レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [2] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2010年07月31日(土) 13時46分31秒公開
ID:kccVdmsyCdk
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「はい…私…指定された通りの時間に言ったんです。そしたら…」 そう言うと彼女は言うのもつらそうにポツリポツリと言い始めた… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「な、なんなんですか…人を呼び出しておいて「何の話だ?」はないでしょう…」 「うるせぇ!!俺だってお前に呼び出されたんだ!!さっさと話しを進めやがれ!!」 「そ、そんな…」 「そんなもこんなもあるか!!俺はわざわざ仕事を抜け出してまでやってきたんだぞ!!この小娘がッ!!」 「!!(そこまで言わなくても…)」 「とりあえず、落し前はつけてもらおうか!!」 「ちょ、ちょっと!!どこへ連れて行く気ですか!!」 「だまれ!!お前は俺の言うとおりにしていればいいんだよ!!」 「(このままじゃ殺される!!…そうだ!!あれで…)」 「ちょ、おい!!お前どこへ行くんだよ!!」 「うるさい!!」 「お、おい!!そんなもので殴られたら、おい、お前!!おちつけって!!ぎゃぁぁぁぁ!!」 バキッ ドサッ 「そ、そんな…私…私悪くないもん…悪くないもん…悪くないもん!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「その後…私必死で逃げました。」 「(ナルホド…そこをさっきの証人に見られたわけか…)じゃあ…事件現場に行った本当の理由って…」 「ええ、この手紙のことです。」 要するに…ストラップを探しに行ったという話はうそだったっていうことか… 「私…私…怖かったんです!!なのに…なんで誰も分かってくれないの!!」 「アリスさん…」 部屋をしばしの沈黙が襲った。アリスさんは泣き崩れ真宵ちゃんもどうしたらいいのか分からない。もちろん僕にも。 ガタッ そんなとき部屋のドアを勢いよく開ける音がした。 「失礼するッス!!」 「…」 「…」 こんな状況…今まで何回もあった気がする… 「あの…失礼したッス…」 そう言うと糸鋸刑事は部屋を出ようとした。 「ちょ、ちょっと待ってください!!何か用でもあるんですか?」 僕はぎりぎり糸鋸刑事を引きとめた。 「どうも…誰かが仕組んであるとしか思えないッス…あ、そういえばッス!!あんたに渡すものがあるッス!!」 そう言うと糸鋸刑事は手紙を差し出してきた。 「…なんですかこれ?ラブレターですか?」 「そんなはず無いじゃないッスか!!読んでみるッス!!」 僕は糸鋸刑事に突っ込まれつつ手紙を読み始めた。 (証拠品・手紙B) 「平平平平様へ あなたにお話があります。 午前12時40分に都内の駐車場に来てください。 音戯アリスより」 そこにはアリスさんが持っていた手紙と似た内容のものがワープロで書かれていた。 「な、ナルホド君!!これって…」 真宵ちゃんも気づいた。 「糸鋸刑事!!これはどこで見つかったんですか!!」 「え?被害者の服の内ポケットから見つかったッス。」 糸鋸刑事の言葉は僕たちにとってかなり衝撃的なものだった。 「アリスさん。この手紙に見覚えはありませんか?」 「いえ…全く身に覚えがありません。」 アリスさんがこぼれおちる涙を止めながら言った。一体どういうことなんだ… 「あの、役に立ったすかね。この情報?」 糸鋸刑事が聞いてきた。 「…ええ、もちろん。」 ただでさえ証拠品が少ない今、どんな証拠品も僕にとってはありがたかった。 「役に立ててうれしいッス!!では、本官はこれで!!」 そう言うと糸鋸刑事は部屋を出ていった。 「ねーねー、ナルホド君。この証拠品、役に立つと思う?」 「…うん。この証拠品、意外に役に立つかもしれないよ。」 弁護士はピンチの時ほどふてぶてしく笑う…そんな言葉を昔、千尋さんに教えてもらったことがある。…だけど、この証拠品…本当に役に立つかもしれない。 「ど、どうしたのナルホド君。」 真宵ちゃんが心配そうにこちらを向いてきた。 「…アリスさん、真宵ちゃん。…次の審理ですべてがはっきりするよ。」 