ビックリの作戦
作者: スクエア   2007年07月28日(土) 18時32分41秒公開   ID:RQEbdimm8QA

 


「パパ、見てて。…いくよ〜。」

みぬきちゃんが最近できた魔術(自称)を披露している。ビビルバーでやる前に、1度オレと成歩堂さんの前でやってみせるんだ。それは、紙袋の中から、鳩を出してみせると言うもので、難しいらしいけど…。

「せーのっ ハイっ!!」

みぬきちゃんが紙袋を叩き割る。

        バァァン!!

「うわぁぁっ!!」

       バサバサバサ…

鳩が数羽飛び立ち、みぬきちゃんの肩に乗る。

「はい、おしまいでーす。 どうだった?」

ううう…ビックリしたなぁ…オレ、大きい音苦手なんだよな…

「はっはっは。すごいねぇ、みぬき。」

拍手を送る成歩堂さん。ビックリしなかったのかな…。

「そういえば…パパのビックリしたところ、見たことありませんねぇ。オドロキさん。」

えっ、そこでオレに振るの?

「そ、そうだね…」

あいまいに返事を返すオレ。あー、まだ心臓バクバク言ってる。

「みぬき、パパのビックリした顔みたいー。」

ちらちらオレの方を見ながら言う。ううう…困ったなぁ。

「そうだなぁ。じゃ、みぬきがパパをビックリさせてごらん?」

そんなことができるのかな?という目でみる成歩堂さん。みぬきちゃんのテンションは急上昇したようだ。

「よーし!じゃあ、みぬきとオドロキさんでタッグ組みます!覚悟しといてね。パパ。」

ちょっみぬきちゃんが怖い。なんなんだ、あの迫力は。或真敷の力か?

「パパー!逃げないで下さいね。」

オレを引きずって外に出すみぬきちゃん。一瞬、成歩堂さんの顔がこわばったのを、目撃してしまった…。

    今日は忙しくなりそうだな…。







 某時刻 人情公園内



「まず、何をしましょうか…?」

 そこを考えてなかったのか。それはダメだと思うよ。オレは。

「まず、どうやってビックリさせるか、を考えたほうがいいんじゃない?」

「それなら、モチロン人物です!!」

即答だよ。どれだけ成歩堂さんの周りの人は怖いんだ

「うん。それでいいよ。怖そうだから調べ易そうだから。」

本音が出てしまった…。き、気にしないでおこう…。

「で、どうやってしらべるの?」

これもまさか…

決まってません!!

うん。 予想はしてたよ。清々しい笑顔でいうね。笑ってしまうよ。

「------裁判の資料に載っているんじゃない?検事の人とか、助手とかなら。」

「あっ!そ、それです!!よく思いつきましたねー。」

それぐらい思いついて欲しいよ。オレとしては。

「さぁ、早くいきましょう!!」

パタパタ…と走っていく。そんなに急がなくてもいいだろ…。

「早くしてくださいー!早くしないと…ピストルのタマを食らわせますよ。」

タマが出ちゃ危ないだろ!!って、こんな突っ込みをしたような…・
あ、ネコのタマって、前言ってたな…ガリューウエーブの事件で。




 某時刻 裁判所・資料室


「さて、確認しますか!」

みぬきちゃん…カガク捜査を与えた茜さんみたいになってきた…。活き活きとしている…。



 成歩堂さんの初弁護は、被告人(矢張 政志)が親友だったようだ。このときは、師匠(綾里 千尋)が付いてきていたのか…。師匠…。検察側…アウチタケフミ?誰だっけ…。
 次は…師匠が殺されている。 うわ…。オレと状況一緒じゃないか…。被告人(綾里 真宵)は、妹だったのか…。何て読むんだろ?マヨイ、かな?検察側…(御剣 怜侍)なんて読むんだ?ううう…ミツルギ?わかんない…。
 と、次々と人物のみを確認した。途中で、成歩堂さんが誤認逮捕されたり、崖から落ちたり…凄い人生だな…


             約2時間後…



「うーん…。色んな人の名前が出ましたね…。3回ぐらい出た人は、チェックしといたほうがいいかもしれませんね。さぁ。お願いします!!

え、何を?みぬきちゃん。

「今から言う名前を、紙に書いてください!――――」

なぜそこで止まるっ!!!読めないのか?

「ア、アヤサト チヒロ?」

なぜ疑問系なんだ?自信がないのか?

「いいよ。オレが見るから。みぬきちゃんは、指差して。」

と、メモしていくと7人ほど、紙に書くことになった。

 人物メモ

綾里 千尋(故人)   成歩堂さんの師匠らしい。今から9年ほど前に殺害されている。
矢張 政志(33)   親友らしい。「今世紀最高のカップル」とかなんとか法廷で叫んだらしい。
綾里 真宵(26)   成歩堂さんの助手。誘拐されたり、被告人になったりと、忙しそう。
御剣 怜時(33)   天才検事で、成歩堂さんの親友。しょっちゅう外国へ行っているらしい。
宝月 茜 (25)   現・刑事。当時は高校生だったようだ。お姉さんが被告人になったことがあるみたいだ。
狩魔 冥 (26)   こちらも天才検事。鞭が得意で、裁判長や弁護人を叩いていたらしい。
綾里 春美(16)   綾里 真宵のいとこ。成歩堂さんのサポートをしていたようだ。
ゴドー  (??)   元・弁護士だった検事。綾里 千尋の先輩らしい。


「はい。これでいい?」

「すごーい!人物ファイルみたいだね!」

そりゃ、人物ファイルまとめたことあるもの。それぐらいできるさ

「よし、じゃぁ…」

また決まってません!!なんて言うんじゃないだろうな…。

茜さんのとこ、いきましょうか。

ええええええええええっ!!! 予想外だ。みぬきちゃんの口から、そんな提案が出るなんてっ!成長したんだね…


「ど、どうして?」

「茜さんなら、このメモの人物は知ってそうだし!刑事だし!」

刑事は忙しいんじゃないのか?事件は色んなところで起きているんだぞ!弁護の依頼が来ないだけで。

「じゃ、いきましょう!急いでください!オドロキさん!」

そして、なぜ急ぐ!! 急がなくてもいいと思うのに…。
 
「急いでくださいオドロキさん!急がないと…」

おいおい、こんどはなんなんだ?

「急がないと…今度のビビルバーで、みぬきのパンツから出しますよ。

にやっと笑う。怖い…怖い…。
パンツから出されちゃ本気で困るので、オレは走る。


 こんなことしてるオレ達って…
      相当暇なんだな。と感じてしまった。



            考えないようにしよう…。

  続く。
■作者からのメッセージ
最近、シリアスな小説がいっぱいで、ギャグが見当たらなかったので、投稿します。

でも、笑えないかもしれません。
トミーさんのギャグみたいかもしれません。

だれか突っ込んでおいてください。

あ、「ネコのタマは、4−3で、ピストルを調べると、出てきます。

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