バイオハザード―失われた世界― 主な登場人物
作者: 邪神   2012年08月12日(日) 08時43分14秒公開   ID:6c5yQ2LL8QI
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あらすじ
ゲーム『バイオハザード』の大ファンである大学生兼司法書士の西山正志は、「見覚えがあるどこかの街で、謎の女性がゾンビに襲われるのを自分が助ける」夢を何度も見てはうなされていた。現実に戻れば、大学で勉強しながら仕事をし、家に帰って育児をこなしながら空いた時間で『バイオハザード』で遊ぶ毎日。
ある日、自宅で目を覚ました正志は買い物に出かけるため外に出ると、目の前には普段から見馴れている景色とは全く違う別の景色が広がっていた。混乱する正志は探索するうちに、今いる場所が自分がいつも遊んでいた『バイオハザード』の舞台の1つ・ラクーンシティだということに気づく。
そんな彼の前に『クロックタワー』の世界出身の謎の少年・須田恭也が現れ、正志が今いる場所が『バイオハザード』の“全て”が本当に存在する並行世界であること、『バイオハザード』を含んだ7つのホラーゲームの並行世界が誕生し崩壊しようとしていることを告げる。
自身が『バイオハザード』の世界の崩壊を防ぐ使命を課せられた存在であること、7つの並行世界が誕生したことで自身がいた世界の因果律が崩壊し世界そのものが消滅したことも知らされた正志は、ラクーン警察署で出会った女子大生のクレア・新米警官のレオン・アンブレラ私設UBCS隊員のエディと協力し、世界が崩壊する原因を突き止めようとするが、世界の崩壊は止まらない。
奔走する彼らをサポートするため時空を超えて現れた、須田と『SIREN』の世界出身の神田光平を仲間に加えた正志達の前に、邪悪な野望を抱く『バイオハザードシリーズ』の因縁の敵である“あの男”が立ちはだかる……。





西山 正志(ニシヤマ タダシ)
本作の主人公。
司法書士事務所で働きながら法陵大学法学部に通い検事を目指すごく普通の青年だったが、変な夢を見てしまったことがキッカケで、突如としてゲーム『バイオハザード』の“全て”が本当に存在する並行世界に放り込まれてしまい、崩壊する世界を救うため戦いに身を投じることになる。
舞台となる並行世界では、10人に1人の割合で存在するTウイルスに対する完全な抗体を持った人間であるため、クリーチャーに攻撃されてもウイルスに感染しない。
ゲーム自体の『バイオハザード』の大ファンで、外伝作品などを含めるシリーズ全作をプレイしているほか、ガイドブックや公式設定資料集などの本を全て読み漁っているため、『バイオハザード』に対して把握している知識は相当なもの。また、『バイオハザード』以外の6つのホラーゲームについても、ある程度の知識は把握しており、中でも『SIREN』については『バイオハザード』の次に詳しい。
英語が堪能なため、アメリカ人である他の登場人物に対して、意思の疎通が可能である。『バイオハザード』で一番好きなキャラクターはクレアで、並行世界に実在している彼女に会えて歓喜している。
素直な性格の熱血漢で、自分の意見が通らないと熱くなって相手に喰ってかかったり、相手が真剣に話している時にガムを食べながら話を聞くといった困った一面を持つが、冷静に考えて物事に対処したり人を命懸けで守るといった勇敢さも持つ。しかし、飄々とした掴み所がない態度や冷たい言動を見せることもあり、彼自身の過去にも謎が多く、ある大きな秘密も抱えている。
後述の須田恭也や白ワンピースの女から、『バイオハザード』の並行世界を救うことが出来る唯一の人物と予言されている。
中学時代から現在まで護身術として空手やマーシャルアーツなどの格闘技を習っていたことから、クレアやレオンと互角の高い身体能力を持ち、ある理由からナイフや銃の扱いにも長けている。
身長176cm、体重60kg。22歳。血液型はAB型。