「ど、どうしたのナルホド君。急に強気になっちゃって…」 真宵ちゃん。弁護士はどんな時でもふてぶてしく笑っているものなんだよ。 「そろそろ開廷時間です。」 法廷係員が言った。そして僕たちが部屋を出ようとした瞬間ドアが勢い良く開く音がした。 ガタンッ 「ま、まにあったッスか〜〜〜!!さっき出し忘れた証拠品があったッス!!」 糸鋸刑事が勢いよく入ってきた。 「余計な話は後ッス!!まずはこれを見るッス!!」 僕たちには何もしゃべらせずに糸鋸刑事は一つの書類を差し出してきた。 (証拠品・密輸組織について) 「組織内容・急速に成長を見せている密輸組織、リーダーなど不明で今も活動中。捕まったものはまだおらず中には検事など警察関係者が密輸組織にかかわっているという噂が流れている。 組織メンバー(分かっているもの)…有程度溺屡 赤坂逆須 叉蛇那賀聖夜 バーバラ・スコーグルス 平平平平」 「!!…平平平平に…有程度溺屡!!」 そこにはあまりにも信じがたい名前が載っていた。 「御剣検事が調べていた資料を少し分けてもらったッス!!」 …要するに…御剣が調べている密輸組織のメンバーに被害者と証人がいる…というわけか。 「御剣検事と相談して逮捕しようと思ったッスが…この裁判が終わるまで駄目だと御剣検事に言われたッス。」 …御剣もしっかりしてるな。いまさら何だけど。 「とりあえず糸鋸刑事、ありがとうございました。あなたのおかげで≪確実≫にあいつを追い詰められそうです。」 もうあの証人はどういい逃れようと逃げられない。密輸組織のメンバーという事実からは… 「ナルホド君…これってもしかして…」 「うん。かなり有利な状況だよ。」 いつも裁判では最後まで冷や汗まみれの僕がこんな余裕感に浸ったのは初めてかもしれない… 「これで…あいつを追い詰められるのね…」 アリスさんも素のキャラに戻って喜んでいる。元彼氏、そのような抵抗感は全くないらしい。…何のため最後の証拠品確認をしていおこう。 (証拠品・凶器のツルハシ) 「被害者を殺した凶器。先端部分(とがっているところ)に血がこびりついている。被告人。音戯アリスの指紋が付いていた。柄の部分にルミノール反応あり。先端部分に正体不明の指紋が三つ。」 (証拠品・被害者の解剖記録) 「死亡推定時刻・午前12時50分 死因・前頭部を鈍器で殴り撲殺 殴られた約3分後に死亡」 (証拠品・工事の記録) 「工事時間・11時から3時半 工事内容・水道管の修復 修復内容・破裂した水道管の修復。破裂した水道管から半径100メートル以内は10時から3時半まで断水。 破裂原因・不明」 (証拠品・スイカジュース) 「遺体の近くに落ちていたもの。中身は空っぽ。ジュースの色は深緑色。」 (証拠品・脅迫状) 「高ノ宮仁塀様へ いきなりですがあなたは殺人を目撃しているはずです。 そこであなたは証人として呼ばれるはずです。 そこであなたはこう証言してほしいのです。 「音戯アリスが平平平平を殺した」 それさえ主張してくれれば別にどう証言してもかまいません。 あなたはこの手紙に逆らえないはずです。逆らった場合命を落とすことになりますから…」 (証拠品・高ノ宮さんの証言書) 「平平さんを殺したのはアリスさんにそっくりな人。スイカジュースが遺体にかかっていた。アリスさんは被害者を殴ったが殺してはいない。」 (証拠品・有程度溺屡について) 「名前・有程度溺屡 歳・22歳 昔、音戯アリスと付き合っていた。 高層恐怖症である。」 (証拠品・ガラスの破片) 「粉々に砕け散ったガラスの破片。死体の近くに落ちていた。血はついていない。どこのものかは不明。」 (証拠品・レイトン教授のストラップ) 「最近流行っている英国紳士のストラップ。ガラスでできていて欠けている部分に少し血が付いている。少し欠けている。」 (証拠品・手紙Α) 「音戯アリス様へ、 あなたにお話があります。 午前12時40分に都内の駐車場に来てください。 平平平平より」 (証拠品・手紙B) 「平平平平様へ あなたにお話があります。 午前12時40分に都内の駐車場に来てください。 音戯アリスより」 (証拠品・密輸組織について) 「組織内容・急速に成長を見せている密輸組織、リーダーなど不明で今も活動中。捕まったものはまだおらず中には検事など警察関係者が密輸組織にかかわっているという噂が流れている。 