新しい家族
作者: 優未   2010年10月24日(日) 21時59分45秒公開   ID:MpVz/Yn0.sI
「はぁ」
最近、仕事が来ない…。
「オドロキさん!!くよくよしちゃ、だめです!!」
「はいはい。」
なんて、みぬきちゃんは言っているけど、実は最近、成歩堂さんが帰ってこない。
「秘密…だよ。」
ぁぁぁぁぁあああ!!!!もう!!
なんなんだよ!!!!!
身勝手なんだよ!!!!!
コンコン…。
「来ましたよ!!オドロキさん!!」
「分かってるよ。」
とか言いながら、実は内心めっちゃ嬉しくて
誰が死んだんだ??とか、不吉なことを思っていたりする。
「あのー。なるほどくんいますか??」
と言って現れたのは、黒い髪をちょんまげに
下の方で訳の分からない束ね方をし、紫の装束を身にまとった、きれいな女の人。
たしか……。
「真宵さん、ですよね!!?」
ああ。そう。
綾里真宵だったっけ??
成歩堂さんの師匠さんの妹で、助手もやってたとか…。
「なるほどくん、ここで待っててって。」
なんだよ…。
「とりあえず、座ってください」
そういって、最近、マジック道具一式かたずけたソファーに座らせた。
【ぜったい、マジック道具などの私物を置かない事】
って、成歩堂さんがみぬきちゃんに言っていた。
「はい。お茶です」
みぬきちゃんは、テーブルにお茶を置いた。
「えーーっと、大丈夫ですくんにみぬきちゃんでいいよね??」
「だ、大丈夫ですくん??僕、王泥喜です。」
そういって、自分の名刺を真宵さんに渡した。
「あー。はいはい。ゴメンね。」
なんか、軽いな…。
「ただいまー。」
「あ、パパぁ」
「真宵ちゃん、来てたんだ」
「うん。」
「じゃあ、紹介するね。僕の恋人なんだ」
はい???いやいやいや!!!!
まず、今までどこにいたのか説明してくださいよ!!!!!!!
ふつう、恋人をほっといてどっか行くか????
「じゃあ、新しいママになるの??」
ああ。みぬきちゃんまで…。
「うーん。僕はそのつもりだけど」
あ、頭が痛くなってきた…。
「大丈夫くん??大丈夫??」
「だ、大丈夫です…。」
ああ。また言ってしまった…。
“大丈夫です”
「オドロキ君はどう思う??」
「え??僕っすか??」
「うーん。一応」
一応ってなんですか!!!?それ!!!!
「とりあえず…異議あり!!!!」
「おや。真宵ちゃん、異議ありだってさ」
「うーん。そうだなぁ」
冷静過ぎて何も言えない……。
「と、と、とにかく、今までどこにいたんですか!!!!?」
「ああ。あれね……」
僕とみぬきちゃんは思わず腰を抜かした。




「司法試験に受かったんだよ」
え……。
なんか、いきなりすぎて、何というか…。
「この前、真宵ちゃんに千尋さんを霊媒してもらったんだけどさ、もう一回受けてみなさいって」
「は、はぁ。」
「それで、静かな場所にいたわけ。まぁ。それが、真宵ちゃんの所なんだけど」
「ぱぱ、えっと、なんていうか…。」
「みぬき、受け入れられるか??」
「……ちょっと、部屋、行くね」
「そっか」
うーーん。いろんな出来事が重なり過ぎ……というかなんというか。
とにかく、俺は何から受け入れたらいいんだ??
■作者からのメッセージ
初めての投稿です。
温かい目で見て下さい…。><;

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