神田 光平(カンダ コウヘイ)
『SIREN』の世界出身で、本作のもう1人の主人公。
結晶の巫女が結成したクリスタルシャイニングスターズのリーダーであり、クレアの前に姿を現わし、彼女にある事実を伝える。
口癖は「泣けるぜ」で、亜麻色の髪が特徴。また、ゲーム『バイオハザード4』でレオンが身に着けていた服と酷似した物を着用している。
『SIREN』の世界のアメリカ軍隊で武術やサバイバル術を学んでいた時期があり、あらゆる格闘術を体得していて、銃やナイフの扱い方も精通している。その力はアルバート・ウェスカーを圧倒するほどで、彼が唯一恐れている人物でもある。
背中に日本の自衛隊で採用されている89式小銃と64式小銃の2本を背負い、「闇斬り極光剣」と呼ばれる剣、「宇理炎」と呼ばれる神器を持つ。また両腕には、ゾンビなどを含む異形の者達の邪悪な魂を封印することが出来る「光の篭手」を装備している。
周囲の物質の原子・分子を操ることで物質をプラズマ化し敵を体内から発光させ爆発させる「自然発光爆破能力」、敵を吹き飛ばす衝撃波や瞬間移動などの力を持つ。永遠の命を宿しており、敵に何回攻撃されようが絶対に死ぬことがない不死身の体を持ち、Tウイルスを始めとする生物兵器などにも感染することがない(ウイルスやプラーガを体内に直接放り込まれてもすぐに死滅する)。人間や動物などの様々な心を読むことが出来る。観察力も鋭く、彼に嘘を言ってもすぐに見破られる。隠し事なども一切通用しない。
白ワンピースの女からは「光の戦士」・「光を継ぐ者」と呼ばれる。
『SIREN』の世界の須田とは小学校時代からの幼馴染で、無二の親友。また、1歳下の妹・あずさと2歳下の妹・あすかがいる。自身が永遠の命を体に宿し光の戦士になるキッカケとなった“第二次夜見島事件”で大切な女性と親友の須田を失い、戦死した須田から戦士としての役目を引き継いだ。『SIREN』の世界の古代に存在した光の創造神の血を引く最後の生き残りで、創造神の生まれ変わりでもある。
西山正志と同様に英語が堪能であり、クレアを始めとするアメリカ人達と意思の疎通が可能である。性格が似ていることもあってか、正志と意気投合し親友になる。
『バイオハザード』の世界の人間ではないが、ウェスカーとは深い因縁を持つ宿敵の間柄である。
身長182cm、体重75kg。血液型はA型。自称22歳。




クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)
『バイオハザード2』の女主人公で、本作のヒロイン。
『バイオハザード1』の洋館事件以降連絡が途絶えた兄・クリスを探すためラクーンシティを訪れた、バイク好きの女子大生。兄同様の勝気な性格で、行動力に溢れている。またマイペースな一面も持つ。
護身として普段から兄の教えを受けていたことから、一般人ながらピッキングを行ったり、普通の銃だけではなくロケットランチャー・ガトリングガンといった大型火器を簡単に操ることができる。主人公の西山正志と同じく、Tウイルスに対する完全な抗体を持つ人間のため、感染しない。
ラクーン警察署でリッカーと戦い負傷していたところを正志に救われ、以降行動を共にする。そんな中で、必死に自分を守る彼に信頼以上の感情を抱き始める。
身長169cm、体重52kg。19歳。




レオン・S・ケネディ(Leon Scott Kennedy)
『バイオハザード2』の男主人公。
ラクーンシティで発生した猟奇殺人事件に興味を持ち、警察学校卒業後自ら同市への配属を願い出た新人警官。
正義感がとても強く、人々を守る使命感を持っている。時間にはとてもルーズ。女性に対しては常に誠実だが、女運が悪い。
天性のサバイバル能力を持ち、様々な武器を扱える技術を持つ。また、主人公の西山正志と同じく、Tウイルスに対する完全な抗体を持つ人間のため、感染しない。
ラクーン警察署で正志とクレアに出会い行動を共にするが、クリーチャーやアンブレラ社の情報を知りすぎている彼に不信感を抱くものの、事情を知って後に和解する。
身長178cm、体重70kg。21歳。




シェリー・バーキン(Sherry Barkin)
『バイオハザード2』の登場人物。
正志とクレアがラクーン警察署で出会う、謎の少女。
母・アネットの指示でいち早く警察署に逃げ込んだ。身に着けているペンダントには大きな秘密が隠されている。人見知りが激しく気丈な精神を持つが、甘える一面も持つ。
まだ幼い少女だが、ゲームの『バイオハザード2』とは違う悲劇的な結末を辿ることになる……。
12歳。血液型O型。




