光と闇の逆転〜第二章〜
作者: 夏月   2008年03月09日(日) 17時00分43秒公開   ID:MXbD37fdQHU
神は残酷な道を彼らに歩かせた……

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  同日同時刻 成歩堂家

ボクの家に真宵ちゃんが来た。

その事実にボクは驚きを隠せないでいる。

「成歩堂さん。」

「あ、何かな?」

今気付いたけど彼女がボクの名前をはっきりと成歩堂と言っている。

ホントに変わったなぁ……

「事務所を見てみたいのですが……」

「ああ。事務所なら法介にあげたよ。ボクは検事局にオフィスがあるからね。」

「あ、そうでしたね。」

「うん。法介!!真宵ちゃんが事務所を見たいって言ってるから連れて行ってあげろ!」

「分かった父さん!!」

未だに彼に「父さん」と呼ばれるのには慣れないなぁ…


  同日某時刻 成歩堂なんでも事務所

「…………」

「どうされました?」

何だ?入口で止まって……

「いえ……なんでも事務所……」

あ、そのことか……

「はい。俺だけなら法律事務所で良いんですけど、みぬきが居ますから……」

「ああ、成程。ありがとうございます。」

「いえ。よく聞かれることですから。もう慣れました。」

「ところで折り入ってご相談があるのですが……」

何だろう?依頼かな?

「何でしょう。」

「私をこの事務所に置いて頂けませんか?」

ハイ?聞き間違いか?うん、そうだ。

「……すみません。もう一度お願いします。」

「あ、はい。私をこの事務所に置いて頂けますか?」

違った……

「でも、貴女は何ならのかんたらとか……」

「酷いですね……覚えておいて下さい。倉院の里38代目家元 綾里真宵です。」

「その家元って奴は……」

「私が居なくてもちゃんと活動できるように躾けておりますから。」

躾て……

「でも、その霊媒のお偉い方がどうして……」

「理由はどうでも良いじゃないですか。それより、私が居たら捜査も捗りますよ?」

え……

「それは、どう言うことですか……?」

「私が被害者を霊媒して犯人の名前や姿を聞けば終わりです。」

それは心強い。でも……

「でも、信頼性が……」

「何なら試してみます?」

「え?見せて貰えるんですか?」

「はい。この程度なら。適当な霊は……」

凄ぇ……テレビで見たことはあるけど生は初めてだ……

「こんな所でもアレですから中に入りましょう。」

あ、それ俺の台詞……

「あの、それ俺の台詞……」

「どうしたんですか?」

もういいや……

「では、始めます。」

うわぁ……妙な緊張感が漂うなぁ……

「お願いします。」

「あ、お願いします。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長いなぁ……

「来ました……」

お、キタか。

「きゃああああ!!!」

何だ!?下から聞こえたぞ!!

「集中が途切れたので失敗してしまいました……」

「そんなことを言ってる場合じゃないでしょう!!」

この人は一体何を考えてるんだ?

「俺は様子を見てくるので待っててください!!」

「私も行きます。」

「困ります!!」

「先刻も言いましたが、私が居ると捜査が捗りますよ?」

確かに……

「分かりました!!邪魔だけはしないで下さい!!」

「邪魔とは……そんなことをする風に見てらしたのですか?」

ああもう!!鬱陶しい!!

「行きますよ!!」

「はい!」

俺と綾里さんは階段を下りて悲鳴のした方へ走った。

そこには……見るも無残な、五体がバラバラになった女性の遺体が転がっていた……
■作者からのメッセージ
殺人て難しいですね。

いつ事件を起こすかで大分変わって来ますし……

あぁ……最後まで書けるか不安です。

ネタが出るまで書かないのが私の主義ですので書くペースはかなり遅いと思いますが、そこはご勘弁を<(_ _)>

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集