法ヶ掟の記録 |
作者:
被疑者A
2009年02月16日(月) 21時24分28秒公開
ID:PccG.Ft8hx.
|
1月28日 検事長室 「局長なんですか?僕をこんな所に読んで。」 「法ヶ君、君はいったい何者だ!」 局長にそう言われ僕は唖然とした。 「勝手だが君のことを調べさせてもらった。そしたらこんな物が出てきた。 「それは僕がミナトの長官だと書いてある。 人事表!なんであなたがそんな物を!」 「ああ、法務大臣殺しの捜査だと言ったらすぐに警察庁のデータファイルを見せてもらえたよ。この経歴からして君は元検察庁の高級官僚何で君がこんな所にいるんだ!」 そういう検事長の目はものすごく怖かった。 そして僕はすべてを話す決心をした。 「分かりました。全て話しましょう。」 *ここから法ヶ検事の回想 僕は三年前はすごく優秀な検事局の官僚でした。ところがある事件がきっかけで僕は官僚をやめ現場の検事に転職した。その事件と言うのが”警察巡査による暴行犯リンチ殺害事件”だ。三年前の11月23日休日出勤していた。巡査長二人が偶然指名手配中の連続婦女暴行犯小村住京朗(28)実は片方の巡査長の彼女である被害者Aが暴行を受けていた。そんな被害者の恋人である巡査長がその犯人を見つけて怒りをこらえることができる訳もなく彼は犯人を殴り殺した。これが事件の全貌として公開され記者たちの格好の餌食になった事件だ。しかし、真相はそうじゃない。殺したのはその場にいたもう一人の私服刑事だった。しかも彼が殺した理由は「休日出勤でイライラしていたから。」だった。こんなことを発表したらマスコミからさらに非難されることは目に見えていたし彼の父は警視正だった。それを踏まえた上で警察は彼と一緒にいた私服刑事を犯人にしたわけです。犯人にされた刑事の名は帆酒陣字、僕の同期だった。そして彼はどこかに行ってしまった。僕は彼を探すため現職の検事になった。 〜ここから普通の会話に〜 「そういえばそんな事件もあったな。でもそれが君と何の関係がある。」 検事長は焦っているようだった。 「僕が彼を見つけたのはそれから二年後でした。かれはミナトに配流されていたんですよ。」 「しかしミナトはすごい諜報機関じゃないか。それは昇進じゃないのか?」 「いいえ、ミナトをここまでの組織に押し上げたのは僕です。僕のパーフェクトプランに基づいてね。」 パーフェクトプランと聞き検事長にもピンと来たようだった。僕は検察庁にいたころ犯罪摘発計画のプロ。パーフェクトプランナーとして有名だったからだ。 「そして僕は彼を表舞台に押し上げた。ミナトの十刑衆のナンバー05としてね。」 「そうだったのか。すまない私は君が検察庁から来たスパイだと思ったんだ。この検事局は真実を追及する検事が多いせいか検察庁から忌み、嫌われている。だから君をスパイだと思ってしまった。申し訳ない。」 「いいんですよ。誤解を解いてもらえれば。」 彼は笑顔をで、そう言った 「そういえば今度劉閣寺警視正がここに出向してくるそうだ。」 「劉閣寺。」 そう言ったとたん法ヶ検事顔が怖くなった。 そして彼はこういった。 「彼ですよ。暴行死させたって言う警官は。」 その言葉はあまりにもびっくりする言葉だった。 「馬鹿な!そんなことしたら普通、警視正になんてなれないだろう。せいぜい警視どまりだ。」 そう言うと彼は下を向きこう言った。 「知りたいですか?ならば教えてあげましょう。上層部は僕をもう一つの犠牲にしたんです。」 「なぬ、君を!」 「ええ。その前に一つ修正しなくてはなりませんね。僕が自分から検事になったという言葉。あれはウソです。本当は上層部に検事に格下げされたんです。」 「か、格下げ!?」 そう言うと彼はフフッと笑って 「ええ、代表的な危険分子と言うやつでしてね。上にはよく睨まれましたから。」 「そうか。もういい、私も合う程度納得できた。もう帰っていいぞ。」 「その前にもう一つ。」 「何だね?」 そう言うと彼は左目のコンタクトレンズを外し 「この目、局長はご存知ですか?」 と言った。私は 「何だねその眼は!?」 と言った。それほどにその眼は恐ろしかったのだ。 「これは他人の心に錠をかけるサイコロックを持つ者が持つ目です。局長の親友の成歩堂弁護士。彼はこれを解く力を持ってますね?」 「ああ、でも何で君がそんなことを?」 「僕は極度の心配性でしてね。周りの人物を調べなくちゃ気がすまないんですよ。その過程でね。」 彼は満面の笑みでそう言った。 「それじゃあ僕は失礼します。」 そう言い彼は出て行った。 |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |