外伝 闇星事件…前兆 |
作者:
邪神
2013年03月01日(金) 01時55分48秒公開
ID:o.caVtWgXPw
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永井頼人 前日/??:??:?? 闇星 貝追崎/第2砲台跡 第2砲台跡の地下洞窟で視界ジャック…幻視を行う永井。その視界には、自分以外はこの世界にいるはずのない人間の何者かが異形の存在・闇人達を惨殺していく様子が映る。 その光景が何を意味するのかを確かめるため、永井は行動を開始する。 終了条件 「殺人者」の痕跡の発見、蒼ノ久集落方面への到達 永井頼人 男/25歳/陸上自衛隊員 武器 89式小銃 『SIREN2』の夜見島事件から所持している永井の愛銃。1964年に自衛隊に採用され、現在でも現役で稼働している64式小銃の後継として、1989年に自衛隊に採用された自動小銃。単発の狙撃用途での使用も可能。愛称はバディ。装弾数30。 9mm拳銃 1982年に自衛隊に採用された拳銃。幹部・砲手・戦車搭乗員が自衛用に携行する。装弾数9。 サバイバルナイフ 大型のサバイバル用ナイフ。攻撃力は低いが、小型の敵や一部の敵との接近戦で真価を発揮し、いつでも使用可能。 所持品 L字型ライト 陸上自衛隊員の官給装備品の白色LEDライト。自由に点灯が可能。 5.56mm弾 89式小銃に使用可能な弾丸。 9mm弾 9mm拳銃・ワルサーP99に使用可能な弾丸。 発炎筒 非常時に使用する発煙筒。一定時間閃光とともに煙を噴出し 敵の注意を引き付けることができる。屋内で使用すると、周辺の視界を遮蔽する効果もある。 『うわぁっ、やめろー!』 どこかの広場だろうか? 一種、学校の運動場のようにも見えるその場所にいる闇人の視線を通して、俺は悲鳴が上がるのを聞き取っていた。 『フッ、無駄なことを……。貴様らのような人間もどき共が、オレ様に勝てるはずがない』 悲鳴を上げたと思われるその闇人の視界には、背が高い筋肉質な金色のオールバックの髪型をしたサングラスをかけた男が見える。 サングラスの男がそう呟いた後、その視界の闇人は「悪魔……め」という断末魔を残して地面に倒れこんだと同時に、視界も真っ暗になった。 ―殺された。 俺はそう確信した。 ゆっくり目を開けると、見えたのは薄暗い洞窟の中だった。 立ち上がって、紙に1つ丸印を書き記す。 (もう4年経つのか……) 俺はふとため息を吐きながら、少しだけ笑った。 今から4年前の2005年8月2日。 陸上自衛隊の物品輸送訓練に参加していた俺は、搭乗していたヘリコプターが四開地方の夜見島上空で原因不明のエンジントラブルを起こし墜落する事件に巻き込まれた。 慕っていた上官の沖田宏さんが庇ってくれたため奇跡的に無傷だった俺は、瀕死の沖田さんと同じく無傷で生存していた上官の三沢岳明と共に、脱出する手がかりがないか散策していた。 途中で沖田さんは死亡して屍人化し、それを何とか退けた俺達は島で数人の生存者を見つけたが、謎のサイレンの音が鳴り響くと同時に起きた赤い津波にさらわれ、母胎という化け物がコピーした過去の夜見島に飛ばされた。 過去の夜見島に飛ばされてから、三沢と行動を共にするのをやめた俺は単独行動を取り、化け物達を狩りながら、現実世界に戻るための方法を探していた。 その途中、女の子に銃を向けていた三沢を発見した俺は、咄嗟に奴を撃ってしまっていた。 その後、女の子ともはぐれた俺は、闇人と化した沖田さんを滅して、さらに闇人となり果てた三沢を倒し、屍霊を生み出す根源・堕慧児までも倒すことに成功した。 そして、2度目のサイレンが鳴り響き、再び発生した赤い津波にさらわれた俺は、明らかに別の世界に落とされた。 そこで待っていたのは、黒い太陽と蔓延した闇人の大群。 俺は闇人の大群から逃げ惑うしかなかった。 9mm拳銃・89式小銃を武器として残していたが、何かあった時のためと弾丸を節約するためにほとんど使わなかったからだ。 逃げ惑う中、俺は闇人も近づかない場所となっていた貝追崎の第2砲台跡にたどり着いた。 ここは地下が迷路のように入り組んでおり、身を隠すには最適な場所だった。 すぐ近くに第1砲台跡もあったのだが、地下が崩壊していたため、利用価値はないと判断し、第2砲台跡を根城にすることに決めた。 俺は闇人の民家からスコップなどの工具を盗み出し、砲台跡の地下に人間1人が十分すぎるほど暮らせる広さを持つ洞窟を作りあげた。 そこに交換式のガスコンロ・タンス・発電機・洗濯機・調理器具など、闇人の民家から盗み出した物を持ち込み、一通り生活できるようにした。 食材は夜見島のスーパーや市場、民家から盗み出し、それを使って食事をする。 衣服は、俺が事件に巻き込まれた当日に着ていた自衛隊の隊服・Tシャツ・下着以外は、全て夜見島の服屋や民家から盗み出した物を使用している。化け物どもが使っていた服を着るのはさすがにためらったが、素っ裸というわけにもいかないため、割り切って洗濯して着用した。 食事・睡眠以外は、食材・衣服調達のための偵察や肉体強化のトレーニング、俺が放り込まれた闇人だらけのこの世界を知るための勉学を行った。 しかし、闇人は人間が使うひらがな・カタカナ・漢字・外国語は使わず、闇人文字という独自の文字しか使わないため、情報を知るのには苦労した。 情報を知るのに苦労していたある日、睡眠を取っていた俺は、夢に出てきた謎の女に闇人文字をどう読むのかについて教わった。 |
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