを向いて自動販売機のほうへ走って行ってしまった。こうして僕はたぶん取られるであろう自動販売機代、今夜の味噌ラーメン代と引き換えに依頼人と話す機会を得られた。

「あの…成歩堂さん。さっきまであの方と何を話していたのですか?」

相変わらずアリスさんは小さい声で聞いてきた。

「え、いや、ロンドンのある考古学者の話ですよ。」

僕は多少動揺しながら言った。もしかしてまた耳元で大声で叫ばれるかもしれないし…

「もしかしてレイトン教授のことですか!!」

彼女が今日一番の大声で話した。もしかして地球一個吹き飛ばせるかもしれない…

「あの…急にどうしちゃったんですか?」

「!!…すみません。私レイトン教授のファンなもので…」

彼女はただ好きなだけではないっぽい。根っからのファンらしい!!それは作者も同じだけどな。

「それでは、聞きたいことは一つのみです。なぜ凶器にあなたの指紋が付いているんですか!!」

「…うっかり触っちゃったんです…」

「はい?」

僕は決して聞き取れなかったから聞き返したわけじゃない。とても信じられなかったから聞き返しただけだ。

「仕方ないじゃないですか!!目の前に死体と血のついたツルハシがあったらうっかり拾っちゃいますよ!!」

「はいはいはいはいはいはい。じゃあなんで事件現場に居たんですか。」

僕はこれ以上、耳の損傷を防ぐために話題を変えた。この答によっては僕の勝ち目はなくなる。

「…落し物…」

「はい?」

今のは聞き取れなかったから聞きなおしただけだ。

「落しちゃったんですよ!!駐車場に私の宝物!!」

「はいはいはいはい。ちなみに宝物とはなんですか?」

僕は何の話題でもいいから話を変えた。

「…ストラップです…レイトン教授の…」

「レイトン教授のストラップですか…」

アリスさんは本当にレイトン教授が好きらしい。

「はい…昔付き合っていた彼氏から貰ったものです…」

「…名前はなんていうんですか?」

とりあえず聞いてみた。何か進展があるかもしれないし…

「…有程度溺屡と言う人です。…今はどこで何をしているかなんて分かりません…」

そうなのか…

「そろそろ開廷時間ですよ。早く行きましょう。」

「はい。では、お互い頑張りましょう。」

「…はい…」

そういうと彼女はすたすたと歩く音をたてながら法廷へ向かって行った。

「ナルホド君!!死鏡の館事件と闇のタロット事件もいいよ!!」

流石に真宵ちゃんはそう叫ぶとすたすたと走る音をたて法廷へと向かって行った。

「…なんだったんだ…」

「そろそろ開廷時間です。弁護人は直ちに出廷してください。」

「あ、はい。」

いよいよ始まる。ただ彼女が犯人ではないとしたら真犯人はだれなのだろう…次の証人にかけてみるか。

7月25日午前10時20分 第2法廷

『ざわざわざわざわ』

また傍聴人席から騒ぎ声がする。

カンッ

「では、開廷します。それで亜内検事、捜査の結果はどうでしたか?」

「えぇぇっと…その〜…」

やっぱり亜内検事、かなり慌てている。僕の予想はずばり的中したようだ。

「どうしましたか、亜内検事。早く結果を教えてください。」

「えぇぇっと…その〜…」

冷や汗でだらだらになりながら亜内検事は言った。

「亜内検事!!」

「はいっ!!この凶器、ツルハシの柄部分にはルミノール試薬の反応がありました。それと…ツルハシの先端部分に正体不明の指紋が3人分付いていました。」

「(やっぱり…)」

僕の予想はズヴァリ的中していた。…証拠品を置き換えておこう。

(証拠品・凶器のツルハシ)
「被害者を殺した凶器。先端部分(とがっているところ)に血がこびりついている。被告人。音戯アリスの指紋が付いていた。柄の部分にルミノール反応あり。先端部分に正体不明の指紋が三つ。」

「ななな、なんですと!!ではもうその指紋の持ち主が真犯人かもしれませんぞ!!」

「ちょちょちょ、ちょっとお待ちください!!確かにその可能性も考えられますがこちらには新たな証人を召喚する用意ができています。それに、被告人の指紋が付いている限り被告人の犯行確率は0%ではありません。」

「それもそうですね。では証人を。」

亜内検事がかろうじて裁判長が木槌を振りおろそうとするのを止めた。

「ナルホド君!!少しこっちのほうが有利になったの?」

「いや、あくまでも真犯人がいた可能性を示しただけだからね。これからが問題だよ。」

真宵ちゃんは少し悲しそうな顔をした。被告ん席に居るアリスさんも同じような表情だ。正直もうロジックはここまでしかない。これからは僕の得意技、突っ込みとハッタリでしょうぶだ!!



