逆転の始まり 〜プロローグ+法廷1〜
作者: なな   2010年01月16日(土) 11時42分44秒公開   ID:h/y3E5OJPuI

??月??日
 ??時??分 ??????


はぁ・・・はぁ・・・
くそっ、なんでぼくがこんな目に・・・


まったくもって、ぼくは不幸なヤツだ。
よりによってこんな日に・・・



殺人事件に巻き込まれるなんて・・・!



あ、足が疲れた・・・もう走れないぞ

ぼくは、とりあえず休む為に近くにしゃがみこんだ。

今のうちに事を整理しておかないと・・・



人物

成歩堂 龍一(33)
言わずと知れたぼくだ。現在の職業は・・・犯人?

??? ??(??)
うつ伏せに倒れていた。ぼくが近くにいってみると、おそらくだが、死んでいた。一見しておかしなところは無かった(と思う)

??? ??(??)
ぼくの事を犯人呼ばわりしていた。第一目撃者ってヤツだ



情報はかなり少ないな・・・

とにかく、ぼくが捕まる前に、色々と調べてみなくては。

現場には警察がいるだろうから、とりあえずみんなに協力を要請しないと・・・

 9月29日 11時21分
  地方裁判所 第3法廷
     控え室

「まったく、何なんだ一体・・・」
オレ、(もう新米じゃないよな?)弁護士王泥喜 法介は、今回も成歩堂さんの弁護をすることとなった

「あっはっは。頼むよ、オドロキ君」
・・・・・この人の名前は成歩堂 龍一。昔は、数々の無罪判決をだした、伝説の弁護士なんだけど・・・今は、その面影は見えない。そして、
今回の事件の依頼人・・・まぁ、様は被告だ。・・・・・ってリラックスしすぎなんじゃないかな?めっちゃ笑ってるんだけど。

「オドロキさん、頑張りましょうね!」
この子は成歩堂 みぬき。名前から分かるけど、成歩堂さんの娘だ。魔術師見習いらしい。 ぼうしクンやぱんつ芸を出す。あ、ちなみにぱんつ芸とは、ぱんつから色々なものを取り出す芸だ。(主に、練習ではオレのものが犠牲になる)・・・本人に言わせると

「ぱんつ芸いうな!」
らしい。うーん変わってるなぁ

「むー・・・なんかオドロキさん、失礼なこと考えてません?ねぇ、パパ」

「あっはっは、・・・・・オドロキくん、みぬきの何を考えてたのかな・・・?」(にっこり)

(怖ッッ!!!??)


「失礼ですね!考えてません!・・・ていうか一体、何回事件に巻き込まれたいんですか!?」
この人は、強運なんだか不幸なんだか分かんないほど事件に巻き込まれる。前にソレを言ったら、

「ぼくの友人ほどじゃないよ」

誰だか分からないけど、その人はかなり運が・・・悪いんだか良いんだか。

「しょうがないじゃないか。事件がぼくを呼んでるんだから。」
「牙流検事みたいにいわないでください!」
もう一回ぐらい叱っておこうと口を開いたら、 あ  と言う声で間が抜けた。

「みぬきちゃん、何・・・?おかげで叱り損ねたじゃないかよ。こーゆータイプはちゃんとシツケしないと・・・」

「オドロキくん、ぼくは犬なのかな?ていうかケンカうってる?うってるよね、ぼくに」

「オドロキさん、今回は検事さんが違うみたいですよ!」

「へ?」

「あ。あなたがオドロキさんですよね?」

後ろを振り返ると、短い黒髪に、紺色のスーツの男の人がいた。・・・背ェ高っ!!

いかにも<デキる男>みたいな人が立っていた。

「はははははいっっ!!?ダイジョーブですッ!!!!!!」

・・・・・いっちまった・・・もう、本格的にこの癖なおそう・・・

「あ、すいません。この人、大声だけがとりえなんです!」

・・・いや、みぬきちゃん。訂正するとこ間違えてるよ・・・そこは、

「失礼しました。はい。弁護士王泥喜 法介です」

そーそーって、成歩堂さんが答えてるし!?

「おや、あなたはあの・・・」

困ってるぞ、検事さんが。
え。みぬきちゃん何

「忘れられた伝説・逆転の王様成歩堂龍一ですっ!」

父親のアピールしすぎじゃない!?・・・・・いやまぁ、間違ってはいないけど。

「・・・・・!!なるほどう、りゅういち・・・」

ん・・・?なんか衝撃を受けてるぞ・・・

「まぁ、今は被告ですけどね〜」
と、みぬきちゃん。

なんか、成歩堂さんも考え込んでるみたいだ・・・


と。
「もうすぐ開廷です!」
法廷係官の声だ。うーヤダなぁ。この人絶対強いって・・・

「あ、私の名前は 足長 進士 (あしなが しんし)です。よろしく」

「あっ、は、ハイっ!!ダイジョーブです!!!!」

検事さんは 癖何ですねソレ。 とさわやかな笑顔を残して去っていった。

「きゃー!オドロキさんとは全然違いますねーっ」

「どういう意味かな。ソレ」

「んー何ていうか、紳士?」

「失礼な!オレだって、一応・・・」

「でもドアノックしなかったよね。まったく、ぼくだったからいーものを。」
困るねオドロキくん、と成歩堂さん。
考え事は終わったのかな・・・


「留置所でどーやってノックするんですか!」
「いや、そうじゃなくて事務所で・・・」

え?オレなんかしたっけか!?


「早く入りますよ、オドロキさん!」

あれ?

「みぬきちゃん、成歩堂さんは?」

「とっくにいっちゃいましたよ!」

ええええええ!?
おいてかれた!?

「オドロキさんも、パパと同じぐらい犬ですねぇ」

「・・・・・・」

9月29日 11時31分
 地方裁判所 第3法廷

「それでは、これより開廷します!」
裁判長、あいかわらずコワイなぁ・・・
たまに顔がキビしくなるとき、かなりコワイんだよ。

「べっ、弁護側準備完了です!!!」

「・・・まだ、何も聞いてませんよ」
はっ!しまった!
裁判長がコッチを見てる・・・ううう

「まぁ、いいでしょう。検察は・・・」

「ええ。準備完了してます」

うおお、なんか笑ってるぞ。・・・・・あれ。なんか傍聴人の目が検事に向かってるんだけど。 目がハートだ・・・はっ! そうか、傍聴人を味方に・・・!?

「オドロキさん・・・なんか、みぬき悲しいです。」

「え?」

「なんでみぬきは、こんなのの席にいるんだろう・・・」
「悪かったな。こんなの で」
「あははは。冗談ですよー」

・・・なんかちょっと傷ついたオレ。

「では、検察側。冒頭陳述を」

「はい。

事件は9月29日。公園のそばの道路で、男性の他殺死体が発見されました。・・・」


■作者からのメッセージ
初投稿です。
つたないモノなんですが、読んでいただけるとうれしいです
とりあえずプロローグ。
間違いの指摘お願いします!

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