イカロスの翼
作者: サタ   URL: http://skydrop0sata.web.fc2.com/   2010年12月14日(火) 22時56分58秒公開   ID:mNhgfGqeDuI
「綾里弁護士、私は貴女のことが苦手だ」


「…急にそんなことを言われましても」

談笑している最中にいきなり私から発せられた言葉に彼女は困惑した表情で言う。いきなり苦手だと言われて「ああそうですか」と答える人は少ないだろう

「一体何でですか?」
「……………………」

彼女からの問いに私は答えることが出来ず曖昧に笑ってごまかす。だからか彼女の表情は更に険しくなる
何故自分でもあのような言葉を突然自ら発したのか分からない。だがあのまま普通に会話しているのが耐えられなかった

「出来れば法廷では貴女に会いたくはないな」
「アラ、それは何故かしら?」

先程までとは打って変わったら挑戦的な言葉を背に飲みかけのコーヒーを残して私は立ち上がる

「さあ…何故だろうな」

その後彼女が何か言ってきた気がしたが振り返らずに私はそこから立ち去った。これ以上彼女と一緒にいるのは耐えられなかった




そう、地に落ちた今の私には彼女はとても眩しすぎるのだ
■作者からのメッセージ
お久しぶりです。約2年前に「信じるということ」を書いたサタです。今回2年ぶりに戻ってまいりました!
というのもサイトで取り扱いを始めたからなんですが…一応好きなミツチヒです。一応御剣の片思い推奨
御剣は千尋さんに憧れているけれども決して相いれない存在だと思っていると解釈してます。お父さんに似ているらしいですからね
これからも投稿していきたいと思うのでよろしくお願いします!

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