レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [2] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2010年07月31日(土) 13時46分31秒公開
ID:kccVdmsyCdk
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「すみませんね3人さん。この2人はけんかするとすぐ熱くなってしまうので…」 やっとマシンガントークが終わった…って。 「ハイジャック犯様。なぜ私たちの名前を知っていたのか答えてくれませんか?」 …先に言われてしまった。 「そんなの簡単じゃねぇか。あんな大きい声で話せば名前ぐらいすぐ覚えられるっつうの!!」 「本当に大きな声だったな。俺達しか客がいなかったからよかったものを…」 「客が大勢乗っている時にあんな大声で話すとマナー違反になります。次からは注意するように!!」 「え、すいません…(なんで凶悪犯に説教されなきゃいけないんだ…)」 僕は凶悪犯の人物像を考えてみた。…なんだか僕たちの関係に似てるな。御剣と…矢張と…僕。 「成歩堂様…」 こっそりといちるさんが話しかけてきた。 「なんですか?」 僕もこっそりと答えた。 「…こういう時…プロのCAとしてどうしたらいいのでしょうか?」 「…へ?」 僕は返事に戸惑った。まず僕はプロのCAじゃなくてただの弁護士だしそんなことは専門学校で普通習うはずだし… 「…やっぱりわかりませんよね…」 彼女はポツリとつぶやいた。ものすごくつらそうな表情で… 「私…何か事件が起こると…落ち着きがなくなってしまうのです…専門学校で習ったこと…何の意味もなくなってしまいますね。」 彼女がものすごくつらそうな声で、表情で話しだした。 「…大丈夫ですよ。」 僕は囁いた。 「…?」 彼女は頭に[?]マークを浮かべながらこちらを向いてきた。 「人間誰だって緊張します。緊張すればうまくいかなくなることだってありますよ。専門学校で非常事態の対応方法を習ったって本当の非常事態にはそんなことできるはずがありません。」 僕は一生懸命に彼女を慰めた。僕が言うのも何なんだが… 「成歩堂様…そうですよね。そうですとも。非常事態はいつ起きるか分かりませんよね。」 彼女は何とか立ち直ってくれた。こういうときは仲間が多ければ多いいほどいいからな。 「…ですが、本当にどうしたらいいのでしょうか?」 彼女は後ろめたそうに言った。 「(まいったな…僕もそういう系は知らないしな…流石に誰か知らないかな…)」 僕は戸惑っていた。これからどうしたらいいんだ… 待った!! 「誰だ!!いきなり大声で叫びやがったのは!!ボルケイノか!!フリーズか!!」 「スパーク、自分の罪を人になすりつけるのはどうかと思いますがね…」 「スパーク!!人のせいにするな!!」 またけんかが始まった…それにしても今の「待った!!」はだれが言ったんだ… 「成歩堂!!俺だよ!!俺!!今のは俺だよ!!」 声のする方向へ振り向くと… 「流石ヒーローヤハリサマンだぜ!!」 …振り向くんじゃなかった。それにヤハリサマンって何だよ。 「あなたですか。あんな大声を張り上げたのは…」 「全く、人騒がせな奴だな。」 ズキュゥゥン 「俺様に黙ってあんな大声を張りあげるとはとは…」 やめろ!! 「やめなさい。無駄玉…3発目ですよ。」 「見ていて情けないな。」 「なんだよ!!ボルケイノもフリーズも俺を裏切るのか!!」 また喧嘩しだしたよ…今のうち矢張の話を聞いておくか。 「なぁ矢張、さっきは何を言おうとしたんだ?」 僕は矢張に訪ねた。このまま流されても仕方ないからな… 「え、いや、やっぱりこういうときは目的は何なのかって聞くとこじゃねえか。」 …いまさら矢張はそのことに関して言ってきた。お前のせいでまたハイジャック犯達が喧嘩しだしたじゃんか…まぁいいか。 「あの…ハイジャック犯さん。」 僕は恐る恐る話しかけた。一応こういうことになれている僕がなんとも言えなかった。 「おや、なんでしょうか。今2人は取りこんでいるので私が答えましょう。」 ここからも2人が喧嘩している様子が見える。…何やら拳銃を打ち合っているような気がしたが…気のせいだろう。 やめろ!! 「2人とも!!それ以上打ち合うのはやめなさい!!ボルケイノは3発、スパークは残りすべての玉を打ってしまったのですよ!!