学級裁判 |
作者:
すみれ♪
2011年01月07日(金) 11時23分47秒公開
ID:2MfLVTR8MWE
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「ぼ、僕は・・・・・・ 僕はやっていないよぉ・・・・・・」 クラスのど真ん中、そこには、去年明るく話しかけてくれた成歩堂。 そのまわりで成歩堂をにらみつけている友達。 そして、クラスでの裁判長、 通称‘‘こわい先生”。 理由はモチロン、この僕だ。 家ではあった、給食費、体育の授業でいなかった間に消えてしまった。 ここの小学校は古いから手渡しで払うんだ。 それさえなければ・・・・・・・ この少年はこんな目にあっていなかっただろう。 「お前がやったんだろう!」 「ヒドイ人!信じらんない!」 「近所の強盗、お前じゃないのか?」 「裁判長!コイツがやったんだよ! 早く判決をいいわたして!」 「そうだ有罪だ」 「有罪」「有罪」「有罪」「有罪」 クラスで有罪コールが続いてる。 この時だけはどんなに成績がよくても、 隣のクラスに逃げ出したくなる。 成歩堂、君のことをあまりよく知らないが、 君は本当にやっていないのだな? 成歩堂は首が取れそうになるほど、やっていないと首を振る。 しかし、誰も見ていない。 「有罪」と言っている人たちはここに立たされている人の気持ちは一生わかるまい。 お父さんは弁護士だ。 いつも依頼人を信じている。 どんなにあぶない状況でも。 この男は僕の依頼人ではないけれど・・・・ 信じてみよう。この男を・・・・・・ 先生「成歩堂君、ダメでしょ、人のおカネをとっちゃあ・・・・・・」 その時成歩堂はいままでで一番つらそうな顔をした。 もうここしかチャンスはあるまい・・・・ 異議あり! 〜帰り道〜 成歩堂「ヒック、ヒック・・・・」 御剣「どうした?君の無実は立証されたのだぞ?」 矢張「そーだよ!成歩堂!気にするなっ て!」 もし成歩堂が矢張のしたことに気がついたらどんな反応をするのだろう・・・・ 余計なことは言わないでおこう。 成歩堂「御剣・・・・ありがとう。 僕を助けてくれて」 御剣「う・・・・・・ウム」 お父さんは無罪を勝ち取ったとき、いつもこんな気持ちでいるのだろうか。 人を救うというのは、なんとも気持ちがいい。 成歩堂「御剣、ぼ、僕と・・・・親友になって・・・・くれる?」 え・・・・・ 矢張「じゃあオレも!いいよな?御剣!」 御剣「うん・・・・ありがとう」 とてもとってもうれしかった。 成歩堂と親友になれたから。 成歩堂「じゃあ、遅くならないうちに帰ろう!」 成歩堂「御剣、えっと・・・・・」 矢張「実は、怜侍君って呼びたいの♪ ・・・・・・とか?」 御剣「断る」 成歩堂「ちちちち、ちがうよっ何言ってるんだよ矢張」 成歩堂「えっと・・・な、なんでこんな僕を ベンゴ、してくれたの?」 矢張「オ、オレだって、オレがいなければ 成歩堂は」 御剣「ちょっと待て矢張、キサマの話はあとで私が聞いてやる」 矢張「ほ、ホントかよ!いいとこあるな〜 お前も!」 御剣「お前を弁護してやった理由はだな・・・・・・ 成歩堂(僕は御剣の言葉が嬉しかった。 たった、7文字でも。 このあと、D・・・・なんだったっけ、 その事件がなければ僕はお別れしなかった。 僕が弁護士になろうと決断したのは千尋さんのおかげ。 でも、きょうの裁判もそのキッカケとなったのかもしれない・・・・ っと、話がそれちゃった。 御剣が言ってくれたその言葉。 たった7文字のその言葉。 ------------それは、 信じているから |
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