逆転のクーデター まとめ
作者: 鍋氏   2009年11月19日(木) 21時39分46秒公開   ID:WHrsqRABhv2
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 1月21日 東京地検・検事長室
「法務大臣、あの今回のことについてのご無礼があってもなにとぞよろしくお願いします。」
「あぁいいよ、そんな堅苦しいのは、俺、嫌いなんだ。」
法務大臣である大山信輝(おおやま のぶてる)は言った。
「ところでさ〜そちらにいる。上から落ちてきた検事君、どうよ?」
「ええと、誰ですか?」
「法ヶだよ、法ヶ。どうなんだ、あいつ。」
あの生意気副検事長か、
「あぁ、彼ですかよくやってますよ。そんなことよりコーヒー持ってきますね。」
と言って私はコーヒーを取りに行った。
    〜5分後〜
「法務大臣、コーヒーどうぞって、うわ。」
そこには射殺された法務大臣の死体とサイレンサー付きの拳銃が横たわっていた。
     1月27日 拘置所
私は御剣怜持。いきなりだが現在私はすごい危機的状況にある。なぜなら私は法務大臣を殺した罪で逮捕・起訴されたのだ。正直かなり怖い。私がそんな感傷に浸ってると、私の親友にしてライバルである弁護士・成歩堂龍一が入ってきたのだ。
「御剣、お前大丈夫か?」
「あぁ、なんとかな、それより君は私の弁護をするためにここに来たんだろう。だがそれは無駄だといわざるをえない。」
「ああ、そうだけど、何で無駄だって言いきれるんだ?」
全く状況をつかめてない成歩堂の言葉ヶ耳を掠めた。
「成歩堂よく考えてみろ。私は法務大臣を殺した罪でここにいるんだぞ、国は国家の威信にかけて私を有罪にするであろう。君に勝つのは不可能だ。」
私自身こんなことを言うのはいやだが事実は事実仕方のないことだ。
「あぁ、御剣の言い分もちょっとはわかる。けどやってみなくちゃ分からないだろ。」
「相変わらず君は変わらないな。無駄かもしれないが一応事件の概要は話しておこうか。」
と言って私は過去の記憶を振り返ることにした。それからまた彼とどうするか話し合った。
   1月27日 警視庁・大会議室
「以上、これにて邪法教一斉摘発捜査本部化を解散します。」 
今回もたいして対策ができずに捜査本部は解散した。法ヶ掟には理由はわかっていた。この教団に入っている警察幹部の圧力だろう。そんなことを思っていると、笹柿警視正に話しかけられた。
「ねぇ、法ヶ君、君確か血縁じゃに殺し屋がいたよね?ってことは君、殺し屋の方々に顔が通じるよね?」
いったいこの人は何処でこんな情報を得たのだろうと思いつつ、言葉を返す。
「えぇ、そうですが。」
「僕から彼らにお願いがあるんだけどさ。彼らとの仲介役、頼めない?」
突然の官房室長からの頼みにすぐに言葉を返した。
「じゃあこちらからも一つ条件です。その捜査の権限を僕が長官を務めている組織、ミナトにすべてくれますか。」
冗談半分に行ってみたが官房室長から帰ってきた言葉は意外だった。
「あぁいいよ。僕が彼らに依頼しようとしてたのも教主の暗殺だし、面倒事を引き受けてくれるんなら大歓迎さ。じゃ、後よろしく。」
そういうと警視正は去って行ってしまった。
     同日 伊賀の里への道
 鴨沢賢は久しぶりの帰省にうきうきしてた。それは彼が忍者のはしくれであるからである。普段は都会に住んでいる彼は派手目の術の稽古が出来ないのである。それに彼の甥や姪に会えるからそれも楽しみなのだ。そう思うとこのきつい道でも笑みがこぼれるのだ。
  同日 警視庁・特殊公安部・ミナト
「すみませんね、みなさんの呼び立てしてしまって。」
