レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [1]
作者: たこやきDJ   URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net   2010年06月27日(日) 20時18分59秒公開   ID:608sdV6F5Hw
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レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [1]

7月26日午前10時50分 空港

今僕たちは空港に居る。理由はもちろんロンドンへ行くからだ。          

「そういえば真宵ちゃん、翻訳スピーカーって何?」

この前僕が聞きそびれていたことを聞いた。

「なんだ、ナルホド君わかってなかったの。駄目だね〜。」

さっそく真宵ちゃんに突っ込まれた。

「(言われてしまった…)ごめん…」

「翻訳スピーカーはね、これに向かってしゃべると、日本語がイギリス語になるんだって。すごいでしょ!!」

真宵ちゃんは興奮しながら言った。

「(…あり得ない…)一応証拠にしておくか…」

(証拠品・翻訳スピーカー)
「日本語がイギリス語になる。駅の福引で当たった。」

「一応翻訳イヤホンも証拠品にしておくか…」

(証拠品・翻訳イヤホン)
「イギリス語が日本語に聞こえる。駅の福引で当たった。」

空港はとても混雑している、これなら誰が迷子になってもおかしくないな。

「真宵ちゃん、迷子にならないでよ。」

「迷子になんかならないよ!!はみちゃんも大丈夫だよね。」

みんなは一斉に春美ちゃんのほうへ向いた。しかしそこには春美ちゃんはいなかった。

「は、はみちゃんがいない!!」

真宵ちゃんが驚いた様子で叫んだ。

「どういうことなの、髭!!春美ちゃんの面倒を見ていたのはあなたのはずでしょ!!」

びしっばしっびしっばしっ

「ぎゃあぁぁぁぁぁっす。ううう、すまないッス。さっきまで横に居たッスけどね…」

「糸鋸刑事、来月の給与査定、楽しみにしておくことだ。」

「ううう、さっきまではいたッスのに…」

みんなパニックになっていた。無理もない、まだ小学生の春美ちゃんが急に迷子になってしまったからな…

「はみちゃーん、はみちゃーん。」

真宵ちゃんが一生懸命に春美ちゃんの名前を呼んでいる。」

「イトノコ刑事、最後に春美ちゃんを見たのはいつ?」

「えーっと、さっき売店で飲み物を買った時には確かに横に居たッス。」

「10時45分には居たってことか…」

(証拠品・糸鋸刑事の証言書)
「10時45分、春美ちゃんはまだ隣に居た。」

『館内アナウンスを申し上げます。ただいま空港のトイレで殺人事件が起こりました。警察が来るまで、空港西側トイレにはいかないでください。また殺人の犯人だと思われる小学3年生ぐらいの少女を預かっています。この少女の保護者は支給空港西側トイレへ来てください。繰り返し申し上げます…』

僕たちは唖然とした。小学3年生ぐらいの少女ってもしかして……

「何もたもたしているの髭!!さっさと行くわよ!!」

「は、はいっすぅぅ。」

僕たちは二人に続いて空港西側トイレに向かった。まさかこんなハプニングに会うなんて思いもせずに…

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いま私たちは駅に居る。理由はモレントリー急行に乗って依頼人の住む町、スコミリアに行くために…

「先生、何か配っていますよ。」

ルークの指さす方向を見てみると、新聞を配っていた。

「先生、私一つもらってきます。」

アロマが取りに行ってくれた。

「えーとどれどれ…
レイトン教授、また難解事件を解決する!!」

「すごいですね、先生。また新聞に載っていますよ!!」

「ああ、ありがとう…おや、続きがあるようだ…
日本の弁護士、成歩堂龍一が難事件を解決。レイトン教授といい勝負か!!
…か。」

そこには青いスーツを着ている髪型が特徴的な男性が写っていた。どうやら日本にも私と似た人がいるらしい。

「先生酷いですね!!先生のほうがすごいに決まっているのに!!こんなギザギザ頭より先生のほうがずーっとずーっとすごいですよ!!」

ルークは興奮気味でいった。

「ははは、ルーク、他人のことを悪く言うのわよくないよ。英国紳士としてはね。」

そういうとルークは少し反省したかのようにしゅんとしてしまった。

「先生、列車が出ますよ。早く行きましょう。」

「先生、アロマさんの言うとおりです。早く行きましょう。」

私はアロマとルークにせかされて、列車に乗ることにした。この男、どこかで会いそうな感じがする…いや気のせいだろう…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「しかし冥、飛行機が出るまであと1時間しかないぞ、ちょっと余裕があるからって…」

