外伝 闇星事件…序章(プロローグ) |
作者:
邪神
2013年02月02日(土) 20時32分34秒公開
ID:o.caVtWgXPw
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闇星事件の戦いが、あの男の急激な異常なまでの強さを手に入れる全てのキッカケになった。それは間違いありません。 過去に残った謎が現在に与えた影響、クレアさんやケネディと同じように、読者のあなた自身にそれを解き明かしていただきます。 神田光平とアルバート・ウェスカーとの間に、なぜ因縁が生まれ、戦うことになったのか? ウェスカーの顔の傷跡がつけられた真相は? ウェスカーはどうやって『SIREN』の世界を訪れたのか? ウェスカーを支援している闇の巫女は、一体何を企んでいるのか? そして、ウェスカー自身の企みとは? これらの謎を解き明かすことができれば、あなたは物語の続き及びその最後を目撃することになるでしょう。 この事件の案内役は、私…神田光平が務めます。 全ての世界の進化を企むあの男…アルバート・ウェスカーが、なぜ私と戦い顔に大きな傷を負うことになったのか。 事件の体験を進めるうち、明らかになるでしょう。 それからもう1つ、最初に言っておかなければならないことがあります。 物語の主人公・西山正志が器・素質・仲間を持っているように、私自身にも光の戦士としての力・器と仲間がいます。 私自身の視点だけではなく、その仲間の視点からも事件を体験すると、より事件を深く理解することができます。 そしてもう1つ、1章ごとに、事件を理解するための資料…アーカイブという物が登録されます。アーカイブは事件の重要な手がかりになっている物もあれば、全く関係ない物も存在します。 登録されたアーカイブは、アーカイブ専用ページで見ることができます。 アーカイブを全て解読することで、事件を体験するだけではわからなかった謎や真相が明らかになるでしょう。 さあ、事件のページを捲っていきましょうか。 まずは序章を見てみましょう。 この事件が起きる前、この私がいつもと変わらず旅の途中で異形の支配者を消滅させていた直後の様子です。 それでは、事件の解読を始めてください。 あらすじ 事件の舞台は、『SIREN2』のラストシナリオの1つ・『奪われた世界』で永井頼人が飛ばされた、母胎が地上奪還を成功させたことで人類が絶滅し、黒い太陽が輝く闇人の大群が蔓延した並行世界。 この地獄のような世界を消滅させるために召喚された光の戦士・神田光平は、闇人の1人から蔓延していた仲間達が突如現れた金髪の外国人の人間の男に次々に殺されていることを聞かされる。しかも、闇人の体の破片は謎の怪物と彼らを殺害した男によって徐々に集められ始めていた。 異変の原因を突き止めるために調査を開始した光平は、この世界に飛ばされ同じく異変を調べていた元自衛隊員の永井頼人と出会い、闇人達を次々に死に至らしめていく外国人の男と怪物を操る黒幕を倒すため、行動を共にすることになる。 黒い暗黒の闇に包まれた、どうあがいても絶望しか待っていない地球。俺はその地球に闇星と名づけた。 その星を消滅させるため召喚された光の戦士の俺は、ある計画に必要な材料を探すためその星に侵入していた“あの男”を発見した。それが“奴”との出会いだった。 物語に深く関わる、俺の古い記憶の中の話だ……。 神田光平 前日/??:??:?? 異界 「くらいやがれ!」 光の戦士 通常状態に変身した俺は、闇斬り極光剣を手にして必殺技・グリッタースラッシュを異形の支配者に喰らわせていた。 「グオオォォォァァァァァー!」 グリッタースラッシュが見事に命中し、支配者の体は真っ二つに切り裂かれ、悲鳴が聞こえる。 俺は宇理炎を手にし、煉獄の炎を発動させた。蒼色の聖なる炎が舞い上がり、支配者の体を浄化する。 「相手が悪すぎたな」 俺は吐き捨てるように呟くと、光の戦士の変身を解除した。同時に支配者の体が炎に包まれて消滅する。 俺は息を大きく吸い、そしてゆっくりと吐くと、光の篭手に力を込めた。残った支配者の魂と怨念が篭手に吸収され、光のエネルギーと力に変えられる。 「ここも破壊しなくちゃな。“麻衣”との約束だ」 俺は気合を込めて体に流れる創造神の血を覚醒させ、光の戦士 通常状態に変身する。 空中に飛翔すると、両腕に装着している光の篭手に力を込めた。 「はああああああぁぁぁぁぁぁぁー!」 光の篭手から凄まじいエネルギーが放出され、異界のあちこちを破壊していく。 俺は再び宇理炎を手にすると、広範囲を攻撃することができる鉄(くろがね)の炎を発動させた。 光のエネルギー弾と宇理炎の炎が、化け物だらけの世界を無に還す。 戦士の変身を解除した俺がその様子を見ていると、心に声が聞こえてきた。 『光平』 声の主は優しい口調で俺の心に話しかけてくる。俺はすぐにその声の主が誰かわかった。 「麻衣、どうした?」 俺は優しく問い返した。 池田 麻衣(イケダ マイ)。俺が光の戦士になるキッカケとなった第二次夜見島事件で知り合い、心を通わせた臨床心理士の女性。彼女は第二次夜見島事件を引き起こした異形の支配者・母胎の遺伝子を持つ鳩の1人で、元恋人の一樹守を探して夜見島を訪れたため事件に巻き込まれた。母胎の復活のため利用されて命を落としてしまったが、彼女は今も俺の心の中で生き続けており、俺にこうやって優しく話しかけてくれる。 『次の世界に出発よ』 麻衣が言った。 「早速か。どんな世界だ?」 俺は宇理炎を胸のポケットに入れながら尋ねた。 『まさに地獄のような所よ。かつてあなたが倒した母胎が地上奪還を成功させ、人類が絶滅し闇人が蔓延してしまった世界』 麻衣が告げると、俺は2009年8月の記憶を思い出した。俺が光の戦士になるキッカケを作り、戦士に初めて変身した夜見島での死闘。 「よし、行くか。相手が母胎と知っちゃ、じっとしていられないぜ」 『頑張って』 俺が言うと、麻衣の優しい声が聞こえた。 周囲を見渡すと、異界は徹底的に破壊され、無に還っていた。 俺は異界が無に還ったことを確認すると、オーロラの壁を出現させ、それを越えた。 地獄のような世界が俺を待つ。戦いがまた始まる。 「行方不明青年のポスター」がアーカイブに追加された。 「國報新聞」がアーカイブに追加された。 |
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