第24話 光と闇、隠された因縁 | |
作者:
邪神
2013年02月01日(金) 01時08分32秒公開
ID:o.caVtWgXPw
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詩織がそう告げると、クレアがすかさず言った。 「それがウェスカーなのね」 クレアの言葉に詩織は頷いた。 「ウェスカーは闇星事件で光平に手も足も出ずに完膚なきまでに叩きのめされたことで顔に傷跡が残り、傷跡をつけた彼に復讐するため幻魔の血を取り込んだのです」 詩織は続けた。 「それだけではありません。彼は『SIREN』の並行世界に存在する少女・神代美耶子を殺害し、彼女の血を取り込み、永遠の命を手に入れました」 詩織が言うと、光平が驚愕する。 「神代美耶子だって!?詩織さん、それは本当か?」 光平はうろたえていた。 「神代美耶子って誰なの?」 クレアが尋ねると、詩織が指をパチッと鳴らした。すると、映像に黒のワンピースを着た10代前半の美しい少女が表示される。 「神代美耶子。彼女は7つのゲームの1つ・『SIREN』の世界の住人であり、光平の親友・須田恭也の恋人でもある少女です」 詩織は光平に視線を向けた。光平が頷いた。 「神代美耶子は呪われた血を持つ少女だ。彼女から血を分け与えられると、ある呪いを阻止できるだけではなく、永遠に生きなければならない宿命を背負わされる。『SIREN』の世界の須田は彼女の血を分け与えられたことで、不死身の命を手に入れた。そしてこの俺も、須田から血を分け与えられて不老不死になったんだ」 光平が告げると、クレアとレオンは納得した表情を浮かべた。光平は続けた。 「だが、ウェスカーが彼女の血を取り込んだということは、あのクズ野郎も不死身になったということだ。つまり、普通の戦い方では絶対に倒せないことになる」 光平はそう言うと、指をパチッと鳴らした。 「この世界を救えるのは正志しかいない。だがあいつ1人だけでは無理だ。正志には君達の存在が不可欠だ。だから2人には、真実を求める旅に出かけてもらう」 「どういうことだ?」 光平の言葉にレオンが疑問を抱いた。 「俺がウェスカーと出会うキッカケになった闇星事件を実際に体験してもらうんだ。奴がなぜ『SIREN』の世界に現れたのかがわかるだけではなく、奴を倒すことができるヒントが隠されている」 光平が言うと、クレアとレオンは困惑した表情を浮かべた。 「大丈夫なの?変な風になったりしないでしょうね?」 クレアが尋ねると、光平は「大丈夫」と答えて頷いた。 光平が再び指をパチッと鳴らすと、クレアとレオンを不思議な光が包み込んだ。 そして、2人の意識は強制的に眠らされる感覚でゆっくりと失われた。 以上が、今回の事件の記録……その全てになります。 西山正志はウェスカーと闇の巫女・カンナの罠にハマリ、消息不明となりました。 そして、『バイオハザード』の並行世界の崩壊は、正志の活躍も虚しく着々と進んでいます。 こうして、単純に見えた事件は、その真の姿を深い闇の彼方へとくらませたのです。 真実を辿る長い旅……。ここにもう1つの、ある事件がまとめられた記録があります。 ある種、出発点ともいえる事件の記録です。 私達はそこに立ち会わなければなりません。 そう、全てを知るために……。 |
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