御剣の言うとおりだ。急がなければ飛行機が出てしまう。

「あ、ついたよ。ナルホド君、はみちゃんがいたよ!!」

そこには泣いている春美ちゃんがいた。

「あ、ナルホド君、真宵様、助けてください。私何もしてません!!」

春美ちゃんが泣きながら言った。

「春美君落ち付きたまえ、必ず君の無実を証明して見せるから。」

御剣がすかさず話しかけた。

「御剣の言うとおりだよ、僕も春美ちゃんの無実を証明して見せるから。」

僕もすかさずフォローした。

「ほ、ほんとですか…」

春美ちゃんが涙でぐっしょりの顔で聞いてきた。

「ああ、本当だとも。だから泣きやみたまえ。」

「…はい。」

春美ちゃん…泣きやんでくれた。良かった…

「はみちゃん、もう安心して。御剣検事が何とかしてくれるから。」

「自分、刑事という立場を利用して、捜査許可をもらってくるッス!!」

そういうと糸鋸刑事は猛ダッシュでどこかへ行ってしまった。イトノコ刑事…責任を感じているらしい。険しい顔つきをしていた…

「あの、みなさんよろしいでしょうか…」

「あの、誰ですか…」

目の前には制服姿のきれいな女の人がいた。制服姿で、どうやらここで働いているらしい。黒髪がとても美しい。目はまん丸で、脚は細くて長い。胸は大きくスタイル抜群で…

「あの、大丈夫ですか…?」

………いけない、彼女に見とれていたらしい。

「成歩堂龍一、何みとれているの!!」

びしっばしっびしっばしっ

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

思いっきり鞭で殴られた…自業自得だから仕方ないか。僕はだんだん意識が薄れていくのを感じた………

「あなたが死体の第一発見者だろうか。」

目の前にはここで働いているらしき人物がいた。

「はい、私の名前は完璧弘子(かんぺき ひろこ)、ここで働いています。」

「(成歩堂は気絶してしまったようだな。)…仕方ない、私だけで調査するか。」

「大丈夫ですか…この男の方は?」

彼女が恐る恐る聞いてきた。

「うむ、この男なら大丈夫だ。気にしないでくれたまえ。」

成歩堂なら平気だろ。法廷で何回もたたかれているのだからな…

「そうですか…私に聞きたいことでもありますか?なんでも答えますよ。」

彼女は協力的らしい。とても助かるな…

「そうか、早速だが話を伺いたい、なぜ春美君を捕まえたのか、納得のいく説明をしていただきたい。」

「分かりました、納得のいく説明をしましょう。」

        証言開始
      
      完璧弘子の推理

「この子を捕まえた理由…そんなの簡単なことです。」
「犯行現場にはこの子しかいなかったからです。」
「犯行現場に居た人、怪しいじゃないですか。」
「だから捕まえたのです。完璧でしょう?」
「ちなみにこの子が犯人でないと確定しない限りどこへも連れて行けませんよ。」

「なるほど、犯行現場に居たから逮捕した…と。」

「その通りです。完璧でしょう?」

彼女は「どーよ。」という感じの顔で笑ってきた。

「御剣検事!!はみちゃんの無実。必ず証明してくださいね!!」

私は軽く眼で合図をすると完璧弘子の前に立った。

「完璧な証言…すばらしいでしょう。完璧家は完璧でなくては。」

「(確かに完璧だ…しかしこっちには情報が少なすぎる…少し揺さぶってみるか。」

       追究開始

「この子を捕まえた理由…そんなの簡単なことです。」
       
       待った!!

「いったい何なのだ、この子を捕まえた理由は。」

「今から話すところです。せっかちな人はもてませんよ。」

「もてないわよ。」

「御剣さん、もてませんよ。」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ。」

「…続けてよろしいですか?」


「犯行現場にはこの子しかいなかったからです。」
       
       待った!!