エドワード・ジョンソン(Edward Johnson)
オリジナルキャラクター。愛称は「エディ」。
正志たちの前に何度も姿を現しては彼らを助け、銃器の弾薬や助言を与える人物。
アンブレラ私設部隊UBCSに所属している隊員だが、本来の部隊の任務のためではなく、自らのある目的のために独断で行動している。
UBCS入隊以前の詳しい経歴は不明で、アフリカで反アンブレラテロ軍団に入り活動していたこと以外、わかっていない。彼もまた、正志達と同じTウイルスに対する完全な抗体を持つ人間である。
その正体は、アンブレラの秘密を掴むためUBCSにスパイとして潜入したアメリカ政府のトップエージェント。同僚のエイダ・ウォンとともに、アンブレラの秘密を知り尽くしている正志を政府の協力者として保護するため奔走する。
何故か正志を知っている素振りを見せるのだが……。正志をマサシと呼ぶ。
身長185cm、体重80kg。34歳。




須田 恭也(スダ キョウヤ)
『クロックタワー』の世界出身の謎の少年。
並行世界に放り込まれた正志に接触し、何が起きたのかと何をすべきかについて教えた。物腰は丁寧で穏やか。冷静沈着で大人びたクールな性格。年上の正志にも敬語で話す。
背中に2本のライフルを背負い、右手に緑色の光が宿る聖剣「エクスカリバー」、左手に「ウリエル」と呼ばれる神器を持つ。
見た目は、モスグリーン色の半袖シャツと白いTシャツ、ジーパンを着た日本人の青年。
後述の神田光平の出身世界でもある『SIREN』の世界にも、彼と同姓同名で瓜二つの姿をした人物がいるが、本作に登場する『クロックタワー』の世界の彼とは別人。『SIREN』の世界の須田は光平と小学校からの親友関係であり共に共闘する仲間だったが、『SIREN2』の4年後に起きた夜見島と呼ばれる呪われた島を舞台にした“第二次夜見島事件”で戦死している。
『クロックタワーゴーストヘッド』の主人公・御堂島優とは恋人同士の関係。
身長170cm、体重60kg。血液型はO型。20歳。




アネット・バーキン(Annette Birkin)
アンブレラ社の主任研究員。ウィリアムの妻であり、シェリーの実母。
物語中盤から登場し、夫が作り出したTウイルスとGウイルスの2つが混合された未知のウイルス・T+Gを他人に渡さないため、また怪物と化したウィリアムを倒すために奔走する。
登場人物の中で、唯一T+Gウイルスの弱点を知る正志から協力を求められ、怪物化したウィリアムを倒すため・自身達が作り出したウイルスのせいで死に追いやった娘・シェリーへの贖罪のため彼らと行動を共にする。




ウィリアム・バーキン(William Birkin)
アンブレラ社主任研究員で、TウイルスとGウイルス、及びその2つを混合したT+Gウイルスの開発者。アネットの夫であり、シェリーの実父でもある。アルバート・ウェスカーとは、アンブレラ幹部候補生時代の同期であり親友でもある。
アンブレラ保安警察部隊USSに襲撃されてT+Gウイルスのサンプルを奪われるが、重傷を負った身体の自らにT+Gウイルスを投与し、最悪にして最強のクリーチャー「T+G」と化す。
なお、ラクーンシティにTウイルスが流出した原因を生んだ張本人でもある。



アルバート・ウェスカー(Albert Wesker)
『バイオハザード』シリーズの重要人物で、クレアの兄・クリスの宿敵。
元STARS隊長であり、クリスの同僚だったSTARSの隊員達を生物兵器の戦闘データ収集のために利用して死に追いやった。ウィリアム・バーキンとはアンブレラ幹部候補生時代の同期であり親友でもある。
『バイオハザード2』以降の事件では自身や部下(主にエイダ・ウォン)の暗躍により、「Tウイルス」をはじめ「Gウイルス」・「T‐Veronica」・「プラーガ」といったシリーズに登場する危険な生物兵器のほぼ全種を手にしている。
また、『1』の洋館事件でタイラントに腹部を貫かれて瀕死に陥った際、親友のウィリアム・バーキンから渡された試作段階の特殊ウイルスを体に注入したため、死の淵から復活し超人的な力を持つようになった。金髪のオールバックヘアと夜でも決して外さない漆黒のサングラスが特徴。
『バイオハザード5』でクリスとシェバ・アローマにロケットランチャーを連続で撃ち込まれ、溶岩の底に落ちて死亡したと思われていたが、実は生存しており、本作ではある人物の協力を得て『バイオハザード』を除いた6つのホラーゲームの事件の黒幕となった人物達に接触し、新たな計画を画策している。
本作に登場するウェスカーは、『5』でクリスとシェバに倒されたゲームとして存在する『バイオハザード』の彼であり、正志が放り込まれた並行世界のウェスカーではない。

⇒To Be Continued...

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