今日は珍しく法ヶ長官が満面の笑みを浮かべていた。こんな時は絶対にろくなことがないことを狩魔 舞(かるま まい)はよく知っていた。
「で、いったいなんですか?」
「いやね、今度ね、邪法教の捜査を官房長から頼まれたんですよ。そこで君にはね。情報収集をやってもらおうと思って。」
「情報収集?」
「そう、情報収集。その教団の総本部があるところに近い司法機関に送り込むから、そこを拠点として情報収集をやってほしいんですよ。」
私とてこういう仕事はやりたくないが、この人の言葉には有無を言わせぬ迫力がある。
「分かりました。で、場所は何処ですか?」
そういうと長官から一冊のファイルを手渡された。だが私はそのファイルを見てびっくりした。そこには私の双子の妹である冥がいたのである。 
    同日 警察庁・笹柿の自室
「なぜ捜査の指揮を執るのが私ではなくあんな地検の副検事長なんですか。」
劉閣寺英明は笹柿に猛抗議していた。
「まぁいいじゃない。それに君にはこういう最前線の指揮を執るのは似合わないよ。」
「しかし・・・あんな低地位の奴にこんな巨大な捜査の指揮を執らせるなんて馬鹿げてますよ!」
「分かったよ。まぁとりあえずお茶でもしながら今回の経緯を説明するからさ、落ち着いて座ってよ。」
「は、はい。」
そう言われやっと落ち着いたようで、劉閣寺はお茶を一杯のみ笹柿と話しだした。
  1月28日 成歩堂法律事務所 
「はい、むにゃ、にゃる歩堂法律事務所ですが。」
「おい、成歩堂寝ぼけてる場合じゃないぞ。今回は裁判を受けずに済んだぞ!」
「本当か!御剣。」
御剣からの吉報を聞き、僕はすごく喜んだ。
「でも、どうしてだ御剣?」
「ああ、担当検事がまぁ未等菩検事と言うのだが、彼が今揃っている証拠では公判は維持できないとして不起訴処分にしたんだ。」
でもどちらにしろよかった。そう思っていると
「なぁ、成歩堂私達でこの事件解決しないか?」
「はい?、御剣何言ってんだお前?」
「今回の事件、このまま終わったのでは私としても歯切れが悪い。そしてこんな目にあわせた犯人も見つけたいしな。どうだ?」
僕は少し迷ってから答えた。
「ああ、いいよ。」と。
   同日 デンジャラスランド
「おどろきのおじさーんつぎあれ乗ろ!」
俺は今、成歩堂さんと奥さんの真宵さんの頼みで凛ちゃん(凛ちゃんは成歩堂さんの娘)
を連れて、春美ちゃんと一緒にここデンジャラスランドに来ているのだ。しかし俺には一つ悩みがあった。俺は絶叫マシンと言う物に対して点でダメなのだ。それにこの遊園地は全アトラクションの約八割が絶叫マシンというまさに泣きっ面に蜂と言った事態なのだ。
「はぁ〜これからどうしよう。」
そう思い僕はため息をついた。
       同日 御剣亭
「「ピンポーン」」
あら、怜侍が帰ってきたのかしら。そう思いドアを開けて見るといきなり。
「あ、冥これ、荷物よろしくね」
「て、姉さん!どうしてここに!」
「いやあね。私も任務なのよ。ほらこれ任務状。」
ええと、なになに
      狩魔舞様
 邪法教一斉摘発捜査の証拠集めの
 任務を命ずる。
   警視庁特殊公安部ミナト
     長官 法ヶ掟
はぁ〜なるほどそれでこんな所にっていうかちょっと待ったーこの名前ってもしかして。
「あの、姉さんこの法ヶっていう人なんだけどさ?髪、ぼさぼさ。」
「うん、確かにそうだけど何でそんなことを?」
「それはいいから。背、高い?」
「うん、高いね。190センチぐらいあるかな。」
「で、若い?」
「多分私達と同じくらいか、それより少し若いくらいかな。」
間違いない、あいつだ。うちの怜侍の右腕の副検事長だ!
