登場する世界の紹介
作者: 邪神   2016年10月27日(木) 03時04分33秒公開   ID:LmuRwrHe5Zs
本作の重要なキーワードとなる「世界」。この章では物語に登場する全ての世界について紹介します。いろいろな意味でネタバレになるので注意してごらんください。



正志の世界
主人公の西山正志や中盤に登場したジェームズ・キットの出身世界。この世界では物語の鍵を握る『バイオハザード』を始めとする7つの物語は、フィクションでありゲームとして存在している。須田恭也と神田光平によると、結晶の巫女が正志とキットを含む7人の人間をそれぞれの並行世界に放り込んだ直後に消滅したらしいのだが……。
他の世界に比べてあまり詳しいことは語られていないが、キットのセリフで世界同時多発テロが発生したことが判明しているため、世界の時系列は2001年以降と推測されるものの、現時点で詳細は不明のままである。




『バイオハザード』の並行世界
主人公の正志が放り込まれた、ゲーム『バイオハザード』の“全て”が本当に存在している並行世界。本作の主な舞台となる世界でもある。正志が放り込まれた時点での時系列は、『2』・『3』・『アウトブレイク』で描かれた、1998年9月に発生したラクーンシティ消滅事件の時期にあたる。
『1』で描かれた洋館事件が発生しているなど基本の設定はゲームと同じだが、世界の崩壊が始まったことで、シェリー・バーキンのゾンビ化・洋館事件発生時点で完成したGウイルスが登場している・『2』には登場しないT+Gウイルスが登場しているなど、ゲームではありえなかった展開を見せ始めている。
なお、本作に登場するクレア・レッドフィールドとレオン・S・ケネディは、後述の『バイオハザード』の世界の人間ではなく、正志がいる『バイオハザード』の並行世界の人間である。




『サイレントヒル』の並行世界
ジェームズ・キットが放り込まれた、ゲーム『サイレントヒル』の“全て”が本当に存在している並行世界。キットが放り込まれた時系列は、『サイレントヒル1』の事件が発生した時期にあたる。
本作の中盤で、白ワンピースの女から命じられた試練のため正志も一時的にこの並行世界を訪れた。本作に登場したのはアルケミラ病院のステージのみ。
基本設定はゲームと同じだが、世界の崩壊が始まったことと『バイオハザード』の世界のある人物がこの世界に干渉したことが原因で、『1』の事件の最後で恋人のリサ・ガーランドに道連れにされて死亡するはずのマイケル・カウフマンが、『サイレントヒル』の世界に干渉した『バイオハザード』の世界の“ある人物”に殺害されていたり、彼が院長を務めるアルケミラ病院の内部構造が違うなど、ゲームではありえなかった展開を見せ始めている。



『SIREN』の並行世界
アルバート・ウェスカーの口から存在のみ語られた、ゲーム『SIREN』の“全て”が本当に存在している並行世界。この世界の時系列は、『SIREN1』の羽生蛇村土砂災害事件が起きる数日前にあたる。
基本設定はゲームと同じだが、ウェスカーがこの世界を訪れ『1』のヒロイン・神代美耶子を殺害したことで、『1』の事件そのものが発生しないという本来ありえない事態が起きている。そのため、崩壊するスピードが最も速い世界である。



『SIREN』の世界
ゲーム『SIREN』の“全て”が存在する神田光平と永井頼人の出身世界。ちなみに、並行世界ではなく7つの並行世界が誕生する以前から存在したゲームの世界。そのため、世界の崩壊やゲームとは違う展開になるなどの現象も起きず、ゲームのあらすじや設定通りに物語と時間が経過している。
光平が光の戦士となったキッカケの事件が、『SIREN2』で描かれた夜見島事件の4年後に発生しており、その事件の壮絶な死闘でこの世界の須田恭也が命を落とした。本来は光平が光の戦士として異界を巡り、異形の支配者達を倒してその魂を「光の篭手」に封印する旅をしているが、現在は彼が『バイオハザード』の並行世界を訪れているため、別次元の『SIREN』の世界の光平がその代役を務めている。なお、同作に登場する須田は『SIREN』の世界の人間ではなく、下記の『クロックタワー』の世界の人間である。




『クロックタワー』の世界
ゲーム『クロックタワー』の“全て”が存在する須田恭也の出身世界。『SIREN』の世界と同じく、7つの並行世界が誕生する以前から存在したゲームの世界で、世界の崩壊やゲームとは違う展開になるなどの現象も起きておらず、ゲームのあらすじや設定通りに物語と時間が経過している。
現時点でこの世界は巨大なハサミを持つ殺人鬼シザーマン・HU599菌を投与されてゾンビ化した人間・幻覚剤によって発狂した人間に支配されており、本来は須田恭也がジェニファー・シンプソンや御堂島優、アリッサ・ハミルトンなどの『クロックタワーシリーズ』の歴代作品の主人公と協力しながら、それらを倒す旅を続けている。現在は彼が『バイオハザード』の並行世界を訪れているため、ジェニファー達のみで旅を続けている。なお、須田と優は恋人同士の関係にある。



『バイオハザード』の世界
ゲーム『バイオハザード』の“全て”が存在する“ある人物”の出身世界。『SIREN』・『クロックタワー』の世界と同様、7つの並行世界が誕生する以前から存在したゲームの世界で、ゲームのあらすじや設定通りに物語と時間が経過している。世界の崩壊という現象は起きていないが、ゲームとは違う展開を見せ始めているという点が上記の2つの世界と異なる(詳しくは「試練の終わり」を参照)。この世界の現在の時系列は、『5』のバイオテロ事件が解決した後になっている。
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