くだらないケンカはもうやめなさい!!喧嘩するぐらいならこの人の話に耳を傾けたほうがいいと思いますよ。」 「ひえっ。」 「わ、悪かったよ…」 …フリーズとかいう人の一言で場の空気がまとまったぞ… 「では、成歩堂さん。話をどうぞ。」 フリーズ、スパーク、ボルケイノの目線が僕に突き刺さった。…サングラスをかけているのに正直死ぬほど怖い。 「早く言ってくれませんか。私達も忙しいんですよ。」 フリーズが僕を思いきり睨みつけてきた。…サングラスをかけているのにものすごく怖い。 「え、いや、この飛行機をハイジャックした目的は何ですか。」 僕がそのことを口にしたとたん3人の表情が変わった。 「…黙秘する。」 「へ?」 僕は思わず聞き返した。 「…フリーズが黙秘するって言ったんだ。スパークももちろん黙秘するよな。」 ボルケイノが冷たい目線でスパークがいる方向を向いた。 「…もちろんだぜ。」 …誰も話す様子はない。一体どういうことなんだ。 [深まる謎・ハイジャックした目的] 「ハイジャックした目的を話すつもりはないらしい。一体なぜなんだろうか…」 「しかし、何も言わないのは気の毒ですね。…ボルケイノ。われわれについて話してあげなさい。」 フリーズはボルケイノを見ながら言った。 「…フリーズが言うなら…仕方ねぇか。お前ら!!よく聞いておけよ!!」 ボルケイノが嫌そうに言った。…この証言で何か情報を手に入れてやる!! 証言開始 組織について 「組織についてかぁ…」 「3人のメンバーってとこかな…」 「あと、殺人経験あり。」 「…あの、これだけですか?」 僕はつい聞いてしまった。まずこんな短い証言。さゆりさん以来だからな… 「なんだこれだけじゃ足りないか。」 「(あたりまえだろ!!)」 「なぁ、成歩堂。」 急に矢張が話しかけてきた。 「なんだ…矢張か…今忙しいんだよ。」 僕はうんざりしながら矢張に返事をした。 「俺法廷に出なれているから分かるんだけどよー…こういうときは[ゆさぶる]を使えばいいんじゃねぇか?」 …矢張の言うことはもっともだが、法廷に出なれているって…証人ブラックリストのメンバーだけあるな。他にもオバチャンやなつみさんが登録されている。…これ以上法廷にでないでほしいな。法廷でいつも絶体絶命の弁護士としては。 「成歩堂様、頑張ってくださいね。」 いちるさんが励ましてくれた。これはうれしいな… 「さて、証言はおわりだ。何か質問はあるか?」 「もちろん。尋問さしてもらおうか。」 僕は質問(尋問)をすることにした。…ハイジャック犯に、しかもハイジャックされている飛行機の中で…刺激をあまり与えないようにしよう… 追究開始 「組織についてかぁ…」 待った!! 「……………………」 「どうした?」 「…すみません。質問が思いつきませんでした…」 僕は冷や汗だらだらになっていた。下手をすれば死ぬかもしれないこの状況で、「質問が思いつきませんでした。」じゃ済まされないかも… 「…死にたいか?」 ボルケイノはサングラスを取り鋭く睨みつけてきた。…その眼光で人一人殺せるかもな。 「フリーズ、スパーク。どうせ死ぬんだ。こんな邪魔くさいものとってしまおう。」 ボルケイノがそういうとスパーク、フリーズが帽子とサングラスを取った。 「やっぱこれが一番だぜ。」 スパークが満足そうに言った。 「やれやれ…仕方ありませんね。」 フリーズが仕方なさそうに言った。 「…成歩堂様…」 彼女がそっと話しかけてきた。 「なんですか。」 僕もそっと返事をした。 「この方達…どこかで見たことがある気がするんですけど…」 彼女にそう言われて僕は改めて3人を見てみた。スパークは黄色いとげとげの髪型をしている。とげとげといっても僕のとげとげとは別次元のとげとげだ。ボルケイノは…最近テレビで見かける牙琉霧人弁護士の髪型を赤く染めた感じの髪形だ。フリーズは…ロングヘアーで髪が腰まである。…髪の色は青くとてもさらさらしている。そして全員鋭い目つきをしていてそれぞれの髪の色の服装でばっちり決めている。…僕もあんな感じにばっちり決めてみたい。 「ね、成歩堂様。どこかで見たことがありますよね。」 僕はいちるさんの声で現実に引き戻された。…そうだ、今は自分の理想の姿を考えている場合ではない。目の前のことだけに集中しないと… 「成歩堂様。…やはり子の方達、どこかで見たことがあります。」 いちるさんが首をかしげながら言った。