レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [1]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2010年06月27日(日) 20時18分59秒公開   ID:608sdV6F5Hw
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「ついでにこの証拠も調べてくれないだろうか。」

(証拠品・ナイフ)を渡した。

「はい!!パッパッパッと、フーッとフーッと。はい、バッチリです。」

…プロともなると指紋ぐらい簡単に取れるのだろうか。

「で、誰の指紋が付いていたのだ?」

「はい、被害者の指紋とそこの女の人の指紋が付いていました。」

「(…やはり…)証拠品、置き換えておくか…」

(証拠品・ナイフ)
「犯行に使われた凶器、被害者の指紋と完璧弘子の指紋が付いてた。出所は不明。」

       捜査終了

「これだけあれば戦える!!」

「あの…飛行機が出てしまいますよ。大丈夫なのですか?」

完璧弘子は口元に笑みを浮かべながら言った。

「なんだと…」

「あなた方の乗る飛行機、あと5分で出てしまいますよ。」

完璧弘子が勝ち誇ったように言い放った。

「し、しまった!!(捜査に夢中で気付かなかった…)」

「御剣検事…どうするッスか!!」

糸鋸刑事がおろおろしながら聞いてきた。

「御剣さん!!一体どうするんですか!!」

真宵君も涙目になりながら聞いてきた。

「(くそ…こんなところで終わってしまうのか…)」

       待った!!

「待ちなさい!!」

ビシィィイ

「グハッ!!冥!!」

私は驚いた。いきなり冥が、鹿も鞭を振るいながらいきなり襲いかかってきたからだ。

「怜侍!!私を何だと思っているの。アメリカでは無敗の検事よ。」

冥は何か言いたさそうに鞭をくねくねさせながら言った。

「…何が言いたいのだね?」

「怜侍、あなたがこんなミスをするなんてね…怜侍!!フライトの時間をよく見なさい!!」

「…11時…後30分もあるではないか!!」

「な、なんすとぉぉぉぉ!!」

糸鋸刑事が驚いた様子で叫んだ。私も叫びたかったがひとまず我慢しておく…

「全く、情けないわ。成歩堂龍一のみ間違いね。」

冥はムチをうねうねさせながら言った。成歩堂…永遠に目覚めないほうがいいかも知れんぞ。

「…そんなバカな!!この子の言ったことは間違いだったの!!」

「わ、わたしですか…」

春美君は何時もの癖で口に手を当てて特徴的な髪形を上にあげながら言った。

「春美君…(春美君も勘違いしていたからな…)」

「冥、ありがたい。」

「怜侍、私が持ってきたものがこれだけだと思っているの。」

「…なんだと!!」

「怜侍、これを渡しておくわ。」

(証拠品・密輸組織についての書類)
「数か月前に壊滅した密輸組織がまだ存在していることが分かった。
密輸組織のメンバーは分かっていないが一人だけはっきりした。
完璧弘子という名で空港で働いている。本名はバーバラ・スコーグルスというイギリス人だ。
この事件を追っている捜査官が一人いる。名前は山元隆という。
完璧弘子を見つけた場合、直ちに緊急逮捕してくれ。」

「…なんだと…!!」

私は驚きを隠せなかった。こんな都合のいい証拠品が手に入るなんて…

「この通り、動機は十分あったわ。問題はこれを使うタイミングね。」

冥は得意げに手を出してきて言った。

「ああ、うまく使えば彼女を逮捕できる。だが使うタイミングを間違えたら終わりだ。」

「…そろそろいいでしょうか。」

「ああ、いいとも。」

「私の意見、聞いてもらいましょうか。」

       証言開始
        
        疑問

「はっきり言って言いたいことは少なめです。」
「まずは何で指紋を拭いたか教えてください。」
「それがわからない限り私はなにも認めません。」

「なるほど…ナイフの指紋を拭いたものは何か…か。」

「御剣検事、証拠はもうあるッスよね。」

糸鋸刑事は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。

「ああ、揺さぶる必要などないな。」

「御剣さん、科学的に頑張ってください。」

「(科学的にどうやって頑張れと…)」

       追究開始

「はっきり言って言いたいことは少なめです。」
「まずは何で指紋を拭いたか教えてください。」

       異議あり!!