「犯行現場には、この子と被害者しかいなかったってことか。」

「その通りです。」

「私には情報あまりない。少し被害者について情報がほしい。」

「…わかりました。」

(証拠品・被害者の情報)
「名前・山元隆(やまもとたかし)
 性別・男  歳・28歳
 死体状況・胸をナイフで刺されている
 完璧弘子が教えてくれた     」

(証拠品・ナイフ)
「犯行に使われた凶器、被害者の指紋しかついてない。出所は不明。」

(証拠品・トイレットペーパー)
「死体の近くに落ちていた。使われた形跡がない。」

「(…このナイフ…なぜ柄には血が全くついていないのだろうか…)」

ロジック1
[血の付いてないナイフ]
「刃には血がべったりだが柄には血が全くついていない。これは一体どういうことなのだろうか…」

「…なるほど。(ずいぶんあるな)」

「これでよろしいでしょうか。」


「犯行現場に居た人、怪しいじゃないですか。」

       待った!!

「犯行現場に居たからって犯人にするのはどうかと思うが…」

「確かにそうかもしれませんね、しかし今は可能性を提示しているだけです。」

「うむぅ…」

「続けてよろしいですか?」


「だから捕まえたのです。完璧でしょう?」
        
       待った!!

「この説明が完璧だと?」

「その通りですけど。」
       
       異議あり!!

「この説明、完璧とはいえない!!」

「では証拠を見せてください。」

「いいとも、その証拠は…。」

       くらえ!!
    
     (証拠品・ナイフ)

「凶器ですわね。それがどうかしたのですか。」

「指紋…なぜ、被害者の指紋しかついていないのだろうか?」

「っ……!!」

「春美君の指紋は付いていない…どうやって被害者を刺したのだろうか?」

「…簡単なことです。」

「……。ムッ。」

「指紋をふき取った。それだけではないですか。」

「そうですか。ではあなたの推理を聞かせていただきたい。」

「…いいでしょう。」

        証言開始
      
      完璧弘子の推理2
 
「確かにナイフに指紋は付いていません。」
「しかし指紋を拭いた…それだけではないでしょうか。」
「近くにトイレットペーパーが落ちています。それで拭いたのだと思いますよ。」  
「今度こそ完璧だと思いますよ…ね。」

「(なるほど…さっそく矛盾を突きつけてやるか…)」

        追究開始

「確かにナイフに指紋は付いていません。」
       
       待った!!

「では、春美君は犯人ではないのでは?」

「これからその説明をするところです。少し黙っててください。」

「黙っていなさい。」

「黙ったほうがいいですよ。」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「続けてよろしいですか?」


「しかし指紋を拭いた…それだけではないでしょうか。」
        
       待った!!

「しかし…」
        
       待った!!

「指紋を拭いた、それだけです。」

「ムゥ……。」

あっという間に片づけられてしまった。


「近くにトイレットペーパーが落ちています。それで拭いたのだと思いますよ。」
       
       異議あり!!

「それはあり得ない。トイレットペーパーで指紋が拭けたはずがない!!」

「証拠を見せてほしいんですけど…」

「証拠品…それは…。」

       くらえ!!
  
  (証拠品・トイレットペーパー)

「この証拠品を見ていただきたい。使われた形跡がないのだが…」

「っつ……!!…そんなのほかのトイレットペーパーで…」
        
       異議あり!!

「どうもあなたはさっきから様子がおかしい。…それになぜナイフに指紋が付いていたことがわかったのだろうか…納得のいく説明を伺いたい…」

「…何が言いたいんですか。」

「あなたを真犯人として告発する。」

「…どういうことですか。まず私には被害者との面識がありません。…面識があるという証拠がどこにあるのですか?」

「証拠…もちろんありますよ。」

「なんですって…」

「証拠…それは…。」

       くらえ!!
   
    (証拠品・被害者の情報)

「もちろんこれに決まっている。被害者の情報だ。」

「これがどうしたのですか?」

「なぜあなたが被害者のことを知っているのだ、この情報はあなたから伺ったもののはずだが?」

「あっ…」

「私の主張はこうだ。あなたは何らかの動機で被害者を殺した。ナイフの指紋は何かで拭いたのだろう。そして次にトイレに来たものを犯人に仕立て上げる…といったところだろう…反論の余地はないと思うが…(これで完璧だろう…)」

「ふっ…」

「?…」

「ふふふふふふふふふふふふふ、あなたは私をどうしても犯人に仕立て上げたいようですね。やっぱり検事とはこういうものなのですね。」

⇒To Be Continued...

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