ペンダント
作者: 土丸   2007年10月28日(日) 21時45分52秒公開   ID:RQEbdimm8QA
  注意・
  
    前置きにもかきましたが、
        ちょっと千尋さんが黒いので、
   「千尋さんはソコまで黒くない!!」って人は、ブラウザバックプリーズ。


          ギャグのつもりです。













 「――――じゃ、また、今度は、法廷で会おうね!千尋さん!」

 依頼人のなるほどくんが帰っていく。
 本当に、可哀想な依頼人だった。
 恋人には下手すれば殺されていて…同じ大学の呑田 菊三殺害の罪を、恋人に着せられそうになって…本当に、不幸な人。
 その恋人の為に、証拠品まで飲み込んで………………え、
 飲み込んだ!?
 (すっかり、忘れてた…)
 飲み込んだ証拠品・ペンダントは、本人が「噛み砕いた」と言っていたが、ガラスはともかく、鎖の部分などは、金属なのだ。
 (ちょっと…ヤバイ!!)
 
 「待った!!
 
 私は、今にも出て行きそうななるほどくんを速攻で引き止めた。

 「ちょっと、なるほどくん。…あのペンダント、本当は、どうしたの?」

 「…食べちゃいました。」

 「本当に!?」

 「はい。

 ま、まさか、本当に飲み込んでいたなんて…。
 
 「ななななな、なるほどくん!! お腹、痛くないの!? 気持ち悪かったり、しない?」

 いきなり私があわて始めたので、なるほどくんは、かなり困ったようだ。

 「えええええええっ!! ……飲み込んで、10分くらいは、痛かったです。でも、今は大丈夫ですよ。 ……たぶん。」

 (なんなのよ! 最後の『たぶん』は!!)

 私は、なるほどくんの手をつかむと、ほとんど引きずる状態で、トイレへと連れて行った。
 
 「な、なんですか?千尋さん? …ってえええええええっ!! ここ女子トイレ! …って、千尋さん? どうしたんですか?」

 私は、スーツの腕をまくって、左手で、なるほどくんの首(頭?)をつかむ。
 もちろん……アレをするのよ。
 心配な気持ちがほとんどだけど、少し、証拠品のことも考えてしまっていた。

 「……………ま、待ってください……本当にやるんですか…?

 「ええ。本当よ。

 私が無表情でいうと、なるほどくんが涙目になっている。でも、ここまで来て、後には引けない。

 「なるほどくん。………いくわよ。」

 「…………ギャアアアアアアァァァァァ…」










 ここから先、数十分、千尋さんが証拠品・ペンダントを取り出そうと、何回も何回も試しました。

 ここの様子を書いた原稿もありますが、あまりにもアレなので、載せないコトにしました。

     by作者・土丸












             数十分後


 「――――ふぅ。噛み砕いてなかったみたいね。良かった…。」
 
 「うううううう……げほっ…なんか、ゴメンナサイ…。」

  

 この後、なるほどくんが弁護士になって、綾里法律事務所に来た時、イヤに気まずかったのは、また後の話。


終わり。
■作者からのメッセージ
どうも。 土丸です。
あのペンダントは、どこかでとりださないと、33歳まで生きてないなとおもって、できたものです。
深く意味を考えず、気楽に読んでくれると、嬉しいです。

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