「いいとも、見せてやろうじゃないか。証拠をな!!」

「なんですって…」

「凶器のナイフの指紋を何で拭いたか…それはこれだ。」

       くらえ!!

 (証拠品・トイレットペーパーの切れ端)

「もちろんこのトイレットペーパーの切れ端だろうな。」

「……なるほどね…。」

「はっきり言っておこう。私には証拠が余るほどあるのだ。貴様の化けの皮がはがれるのも時間の問題だろうな。」

「……………………」

「たとえばこの証拠品を見てもらおう。このトイレットペーパーの切れ端にはあなたの指紋が付いている。しかも被害者の血が付いていた。これはどういうことだろうか?」

「………忘れていないですよね。私はこの空港で働いているのですよ。ゴミ箱のごみを触ってもなにもおかしくありません。」

「ム、(確かにな…)」

「それにそれだけでこの子の疑いが晴れたわけじゃありませんよ。春美…とかいうんでしたっけ。」

「春美君!!(今にも泣きだしそうだ…)」

「はみちゃん!!泣かないで!!」

「(真宵君…)弘子君。春美君を捕まえるまでのことを、詳しく教えてくれないだろうか?」

「…よろしいでしょう。」

       証言開始
    
    綾里春美を捕まえるまで

「わたし…この空港で働いているので見回りをしていました。」
「10時40分ごろ、この子がトイレに入るのを見ました。」
「私、気になって彼女のあとを追いかけました。」
「だって男子トイレに入って行ったんですから…」
「そして追いかけてみると死体があるじゃないですか!!」
「私、死体の近くに居るこの子を慌てて捕まえたましたよ。」
「男子トイレには彼女と被害者しかいませんでした。」

「…追いかけてみると死体があった…。」

「はい、そういうことです。」

「一つだけ確認しておきたいのだが…」

「なんでしょうか?」

「この証言には、嘘・偽りがないことを誓ってくれるだろうか?」

「はい、別にいいですけど…」

「…人はうそをつくとき何かの癖を出すことがある…有名な本に書いてあったものだ。」

「何が言いたいのですか?」

「フ…貴様の化けの皮…すぐに剥がしてくれるわ!!」

「御剣検事!!頑張ってください!!」

「御剣さん!!科学的にね!!」

「ああ、任せておきたまえ!!」

       追究開始

「わたし…この空港で働いているので見回りをしていました。」

       待った!!

「そのことは本当だろうか?」

「あたりまえじゃないですか。なんなら確認してみますか?」

「いや、やめておこう。(あたりまえに決まっているか…)


「10時40分ごろ、この子がトイレに入るのを見ました。」

       待った!!

「間違いなく10時40分だろうか?」

「もちろんです。何が言いたいのですか?」

「いや、ただ確認したかっただけだ。」

「御剣検事!!」

「ああ、真宵君も分かったのだな。」

「御剣さん!!私も分かりました!!」

「茜君も分かったようだな…この証言の矛盾に…」

「…続けていいですか?」

「私、気になって彼女のあとを追いかけました。」

       待った!!

「なぜ気になったのだろうか。」

「それをこれからいうところです。」

「フム…」


「だって男子トイレに入って行ったんですから…」

       待った!!
 
「それは彼女が自分から入ったものだろうか?」

「もちろんですよ。」

「御剣検事!!春美ちゃんの証言書は使わないッスか!!」

「だめだ!!この証言書の内容が正しいという証拠はない。使うタイミングが大事なのだ。」

「なるほど…勉強になったッス!!」

「(この男…本当に刑事だろうか?…)」


「そして追いかけてみると死体があるじゃないですか!!」

       待った!!

「その死体、うつ伏せに倒れていたのだろうか?」

「あたりまえじゃないですか。私はみたんですから。」

「御剣さん!!あの証拠を!!」

「ああ、茜君は糸鋸刑事と違って証拠を使うタイミングを分かっているな。」

「うううッス…」

「弘子君、君に見せたいものがあるのだが。」

「なんでしょうか?」

(証拠品・被害者の情報)を見せた。

「…これがどうかしたのですか?」

「もう一度確認しておこう。間違いなく被害者はうつ伏せに倒れていたのだな。」

「その通りですよ。」

       異議あり!!