「…」

僕の目の前に現れた証人は工事現場に居る人が着る服。いわゆる作業着を着ていた、頭からつま先までびっしりと、ちゃんとヘルメットも付けている。顔には無精ひげが生えており顔はイケメンと言えばイケメンだがぶさいくと言えばぶさいくな感じだ。

「では証人。名前と職業を。」

「…高ノ宮仁塀(たかのみや じんべい)。工事現場でアルバイトをしている。今年でちょうど27歳だ。」

「(27歳でちょうどと言うのか?)」

僕は鋭く突っ込んだ。

「それで、あなたは何を見たのですか?」

亜内検事が証人に尋ねた。

「…はい、そこに座っている女の方が何かで被害者を殴ったのを目撃した。」

「なんですとぉぉぉぉぉぉぉ!!」

『ざわざわざわざわ…』

カンッ

「静粛に、静粛に、それではもう決定的ではないですか!!」

まずい。裁判長がかなり県側へ寄っていってる。とりあえず何かいちゃもんをつけておかないと…

       待った!!

「ちょっと待ってください!!」

「なんですか。成歩堂君。」

亜内検事が頭をぺしぺしたたきながら言った。

「この証人は凶器のツルハシで殴ったところを目撃したのではなく何かで殴ったのを見たのです!!これでは決定的とはいえません!!」

「た、確かにその通りですな。」

よし、裁判長がこっちによってきた。

       異議あり!!

「おまちください裁判長。凶器はこのツルハシで間違いありません。被害者の傷口と凶器の先端部分。いわゆる血が付いている部分と照合すると一致しました。」

「えっ…」

僕の必死の食い下がりは一瞬で打ち砕かれた。

「そうですか。それでは証人。証言をよろしくお願いします。」

「…はい…」

真宵ちゃんが半分あきれ顔、半分困った顔で尋ねてきた。

「ナルホド君…さっきまでの調子はどうしたの?」

「…ごめん。」

真宵ちゃん、ごめん。僕のロジックは完全に崩れ去ったんだ…

       証言開始

     殺人現場で見たこと

「僕はあの時、他の仕事仲間より先に工事現場に戻ったよ。」
「理由?もう缶コーヒーは飲み終わっちゃったしおしゃべりする仲間もいなかったし…」
「そういえばさぁ、すぐ近くに事件現場があるんだよね。何かの縁って奴かな。」
「で、男の勘って奴かな。ちょっと気になって近くまで行ってみたんだ。」
「そしたらさ…そこの女の人が…ツルハシ…だったよね。」
「それでいきなり殴りかかったんだ。本当にいきなり…」
「そして被害者の人は倒れたよ。たぶんその時死んだんじゃないかな。」
「時間ははっきり覚えていないけど…まぁ解剖記録に書いている時間と同じだと思うよ。」

「なるほど…これはもう決定的と言ってよろしいでしょうね。」

「ええ、裁判長早く判決を。」

裁判長が木槌を振りおろそうとした。

       待った!!

「弁護人には尋問の権利があります!!」

僕は木槌を振りおろそうとした裁判長をかろうじて止めることができた。というか何回も同じようなことがあった気がする。

「裁判長。一応弁護人にも尋問を刺してあげましょう。無駄でしょうけどね。」

亜内検事が自信たっぷりに言った。

「な、ナルホド君!!どうにかならないの!!」

真宵ちゃんがいつもの鋭い目つきで睨んできた。

「残念だけど、この証言に矛盾は見つからないよ。」

「そ、そんな〜…」

「大丈夫。証言のあまり発揮っリしていないところを揺さぶるとたいてい何かいい情報が手に入る。」

「そうなの?じゃあナルホド君!!いっちょいくよ!!」

真宵ちゃんがいつもの笑顔で言ってきた。…頑張らなきゃな。

       尋問開始

「僕はあの時、他の仕事仲間より先に工事現場に戻ったよ。」

       待った!!