「冥帰ったぞって、うわ!冥がふ、二人!」
「たっく怜侍くん何言ってんの私よ。わ・た・し、冥の双子の姉の舞よ。」
「な、なんだ義姉さんかびっくりした。」
こうして私達は一緒に住むようになったのだ。
      同日 邪法教本部
「フムフム、計画はじゅんちょうのようじゃな。」
「はい、教祖様、私たち邪法教がこの国を支配するのも時間の問題ですぞ。」
「そうだ、この国は腐っておる。そして邪神さまの教えがこの国を救いそして他を滅ぼすのじゃ。」
「ははぁ、邪神さまのために。」
宗教と言う商売ほど楽なものはない、と天貝源平は考えていた。そう簡単にもうかるし狂信で他人を洗脳することもできる。まさに理想的だな。そう思い天貝に笑みがこぼれた。
      同日 伊賀の里
「どうだ、おじさん、強くなっただろ!」
「そうだな、海流でも一つ一つの技の切れは甘い。」
鴨沢賢はそういうと自分が持つ技の中で一番威力がある体術を思いっきりだした。
「いってぇええええ!おじさんもうちょっと手加減してよ。」
「忍ってのはそう甘くはないんだ。殺らなきゃ殺られるそういうもんだ。現に今も忍ヶ生きていけるのはこの国の裏にまだ忍力を必要としてるからなんだぜ。」
そう言われた海流は13歳、この里の中ですでに勝てるのは時々帰省する鴨沢ぐらいになっている。
「ほら、海流、飯食ったら早速修行だぞ。」
「はーい!」
叔父にそう言われ海流は家に入って行った。
   同日 東京地検・副検事長室
「今日から事務官になった狩魔舞です。宜しくお願いしますって、長官!?」
「ああそうですよ。君は今日から僕の事務官です。まぁあなたは僕が近くにいた方が仕事もしやすいでしょう。」
まぁ、これから色々あるし、この人と一緒の方がやりやすいかな。
「じゃ、改めてよろしくお願いします。」
その日から私の事務官生活が始まったのである。
      同日 法ヶ守の別荘
「まーもー君だーれだ!」
「やめろ円めんどくさいだろ。ってか何でお前、俺がここにいるの知ってんだ。」
「だってさ〜会社から電話あったよ。社長がお昼休みに出て行ったきりかえってきません!って確か専務の霧妻さんだっけかなり焦ってたけど、大丈夫?」
「大丈夫だって霧妻はやり手だし俺がいなくてもやっていけるよ。それに2,3日したら帰るし心配するなって言っとけ。あいつは俺が無事なのを知ったら早速仕事してくれるから。」
そう俺は言うと円は
「わかった、じゃ、そう伝えとくね。」
俺は法ヶ守22歳、これでも大企業コルラデグループの社長だ。そして隣にいるのが紙四季円こいつは俺の親父、法ヶ正義と言うのだがの友達の教授、紙四季千治が覚せい剤中毒者に殺されて、奥さんも後を追ったから親父が引き取った俺の幼馴染だ。まぁもう口うるさいのもいなくなったことだし俺はまた寝るかな。
     同日 パニックホテル
王泥喜法介はかなり参っていた。なぜならば真宵さんが凛ちゃんの面倒見てってホテルを取ってくれたのはいいのだが、3人で一部屋なのだ。つまり春美ちゃんと俺も部屋が一緒なのだ!俺とて若い男だそんな状況下におかれて興奮しないはずがない。そのため気を緩めることはできないから一晩中起きっぱなしでさらに神経を張り詰めさせていたからこんなに神経が参っているのである。
「ほらオドロキさんいきますよ。」
俺は春美ちゃんに言われ、遊園地に向かって駆け出した。
    同日 デンジャラスランド
「やっぱり遊園地は楽しいですね、王泥喜さん。」
そう言って元気に駆けだす。凛ちゃんと春美ちゃんを横目に俺は眠気覚ましに買ったコーヒーを一気飲みした。その時パレードのでンジャー君とかいうマスコットが飾りの銃から弾丸を連射し一気に会場は修羅場と化した幸い弾丸は誰にもあたってないようだが全員手を縛られ人質にされたのである。まさに大ピンチな状況になっていた。
同日  デンジャラスランド・サイコロ広場
「なんでこんなことになっちゃたんだろうね、茜君?」
「知らないわよ!饗也こそ何でこうなったか知らない?」
牙琉饗也と宝月茜はつくづく自分たちが不幸だと思った。なぜなら二人が非番の日を合せやっとデートに来れたと思ってたらその矢先にこの”着ぐるみ人質籠城事件”に巻き込まれてしまったのである。
「ほら、サッサと動け!」
マスコットキャラのデンジャー君に連れられ
ついた先にはなんと、綾里春美と王泥喜法介さらにかなりちっちゃい女の子がいたのである。
「牙琉検事!こんな所で会うなんて奇遇ですね。」
王泥喜が皮肉をたっぷりこめて言った。それに饗也は冷静に答えたが、動揺してるのは隠し切れなかった。そんなことをしてる間に犯人グループがどこかへ行ってしまった。すると春美ちゃんが。
「そろそろいいですかね。」
そう言うと後ろで手を少し動かした。すると春美ちゃんの後ろの縄がとけた。
「綾里検事、何したんですか?」
茜さんにそう言われ春美ちゃんは
「それはとりあえず後にして今はとりあえず皆さんの縄を外しましょう。それから見つからないようにどこかに移動して。」

同日 デンジャラスランドジャングルゾーン
「それで春美ちゃんはどうしてそんなことができるんだい?」
「えぇと、まぁ、その答えはこれを見てくれれば分かると思いますが。」
そういて春美ちゃんはある手帳を取り出した。それを見た牙琉検事が反応した。
「これって”ミナト”の諜報員だという証だよね、なんでこんな物を君が持っているんだ、まさか!?。」
そう言ったところで茜さんと俺も見たが俺にはさっぱり意味が分からなかった。だが茜さんは分かった様子で

⇒To Be Continued...

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