「それはおかしい!!この証拠品には被害者はうつ伏せに倒れており、胸にナイフの刺し傷があった…と書いてあるな。」

「…まさか…」

「その通り。被害者はうつ伏せに倒れていたのだ。被害者の胸の刺し傷がわかるはずがない!!」

「ああああああああああああああああああああああああああああああああ…」

「なぜ被害者の胸が刺されたと思ったのか。それは一度胸の刺し傷を見たからに決まっている!!」

「……………まさか…」

「その通り!!犯人ならば被害者の胸の刺し傷を見ることができる。要するに、あなたは犯人の可能性が高い!!」

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…」

「(フッ、完璧だろう…)」

わたしは勝ち誇っていた。しかし…

「………………勘違いしていました…」

「なんだと!!…」

彼女の一言でまた真相が遠ざかって行った…

「私勘違いしていました。死体を見て気が動転していました。」

彼女は、無表情で言った。

「…それはどういうことだろうか。」

「死体はうつ伏せには倒れていませんでした。だから胸の刺し傷が見れたのです。」

彼女は無表情だったが、少し笑み浮かべながら言った。

「バカな!!そんな都合のいい話があるはずない!!」

「御剣検事!!落ち着くッス!!証拠がなければ太刀打ちできないッス!!」

「その通りですよ。御剣さん。」

「くそ!!」

「とりあえず私、気が動転していたのです。だから…」


「私、死体の近くに居るこの子を慌てて捕まえたましたよ。」

       待った!!

「春美君が死体の近くに居るから捕まえた…と。」

「そうですけど。」

「ならば死体から離れていたら捕まえなかったのだろうか?」

「…死体から離れていたという証拠はあるのですか?」

「御剣検事!!ハッタリは通用しませんよ!!」

「ウム…すまない…(どうも戦い方が成歩堂に似てきたな…)」

「…続けますよ。」


「男子トイレには彼女と被害者しかいませんでした。」

       待った!!

「間違いなく春美君と被害者しかいなかったのだろうか。」

「そうですけど。」

「フム…」


「御剣検事!!明らかな矛盾がありますね。」

「ああ、まさかあの刑事の証言書が役に立つとは思ってもいなかった。」

「御剣検事!!自分の思い、突きつけてほしいッス!!」

「怜侍!!この女をたたきのめしてあげなさい!!」

たたきのめす…私はそういう表現は好きではないな。

「御剣さん!!科学的にね。」

「ああ…」

「もう一回言い直してあげましょうか?」

「…よろしくお願いする。」


「わたし…この空港で働いているので見回りをしていました。」
「10時40分ごろ、この子がトイレに入るのを見ました。」

       異議あり!!

       (証拠品・糸鋸刑事の証言書)

「この証拠品を見ていただきたい。」

「自分の証言書ッスね!!」

「怜侍、ここが攻め時よ。」

「……これは…10時45分ですって…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…」

この証人…緊張しているときに矛盾を突きつけられると黒髪を振り回し悲鳴を上げる癖があるようだ。空港に響き渡る声だ…

「どういうことだろうか。完璧弘子、これ以上の反撃方法が見つからないか。」

はっきり言ってこういうタイプの人間は扱いやすい。矛盾も検事を長く続けていればすぐにわかる。

「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」

「何がおかしい!!」

「確かに私はこの子を見た時間を間違えたかもしれません。しかし…それが何になるのですか?」

「…何!!」

「たとえ私が時間を間違えたとしても殺人には関係ありません。」

彼女も少しは分かっているようだ。…どうしたらいいのだ。

「おや?ネタが尽きましたか?」

なにか…何かないのか?…ナイフ…

「あなたは知っているのだろうか?」

「何をですか?」

「このナイフについてな。」

彼女に見せたのは凶器のナイフだ。このナイフには被害者の指紋と完璧弘子の指紋が付いていた。

「そのナイフがどうかしたのですか?」

「このナイフには被害者とある人物の指紋が付いていた。」

「…ある人物とは一体誰なのですか?」

「完璧弘子…あなたの指紋が付いていた。」

凶器のナイフに指紋が付いている…これは少し致命的なミスなはずだ…

「それがどうかしたのでした?」

彼女は少し動揺した様子を見せた。無理もない。喋り方からしてその様子がうかがえる。

⇒To Be Continued...

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