「先に…戻ったんですね。」

「そうだ。」

高ノ宮さんは真顔で言ってきた。特にうそっぽいところはない。

「ナルホド君…これがはっきりしない証言を揺さぶった時のいい情報〜…」

真宵ちゃんがこれまでにないあきれ顔で聞いてきた。

「ち、違うよ。なぜ先に帰ったんですか?」

「それはですね…」


「理由?もう缶コーヒーは飲み終わっちゃったしおしゃべりする仲間もいなかったし…」

       待った!!

「…あの、友達はいなかったんですか?」

「!?…なんてことをいうのですか…確かに僕には友達はいません。だけどそれは事件には何の関係もないじゃないですか!!」

高ノ宮さんが珍しく表情をつけて言った。さらに敬語で。

「成歩堂君。証人をいじめるのはよしなさい。」

裁判長が少しにらみながら言った。

「ナルホド君。このままじゃ裁判長に嫌われちゃうよ…」

…どうも真宵ちゃんは突っ込むところが少し違うらしい。

「…次、行くぞ…」


「そういえばさぁ、すぐ近くに事件現場があるんだよね。何かの縁って奴かな。」

       待った!!

「本当にそれだけなんですか!!」

僕は声を強くしていった。

「……………………………どういうことだ……………」

高ノ宮さんは少しこっちをにらみながら聞いてきた。

「もしかして弁護人。あなたはこの証人が真犯人だから殺人現場の近くで働いていると言いたいんですか。」

見事亜内検事に見抜かれた。

「…その通りです。」

僕は少しためらいながら言った。

「それはあり得ませんね。殺人現場の近くに居たら真っ先に疑われてしまいますからね。」

僕は少し考えると唸った。

「…そういえばそうだね。」

「ナルホド君!!さっきよりひどくなってるよ!!」

真宵ちゃんがあきれているように怒っているように言った。

「…ごめん。」

「……ちゃんとしろよ……お前弁護士だろ。」

高ノ宮さんが怒りの表情をつけながら言った。

「続き…いうぞ。」


「で、男の勘って奴かな。ちょっと気になって近くまで行ってみたんだ。」

       待った!!

「本当にそれだけ…」

「それだけでだ!!」

高ノ宮さんがかなり怒りの表情で言ってきた。

「弁護人。証人をいじめないように。」

「いじめてはいけませんよ。弁護人。」

「ナルホド君。いじめちゃだめだよ。」

…3人で一斉にいじめられた…

「…次行きますよ。」


「そしたらさ…そこの女の人が…ツルハシ…だったよね。」

       待った!!

「…」

「…」

またやってしまった…

「弁護人。質問をするには質問を考えてからにしてほしいですね。」

裁判長に叱られてしまった…まるで小学校の先生に叱られた子供のような気分だ…

「ナルホド君!!しっかりしてよ!!」

真宵ちゃんがあきれ顔で言った。

「…次、行きますよ。」


「それでいきなり殴りかかったんだ。本当にいきなり…」

       待った!!

「本当にいきなり殴りかかったんですね。」

僕は当たり前のことを聞いてみた。

「…はい、あれをいきなりというのだろうな…いきなり後ろから殴りかかったんだ…」

…後ろから?

「あの、高ノ宮さん。後ろからアリスさんは平平平平を殴ったんですね。」

「…そうだけど…」

彼は少し小さめの声で言った。僕に問い詰められたせいで少し自信をなくしてしまったらしい…

「成歩堂君。それがどうかしたのですか?」

裁判長が不思議そうに尋ねてきた。

「はい、この証言。大変重要だと思います。証言に追加してください。」

カンッ

「証人。証言に追加してください。」

よし…これでどうにかなってくるはずだ…

「…はい…」

高ノ宮さんは少し面倒くさそうに言った。


「確か後ろから殴りかかっていた気がするよ。分からないけど…」

       異議あり!!

   (証拠品・被害者の解剖記録)

「きゅきゅきゅ、急にどうしたんだよ!!」

高ノ宮さんはかなりびっくりしている。

「高ノ宮さん。あなた、被害者は後ろから殴られたと言いましたよね。」

「…そうだけど…」

高ノ宮さんが「何かおれへんなこと言ったか?」みたいな感じで聞いてきた。

「被害者は後ろから殴られた…そうすると子の解剖記録と矛盾してしまいます。」

⇒To Be Continued...

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