組織メンバー(分かっているもの)…有程度溺屡 赤坂逆須 叉蛇那賀聖夜 バーバラ・スコーグルス 平平平平」 「(勝てる…これだけ証拠品があれば勝てる!!)」 僕は久しぶりにそう思った。 「アリスさん…がんばりましょう。」 「はい!!」 これからは糸鋸刑事から貰った証拠品をフル活用するだろう。そう思いながら僕たちは背後からの糸鋸刑事の声援を受け止めながら法廷へと向かった。 5月25日午前11時45分 第2法廷 『ザワザワザワザワ』 カンッ 「えーと、それでは、音戯アリスの審理を再開します。弁護側、検事側とともに、準備はよろしいですかな?」 裁判長がいつも通り木槌で傍聴人を黙らせた後いつも通りのことを言った。 「はい。」 「いつでもよろしいであります!!」 亜内検事は妙に気合が入っている。その気合が今まで何回空回りしたことやら… 「それでは証人、証言を。」 「…証言する前に…言いたいことを証言してよろしいでしょうか?そこの弁護士に。」 そういうと証人は僕をキッと睨みつけてきた。 「証言をする前の証言ですか…まぁよろしいでしょう。」 「感謝します。」 証人はそういうと僕をキッとまた睨みつけた。…この証言が最後になる。そんな気がした… 証言開始 言いたいこと 「…まず、弁護士さん。どうもあなたは私を真犯人として告発したいようですね。」 「しかし…私が真犯人なはずがありません…」 「理由はいろいろありますが…まず私は被害者と何のつながりもありません。」 「なので!!私が真犯人なはずがないのですよ!!」 「ナルホド…被害者と面識がないから真犯人ではない…ですか。それでは、言いたいことは言い終わったようですので、次の証言に言ってください。」 被害者とは面識がない?そんなはずがない!!突きつけてやるんだ…あの証拠品を… 異議あり!! 「裁判長、弁護人には今の証言に尋問する権利があります。」 「はいはいはい、成歩堂君ならそういうと思いましたよ。」 …何なんだろう…このどうしようもない悔しさ… 「ううう…ナルホド君…」 真宵ちゃん…僕を哀れむような目で見ないでくれ… 「では成歩堂君。尋問を。」 …これが最後の尋問になるはずだ、しっかり気を引き締めていかないと… 尋問開始 「…まず、弁護士さん。どうもあなたは私を真犯人として告発したいようですね。」 待った!! 「いえ…別にそういうわけではないんですけど…」 「だったらなぜ私をあんなに追い詰めるんですか?理由は一つ、私を真犯人として告発したいのでしょう。」 はっきりきっぱりすっきり言われた。 「グヮァァァァァァァァァァァ…」 僕は完全に追い詰められてしまった。 「私、人をいじめるのは嫌いでね…そろそろやめにしてあげますよ。」 「ほう、優しいのですなぁ、成歩堂君も見習うように!!」 なんで僕ばっかり… 「しかし…私が真犯人なはずがありません…」 待った!! 「その根拠と自信はどこから来るんですか!?」 さっきもこんな質問をしたような気がする… 「自信ですか…まぁ私は犯人ではないのでそのくらいの自信はありますよ。それに根拠は次の証言で言いますし…」 …僕がどう言おうと証人は完全無罪を言い張るらしいな… 「理由はいろいろありますが…まず私は被害者と何のつながりもありません。」 異議あり!! (証拠品・密輸組織について) 「…有程度さん、矛盾をたたきつける前に一つ確認していいですか?」 「…なんでしょうか。」 証人は少し僕から目をそらせながら言った。 「あなたと平平平平は本当にどんな事とも全く関わってないと言い切れますか?」 「ええ。」 証人は速攻で言った。 「しかし…それはおかしいんですよ。有程度溺屡さん。」 「なんだと…お前…まさか…」 証人は少し冷や汗を流しながら、急に敬語を使わずに言った。 「そのまさかですよ。裁判長、傍聴人席のみなさん、有程度溺屡さん、ついでに亜内検事も、この書類を見てください。」 「つ、ついでにとは何でありますか!!」 僕は亜内検事の言葉を無視してさっさと続きを話した。 「この書類はある密輸組織の情報を僕の親友である検事がまとめてくれたものです。その中に書いてあるんですよ。メンバーの中に…」 バンッ 「被害者と証人、要するに有程度溺屡と平平平平がね!!」 「グフゥゥゥゥゥゥ…だ、だけどですね…」 証人は冷や汗まみれになっていた。 「どうです。まだ何か言いたいことでも?」 ⇒To Be Continued... |
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