レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [3] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2011年01月22日(土) 12時38分45秒公開
ID:MR.JAqBDX.k
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「今日も……こっそり食べたんです」 待った!! 「そのカステラの味が……1週間前に食べたカステラと同じ味だったんですね」 「そうですけど」 「……本当にわかるのですか?」 「そうですけど、こう見えても私、食材当て検定1級なんですよ」 なるほど……よく分かりませんけど、味覚の方は信じていいみたいですね。 「ちなみに、いつつまみ食いしたのですか?」 「つまみ食いとは……失礼な。事件が起こった時です、多分見た人はいませんよ、マジックショーがありましたから」 「そうですか……」 「そしたら……睡眠薬の味が少々……本当にわずか極微量ながら」 待った!! 「よく分かりましたね」 「さっきも言いましたけど、私、食材当て検……」 「それってどんな検定なんですか?」 順調に話が進んでいた中に美雲さんが入り込みます。 ちょっと、何やってるんですか。 「その名の通りです。検定内容は……アイマスクをしたまま料理を食べてそれが何かを当てるといった感じです」 それってどこの………なんでもありません。 「失敗したら氷水に落されるなんてことになりませんか?」 美雲さん、それはどこの………なんでもありません。 「ありませんよ、シンクロナイズドテイス」 うわあああああああ! それ以上言っちゃダメです! 「だから……睡眠薬を連想してしまい……」 待った!! 「睡眠薬といっても、かなり種類があります。どれだったかは……流石に分かりませんよね」 流石にそんなのが分かるはず…… 「ハルシオンでした」 ……この人は天才ですか? というか、ハルシオンって何ですか? 「ハルシオンというと……超短時間型の睡眠薬、でしたね」 なるほど……睡眠薬ですか。 超短時間型……かなり短いって事ですか。 「要するに、カステラを食べてすぐ皆さんは眠ってしまったと……マックスさん、どうでしたか?」 「えーと……うん、カステラを食べた後眠気が襲ってきて………そして、足跡で目覚めたんだ」 足跡というと……僕たちやチェルミー警部でしょうか。 「その前にヤコウダケ予算管理人。なぜあなたもカステラを食べましたよね。眠りましたか?」 「ええと……少しだけ、リラックスルームで。何十回かハルシオンを飲んだ事があるので、薬が効いてくる時間も長かったし、薬の効果も短かったです」 何十回……どれだけ眠れないんですかこの人。 「確実ではなかったのですけど、つい睡眠薬と言ってしまいました」 待った!! 「不確かな証言はいかがかと思いますが」 「アーイム、ソーリー」 なんですか……その言い方。 先生をバカにしているんですか? 僕はヤコウダケ予算管理人を睨みつけてやります。 「……ごめんなさい、以後気をつけます」 「ルーク……この証言の中で、一つだけおかしな所があった」 「え……そうですか?」 僕には先生の言うおかしなことが分かりませんでした。 「そういえば……ヤコウダケ予算管理人。味は変わってないって言ってたけど、おかしいよね、それ」 美雲さんが言います。 ……あぁ! そういう事ですか! 「先生……分かりましたよ」 「流石だね、では……突きつけるとしようか」 先生は笑みを浮かべています。 僕はこの笑みが大好きです。 「もう一度、証言をお願いします」 「……ええ」 「実は……私、睡眠薬をのんだ事があるんです」 「今まで私ここのカステラを何回も食べた事があるんです」 「今日食べたカステラは、1週間前に食べたカステラと味は全く一緒でした」 異議あり!! (証拠品・レシピ) 「ヤコウダケ予算管理人……一つだけ訊きます」 「なんでしょう?」 「本当に味覚だけは良いんですね」 「ええ、それだけは絶対に凄いです」 へぇ……それ『だけ』、ですか。 「ならば……この証拠品と矛盾してしまうのですが」 先生はそう言って、レシピを突きつけました。 「………普通のレシピのようですが、何か?」 「注目するのはここ、カステラには365日違うフルーツ果汁を入れているという事です」 先生がそう言うと、ヤコウダケ予算管理人が「あっ」っと小さな声を出しました。 「そうです、あなたは確かに1週間前と今日のカステラの味が違った、そう言いました、しかし、それはありえません」 先生はそう言うと、ヤコウダケ予算管理人に指を突きつけ、 「カステラの味は毎日違っているんですからね!」 と言いました。 先生かっこいい! 「キャア! で、でも、レシピが違うだけかもしれないし……」 「嘘のレシピなんて書いて、コックに何の得があるんです」 「そ、それは……」 「この矛盾が生むことは一つ。あなたはカステラを今日食べていない、食べたのは1週間前だけのはずです!」 「くっ……ううう……」 「ヤコウダケ予算管理人、確か……カステラをつまみ食いした時、食堂に居たと言いましたよね」 「え、ええ」 「しかし、カステラをつまみ食いしていなかった。嘘までついて食堂に居たことにしたかった理由。それは」 先生はそう言うと、また思い切り指を突きつけ、 「あなたが食堂に居なかったことを隠したかったからです!」 と言いました、やっぱかっこいいです。 「う………うううううううううううううううううううううううう……ああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 ヤコウダケ予算管理人が叫びました。 「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 まだ叫び続けます。 「あああ……」 叫び終わったようです。 「そうよ……私はその時食堂に居なかった。私は……事件現場に居たのよ!」 ヤコウダケ予算管理人はいきなり暴露し始めました。 いきなり何ですか。 「ここまで暴かれるとは思わなかったわ、だから……これ以上隠しても、多分無駄ね、刑事さん」 ヤコウダケ予算管理人は、近くの刑事に声をかけました。 「自首したら……少しは罪は軽くなるのかしら?」 「はい」 「じゃあ……白状しようかしら、マリアンティア夫人を殴ったのは……私よ」 え……ええええええええええええええええ! あっさり白状しちゃいましたよ! 「動機は……分かるわよね」 「はい……これですね」 くらえ!! (証拠品・クイーンエメラルド) 「私の推理が正しければ……原因はマリアンティア夫人にあると思います」 「はっ!? 私が? 何で!?」 「まず……無くなったクイーンエメラルドですけど……アレはどこに消失したのでしょう」 「レイトン! 鑑識が終わった、その結果、カステラには睡眠薬が含まれている事が分かった」 チェルミー警部、それもう今更どうでもいいことです。 「チェルミー警部、マリアンティア夫人の部屋は調べましたか?」 「いや……一応調べたんだが、そこまで詳しくは調べられなかった。マリアンティア夫人が捜査を拒否してな……」 それ……ちょっとダメでしょ。 「では……もう一度調べるべきだと思います」 そりゃそうしょう。 「マリアンティア夫人、構いませんよね。ここで拒否したら……」 「……ふっ」 マリアンティア夫人が鼻で笑いました。 ちょ、なんかムカツキなんですけど。 「勝手にしたら」 「よし、お前ら! マリアンティア夫人の部屋を捜索だ!」 チェルミー警部たちはマリアンティア夫人の部屋に行きました。 これはもう……勝ちでいいんじゃないですか。 いや、ここで油断したら負けです。 更新中 |
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