キャラクター紹介
ヴァルキリー
運命を司る三女神の一人。人間は死後、その行く末を彼女の手に委ねられる事になる。神格は神族全体の中堅に位置する第六級神に相当する。本名はレナス・ヴァルキュリア。
フレイ
豊穣神と人々に崇め奉られる女神。あらゆる生命の誕生を司り、それ故に同時に強力な破壊の力をその華奢な体に秘めている。神格はオーディンに次ぐ第二級神に相当する。
アリューゼ
アルトリアを中心に活動する傭兵。恵まれた才能と運、弛まぬ努力による剣技の実力は他に比肩すべき者がいない。戦場で対峙した者はまるで死神に出会ったが如く己の不運を嘆き、死を覚悟するという。
ジェラード
アルトリア王国の第一王女。純情可憐、あくまでも清楚な外見とは裏腹に、その本質はただひたすらに「おてんば」。人はそのあまりの落差に落胆の色を隠せないという。
ロウファ
アルトリアの騎士にして同騎士団の長を父に持つ若者。正当な貴族の家系。一方的な周囲の期待と羨望。そして、父と自分の価値観の致命的なまでの落差。悩めるほどに彼は自分と対照的なアリューゼに信望を寄せる。
ベリナス
ジュラベルンの要職を務める貴族出身の人物。指導力に富み、部下や民衆を問わず信頼が厚い。身分差別の激しい腐敗した国家において、珍しく人間的な様を見せる。
ラウリィ
クレルモンフェランの兵卒の若者。穏やかで戦い向きとは言えない性格の彼が勇んで死地へ赴いてしまうのも、狂信的かつ独善的な国家に生まれついたのが故の不幸なのか。
カシェル
趣味と実益を兼ねて大陸各地を渡り歩く、冒険者という名の放浪者。端から見れば厄介者。とある人物に負けずと大剣を無理やり振り回す。理想を追い求める熱い姿勢は憎めないのだが。
ジェイクリーナス
クレルモンフェランの騎士団に入団し、その才能を買われて特殊任務に就いていた人物。忠誠心が厚く、事が公になりかけた時も自ら犠牲となり騎士団の名誉を守った。だが、それに対する仕打ちは更なる貶めだった。
那々美
巫女の力を継承すべく、神官夫婦の養子として育てられた少女。本当の両親は死去。清廉潔白で心優しく、自己犠牲の精神が強い。それ故に自身は決して救われないという典型か。
夢瑠
人魚族の少女。倭人の血を受け継いでおり、人間の姿に変化することができる。人見知りが激しいのは生まれ育った環境のため。快活な性格もその境遇のため。悲しさがこの少女を作り出した。
エイミ
自分が望んだのかは不明だが、竜紅玉の魔力によってドラゴンへと変化する力を持つに至った女性。竜化は不死の秘法の研究の副産物であり、過度な変化は自意識を侵食してしまうことに本人は気づいていない。
倭国出身の若者。二刀流の達人だが、その剣技は我流。両目を患っていた妹の阿衣を溺愛しており、その特効薬を求めて旅に出る。この若者にとっては妹こそ全てであり、己を賭けるに値する唯一の存在だったのだろう。
リセリア
生まれながらにして予知能力をもっていたという女性。ヴァン神族の始祖ユーミルの血脈らしいが、真偽は定かではない。彼女自身は自らの能力を忌み嫌っており、肉体と魂をその強大な力によって封印するに至る。
パドラック
ギルドに所属せず、一人で勝手気ままに活動する盗賊。腕は確かなのだが、善人悪人を問わず食い物にしていたので敵も多い。酒と女を使えば簡単に罠にかけて復讐できると思われるのだが。
グレイ
出身等が一切不明の人物。換魂法によってレミアに助けられた後、逆に換魂法でレミアの魂を呼び戻そうとする。だがその願いは叶えられるはずもなく。逝き場を失った彼の魂は彷徨う結果となる。
ロレンタ
フレンスブルグの魔術学院長を務める女性。才気と気品に溢れ、人望も厚かったがなぜか弟子にはあまり慕われていなかったらしい。結局愛弟子に殺されたことがそれを証明しているが、内実は不明。
メルティーナ
フレンスブルグ魔術学院を主席で卒業し、研究者として同学院に所属していた女性。完璧主義者。負けず嫌い。私はモラリストでナルシストでエゴイスト、とは彼女の弁。だが、自己分析はあまり得意ではないようだ。
詩帆
戦場で戦士に勇気を与え導く歌姫となるべく育てられた女性。幼少の頃から洗脳は進んでおり、人間的な感情は奪われ、偏った価値観を植え込まれていたはずだったのだが。民衆の叫びと蘇芳との出会いが彼女に変化をもたらした。
ジェイル
女であることを偽って騎士団に所属していた女性。いわゆる男装の麗人。堅気な性格の彼女がそのような暴挙に出た裏には、騎士団内部に討つべき仇がいたことに起因する。
蘇芳
全身を紅に染め上げた侍集団「百鬼衆」の一員の若者。冷酷無双を旗に揚げ、己が信ずる正義のために太刀を振るう。それが一団の掟だったが、彼はいつしか己の正義ではなく一団の正義のために戦っている自分に気づいてしまう。
ガノッサ
ヴィルノア軍の作戦参謀を務める魔術師。老獪で野心が強く、彼の犠牲となった人物は数が知れない。典型的な悪人だがその実力が大陸随一なのは否めない事実。戦場では逆に最期の時まで常勝無敗を誇っていた。
ルシオ
ヴィルノア領の寒村出身の若者。幼なじみだった少女の死を心的外傷とし、その少女の面影をヴァルキリーに見いだす。剣の腕は確かだが、精神的に極度の弱さを見て取れるのが勇者候補としては問題か。
レザード・ヴァレス
錬金術師にして屍霊術師という二足のわらじをはき、それを両立させている人物。彼の思想と理想と行動は到底理解できるようなものではなく、単なる狂人にしか見えない。独りであることを自らの特権と狂喜するに至った天才。
ブラムス
不死者を統べるヴァンパイアの王。過去に幾度もオーディンと争った経緯がある。運命の三女神の一人、シルメリアの精神を我が物としている。性格的には人質を盾にするとは思えないのだが。

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