レイトン教授×逆転裁判 暗闇の時計塔 逆転旅行 [2] | |
作者:
たこやきDJ
URL: http://gyakutensaibansaikoudesu.rakurakuhp.net
2010年07月31日(土) 13時46分31秒公開
ID:kccVdmsyCdk
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「グハァァァッ!!」 ほぼ三人同時にそう言った。そしてほぼ三人同時に床に倒れこんだ。 「…倒れたわね。」 「…やったんだな。俺達。」 狩魔検事と矢張はそれぞれ安息の言葉を言った。…御剣!! 「御剣検事ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!しっかりするッスぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅ!!」 さっきまで倒れていた糸鋸刑事も大急ぎで御剣に駆け寄った。 「だ、大丈夫か御剣!!」 僕も大急ぎで駆け寄った。 「だ、大丈夫でありますか御剣様!!」 さっきまで放心状態になっていたいちるさんもハイジャック犯たちが倒れて気絶したのを見て急いで御剣に駆け寄った。 「ちょ、御剣!!大丈夫か!!」 …お前の作戦で御剣は負傷したようなもんだろ… 「怜侍!!しっかりして!!」 狩魔検事…糸鋸刑事のように心配しているぞ… 「う、ウム、頭をかすっただけだ、心配する必要はない。」 御剣は頭を押さえながら言った。 「怜侍…心配したんだからね!!」 !!…その時、狩魔検事は今まで僕たちに見せたことのない表情を僕たちに見せた。…あえて言うならば…2−4の空港で御剣に見せた表情だろうか… 「…何じろじろ見ているのよ!!成歩堂龍一!!」 狩魔検事は僕に鞭を振りかざそうとした。よくよく周りを見たら糸鋸刑事や矢張は狩魔検事の顔を見て見ぬふりをしていた。…うわー、僕だけ空気読めてなかったってゆう… ビシッバシッビシッバシッ 「痛っ痛っ痛っ痛っ!!」 僕は華麗に鞭を面喰った。なんとか意識は保てたが顔中がひりひりする。 「だ、大丈夫なんだな、御剣…」 僕は倒れそうになりながらも御剣に声をかけた。 「ああ、君こそ、ハイジャック犯たちは倒したのか?」 「ああ、あの通りだよ。」 僕は倒れたハイジャック犯たちに指を指しながら言った。 「…25分、たったすね。」 糸鋸刑事は時計を見ながら言った。さっきハイジャック犯が言っていた時から25分たっていた。ただいまの時刻午後1時45分。だが、特に変わったことは起こらなかった。 「とりあえず、このままロンドンに着くまで、おとなしくしているとしよう。」 御剣はハイジャック犯たちが持っている銃を取りながら言った。さっきまで床に倒れていた人間とは思えない。 「御剣様…申し訳ありませんでした。私…オロオロしていてばかりで…プロのCAとして、失格ですね。」 いちるさんは後ろめたそうに言った。思えばいちるさん。絶望的なことを言っていただけで特に何もしていないな… 「いちる君。気にする必要はない、誰だってあんな状況だったら気が動転してしまうだろう。」 御剣は精いっぱいの慰め言葉をかけた。 「ですけど…では、なぜ御剣様たちはそんなに落ち着いていられるのですか?」 …そういえば、僕も気になるな。 「…恐らく…経験した事件の数が違うのだと思われる。」 …それは僕も同感だな。思えば矢張の場合、何回も事件の被告人にされてしまってからな。僕なんか真犯人扱いされてしまったこともあれば真冬の川に落ちて大風邪をひいたこともあるし。御剣の場合なんか、子供のころ目の前で父親を殺されてしまったこともあれば事件の被告人として捕まったこともある。狩魔検事なんか、見た感じで歴戦のオーラがぷんぷん漂ってきている。それに比べていちるさんは事件にはあまり巻き込まれたことのないプロのCAだ。気が動転したっておかしくないだろう。 「…そうですか。御剣様のおかげで、なにか元気が出てきました。これからもゴ―ユー航空をよろしくお願いします。」 そう言うといちるさんは深々とお辞儀をした。 「怜侍…いいとこあるじゃない。」 「さすが御剣検事ッス!!改めて尊敬するッス!!」 「御剣よぉ…お前が持てる理由、何となく分かった気がするぜ!!」 矢張たちがそう言い終わると御剣は少し顔を赤く赤らめていた。 「と、とりあえず、このまま空港に着くまで、おとなしくしていたほうがいいだろう。」 御剣は少したじろぎながら言った。とりあえず、今回の飛行機ハイジャック事件。一応解決…したよな?いや、全く解決していないな。まず、あいつらがなぜあんなに1時45分にこだわっていたのか?それに、有程度溺屡は高層恐怖症なのになぜ飛行機に乗れたのか?考え出すときりがない。…だけど、とりあえず今は生き残ったことを喜ぼう。真宵ちゃんと春美ちゃんもそろそろ目が覚めるだろう。後どのくらいでロンドンに着くのだろう…ま、今は旅行を楽しんだほうがいいな。それにしても…今回の旅行、逆転劇が多いな。あえて言うならばこんな感じだろうな。 『逆転旅行』 つづく |
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