切り裂かれた逆転16 |
作者:
10join
2007年08月17日(金) 10時03分50秒公開
ID:BaKjuKOI7.w
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「それじゃあバロンがあんたの病院に入って来た時の事を証言してもらおうか。」 「わかった。」 サーベ検事の言葉にクリムゾンジャック先生は落ち着いて答えた。やっぱり聞かれる事は予想済みだったんだろう。それにしても作者。かなり長い間時間が止まっていた気がするのはぼくだけなのか? 「あたしもなんか今やっと目覚めたような気がするんだけど。なんか更新するのに時間がかかったような気がするんだよね。」 やっぱり真宵ちゃんも違和感を感じていたようだ。なんでここまで更新が遅れたんだ?いつもは週1ペースで来てたのに。 『パソコンが電源つかないとか言うわけがわからない故障の仕方したからだ。そんな事よりすぐに本編に移ろう。こんなのコメント欄で書くべきことのはずだろ。』 自分がいうなよ。わざわざここで書いてるのはあんただろ。 「とにかくそんなことはいいので証言をお願いします。」 裁判長はさらりと会話を流した。なんか久しぶりに裁判長の出番が回って来た。といってもぼくらもこの頃出てなかったみたいだしな。作者の腕がなまってなけりゃいいけど。 《バロンの侵入》 〈あれはいつも通り売り上げを数えていた時の事だった。〉 「待った!一体いくらぐらいあったんですか?」 「かなりあるぞ。支払いはほとんど札束だから。それに本家みたいに島買うのに金使わないしさ。」 さ、札束なんて生まれてこのかた見た事無いぞ。やっぱり重い病気や、怪しい患者を専門にしているだけあってかなり儲かっているみたいだ。それにしてもなんで作者は本家が島を買ってるなんて事を知ってるんだろう。 「なるほどくんも弁護士バッジ奪われたら無免許でやってみたら?結構もうかるかもよ。」 それはいくらなんでもないぞ真宵ちゃん。弁護士バッジがない時点で弁護士として法廷に立つ事はできないだろ。段ボールで作ったバッジとかを付けない限りね。もしかしたら検事にならなれるかもしれない。実際は検事バッジなる物があるそうだけど、サーベ検事も含めて付けてる人見た事無いから見分けがつかないと思うんだけど。 「君の場合検察局に入った時点でアウトだろ。かなり顔が知られてるから。」 サーベ検事がいつも通りのポーカーフェイスで言い放つ。王冠は相変わらず輝いていた。かなり適当に考えた事だけどここまで流されるとかなりむなしい。 〈いきなりドアが開いて閉まるような音がした。〉 「待った!それは一体どこから聞こえたんですか?」 「普通に玄関の方から聞こえた。そのときはただの客かと思ったんだけどさ。」 そりゃそうだろう。病院の玄関から入って来たら誰だって普通患者だと思う。 「それで玄関を見たら誰が立っていたんだい?」 サーベ検事が尋ねた。おそらくもう答えはわかっているんだろう。 〈見たらバロンが立っていて、いきなり襲いかかって来たんだ。〉 「待った!あなたはその時どうしたんですか?」 「とりあえず抵抗してみたよ。こいつで。」 そういってポケットからメスを取り出した。そんなものいつも持ち歩いていていいのか? 「というより裁判所に持ち込んでいいのかな?」 真宵ちゃんが言う事も最もだ。一応危険物にはなると思う。 「そんな事を言ってたらキリがない。その後どうなったんだ。」 サーベ検事はまたスルーした。まあ確かにどうでもいいと言えなくはないな。 〈結局私は負傷して、写真は奪われたんだ。〉 「待った!奪われたのは写真だけだったんですか。」 「ああ。整形後の写真だけだ。札束には見向きもしなかった。それで何かあると思ってあの烏賊様とか言う奴に連絡したんだ。」 それでバロンが烏賊様さんが整形していることに気が付いたことがわかったのか。 「それで負傷した傷はどうしたんだ?自分で治したのかい。」 「ご名答。たいていの傷なら自分で縫えるからな。」 「それはすごいですな。私もお金さえあれば診てもらいたいところです。」 裁判長がそんなことを言っていていいのか。 「あなたはバロンと格闘してなんか傷をつけたってことはありませんか?例えば仮面なんかに。」 そう簡単に傷がつくなんてことは無いだろうけどさ。 「そうだな。確か仮面の目の下当たりを切ったような気がする。」 えええええええええええ。まさか本当についてるとは思わなかった。 「なんで聞いたなるほどくんが一番おどろいてるの。」 そういう真宵ちゃんだってかなり驚いてるじゃないか。 「それは初耳だ。被告人。君はその傷は見たのかい?」 なんでサーベ検事は防人さんにそれを聞くんだ。王冠も異様なぐらい輝いてるし。 「確かに仮面の目の下3センチぐらいのところに5センチぐらいの深さの傷があったような気がします。」 細かい。あまりにも細かすぎるよ。なんでそこまで覚えてるんだ? 「多分奥さんが髪型変えたのに気付かなかくて怒られたから、顔のわずかな部分も覚えられるようになったんじゃない?」 真宵ちゃんかなり適当に言ってるだろ。まあありえないとは言い切れないけど。 「じゃあなんでそこまで目撃されていたのにバロンは殺さなかったんですか?わざわざ罪を着せる事までして。」 「正確には殺せなかったんだろうな。警官の話だと、ブラボーみたいな別人格が出てたし、肌も鋼鉄並みだったようだから。どうやらヘルジョーカーみたいに仮面を被ったら別人格と変な能力が出てくるらしい。」 「多分手刀を喰らった時仮面が顔にはまったので、殺せなくなったんでしょう。」 かなり都合がいい憶測を言った。ありえないとは言い切れないだろう。 「まだ被告人の言う事が本当だとは限らない。自分の仮面だからそこまで覚えてたのかもしれないだろ。まあ防人が犯人だっていう証拠もないけどさ。赤いラピスラズリも、仮面も、警備服も見つかってないからな。」 サーベ検事は淡々と言った。でも一つ気になる事が有る。警備服が見つかってない?でも防人さんちゃんと着てると思うんだけど。 「実はそれは予備だったりするんだよ。一体どこに消えたんだろう。」 サーベ検事の王冠が鈍く輝いている。どうやら本当にどこにあるかわからないらしい。 「ではこれ以上審理は進めることができないみたいなので、明日に回しましょう。明日までに証拠を集めて下さい。」 「わかりました。」 「ノープロブレムだ。」 なんとかあしたに持ち込めたな。それにしてもこの話でサーベ検事の決めゼリフがでてないと思うのはぼくだけだろうか。 「確かにめずらしいよね。どうしたんだろ。」 カッ! 「それじゃ閉廷するよ。」 「それは私の仕事です。」 「だってオレ王子だもん。別に言ったっていいだろ。」 そこで決めゼリフが出てくるとは思ってなかったよ。 同日 午後1時50分 被告人第2控え室 はあ。どうやらなんとかつながったみたいだ。これで最終日に持ち込めるな。 「内心焦りましたよ。なんで真宵さんにあんなことが分かったんですか?」 焦る所間違えてる気がする。確かにあそこで動揺してたみたいだけど、まさか図星だとは思ってなかったよ。 「それよりこれからどこを調査すればいいのかな。」 確かになにを調べていいのかわからないな。まだわからないことはあるからな。 「昨日やり残したことでも調べてみたらどうだ。」 昨日やり残した事?時間が経っていてあまりよくわからないや。空悟君はかなり記憶力がいいようだ。 「こっちの時間は止まってたはずだろ。そんなの決まってるじゃないか。」 「仮面の絵札のオーディションに落ちた奴で、バロンみたいな能力を持つ奴を探すんだよ。」 「「まあ2、3人しかいないはずだけどね。」」 無限君と零樹君があいかわらずハモって来た。まあ他に手がかりがないんじゃしょうがない。そもそも手がかりかどうかすら怪しいけど。とにかく調べるしかないか。 つづく |
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