正直僕もどこかで見たことがある。この3人を… 「なぁ成歩堂、この3人…どこかで見たことがないか…」 矢張も気づいたらしい。それにしても…どこかで見たことがあるんだよな… 「…ムニャ?ここはどこッスか?」 「糸鋸さん。お目ざめになったのですね。」 「なんだ。また起きてしまいましたか。」 ようやく糸鋸刑事が目覚めたらしい。そういえば糸鋸刑事も真宵ちゃんの被害に会っていた気がする… 「…あんた、今どういう状況ッスか?」 糸鋸刑事が完全に目覚めたらしい。僕は今までのことをすべて話した。 「へ〜…これがそのハイジャック犯ッスか…あっ!!あんた!!あんたはっぁ!!」 糸鋸刑事…?ものすごく慌てた様子でハイジャック犯を見つめていた。 「糸鋸刑事。一体どうしたんですか?」 僕は糸鋸刑事に訪ねた。 「あんた…まだ気付かないッスか!!自分が扱った事件の証人を!!」 僕が扱った事件?…あ!! 「ようやく思い出したようですね。成歩堂さん。」 フリーズが少し微笑みながら言った。 「…ようやく思い出しました。あなたをどこかで見た気がする。そんな感じはうすうすしえていました。フリーズさん。いや、有程度溺屡(あるていど できる)さん…でしたよね?」 「…もうその名前は一か月前に捨てました。ですよね。ボルケイノ。スパーク。」 「ああ。」 「もちろんだぜ。」 僕はようやく思い出した。こいつらはいったい何者なのか…僕は2カ月前に起こったあの事件を思い出してきた… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5月25日午前9時30分 法廷第2控室 「ふ〜、緊張するな。」 僕は深く深呼吸をした。 「へ〜、ナルホド君でも緊張するの。」 真宵ちゃんが訪ねてきた。 「そりゃいくら僕が凄腕弁護士だからって法廷の前に緊張しないわけないじゃん。」 「あ、今自分で自分のこと褒めた。ジガジーサンだよ!!」 真宵ちゃんは日本語を少し間違えて覚えているらしい… 「真宵ちゃん。ジガジーサンじゃなくって自画自賛だよ…」 僕は真宵ちゃんの間違いを指摘した。 「そうそう。ジガジサン。ジガジサンね。も〜、ナルホド君。ジガジサンしちゃダメだよ!!」 真宵ちゃんは遠まわしに僕は凄腕弁護士ではないといっていることに気づいているのだろうか… 「そういえばさぁ、今回の依頼人ってどんな人なの?」 今回の依頼人か…もうそろそろ来るはずだな。 キイィ 扉の開く音とともに依頼人が入ってきた。 「…こんにちは…」 「へ?」 「こんにちは!!」 「うわっ!!アリスさん。いきなり耳元で大声出さないでくださいよ!!」 彼女が今回の依頼人。音戯アリス(おとぎ ありす)さんだ。頭には大きなリボン。服装はフリルのワンピース。靴は青くてかわいらしい。まるで不思議の国のアリスが来ているような衣装だ。神は青色に染めており(日本人だけど)、歳は…真宵ちゃんと同じぐらいだろうか。少し声が小さめで何を喋ったか聞きなおすと耳元で大声で叫ぶ癖があるようだ。 「…真宵さん。成歩堂さん。今日はよろしくお願いします…」 「え、なんていったの?」 真宵ちゃんがうっかり聞きなおしてしまった。…耳をふさいでおこう。 「よろしくお願いします!!」 「きゃわわわわわわわわわわ!!」 「(真宵ちゃん。もっと学習しておいたほうがいいよ…)」 「ウ〜…ナルホド君も気をつけてね…下手すりゃ鼓膜が破れるよ。」 真宵ちゃんが遠まわしに耳がおかしくなるからうっかり聞きなおさないでって言っていることに気づいているのだろうか… 「こんな事じゃ裁判長。大変だろうね。」 真宵ちゃんの言うとおり、僕たちはまだ若いからいいけど裁判長みたいなジイサン…お年寄りがあんな小さい声で話していては何回も聞きなおしてしまうのだろうな… 「ナルホド君。今日の担当検事はだれなの?」 真宵ちゃんが興味深そうに聞いてきた。 「え〜と…亜内検事だったかな。」 そういうと真宵ちゃんは急に明るい顔になってきた。 「やったねナルホド君。もう勝ったも同然じゃん!!」 …真宵ちゃん。遠まわしに言わなくても分かるだろうが…失礼だよ。 「…そろそろ時間ですよ…」 「え、あ、はい!!」 もうちょっとで聞きなおしてしまうところだった。危ない危ない… ⇒To Be Continued... |
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