逆転のスクープ
作者: 鍋氏   2009年10月14日(水) 21時47分50秒公開   ID:SraEIqNgCGs
  1月29日 成歩堂法律事務所
プルルルルルと電話が鳴る。それに俺は出た。
「ハイ、こちら成歩堂法律事務所。」
そう応対すると電話の向こうから
「あんたがナツミが言ってた成歩堂って弁護士かい?」
と、問いかけてきたので
「いや、俺は違いますけど一応弁護士です。ところであなたは誰ですか?」
そう答えぎゃくに名前を聞くと
「ああ、スマン、名乗るのを忘れてたな。篠宮竹彦(しのみや たけひこ)、フリーのジャーナリストだ。」
と相手が答えたので用件を聞いた
「それでご用件は何ですか?成歩堂さんへの取材かなんかですか?」
そう聞くと
「いや、弁護の依頼をしたくてね。」
と帰ってきた。一瞬どっかの会社との民事の以来かなと思ったので
「あの〜俺と成歩堂さんは基本的に刑事弁護士なんですけど・・・」
そう言うと相手も察したようで
「いや、民事の以来じゃないんだ。俺の同僚が逮捕されちゃってね。それも殺人容疑で。」
「そ、そうなんですか!」
それは久しぶりに来た依頼だったので俺は迷わず飛び着いた。だがすぐに普通の状態に戻り。
「えっと、取り乱しちゃってスイマセン。それで普通裁判ですか?序盤法廷ですか?」
「ああ、序盤法廷の方だ。弁護の方頼めるか?」
「もちろん!!」
そう俺は気合を入れて叫んだ
「じゃあ今日の午後1時ぐらいに神奈川県警の前に来てくれないか?そこで料金の相談とかをするよ」
「分かりました。」
そう言い俺は電話を切った。
神奈川か、とりあえずみぬきに電話を入れようかな。
「みぬきちゃん?」
「そうですよ。なんですかお兄ちゃん?」
「いや、ちょっとね。今日、たった今弁護の依頼が入ったんだ。」
「そうなんですか!!」
すると電話の向こうからパチパチと拍手の音がする。
「久しぶりのお仕事ですね、お兄ちゃん!」
「ああ、そうだね。とりあえず俺はそろそろ出発するよ。依頼人を待たすわけにはいかないからね。」
「分かりました。パパにはみぬ気から連絡しておきますね。」
そうみぬきが言い電話が切れた
    同日 神奈川県警前
「あんたが王泥喜弁護士か?」
俺が神奈川県警の前に着くと黒いサングラスをした長身の30〜40ぐらいの男が話しかけた?
「あなたが篠宮さんですか?」
そう俺は聞く
「ああ、そうだ。俺が篠宮だ。弁護してほしい人間はこの中にいる。」
そういい俺と篠宮さんは警察署の中に入って行った。 
   同日 神奈川県警・拘置所
「なんでウチがこんな目にはあわなあかんねん!あんたらこれ冤罪やぞ。記事にして追い詰めたるからな!!」
拘置所に入るとそんなふうに騒いでいる女の人がいた。髪型が特異で変な感じがした。
「落ち着けナツミ!!弁護士の先生連れてきてやったから!!」
そう篠宮さんに叱咤され女の人はこっちを向いた
「あ、チーフこんな騒いでてすんまへん。ところでそっちの人は誰?」
「弁護士の王泥喜先生だ。お前が言った成歩堂とかいう弁護士は忙しいそうだがその事務所にいた弁護士だ。」
「そうでっか、弁護士の兄ちゃんは忙しいんか・・・それであんたは弁護士の兄ちゃんのお弟子さん?」
そう話が俺に振られたところで突然篠宮さんが
「すまないが俺はここら辺で失礼するよ。本社に報告に行かなくちゃならない。」
そう言い出て行ってしまった。
「それであんたは弁護士の兄ちゃんの御弟子さんなん?」
「あ、ハイ、成歩堂さんの弟子っちゃあ弟子ですかね。で、そんなことよりどんな事件なんですか?」
「ウチの取材対象が毒殺されたのや。ウチはその場で通報したんやけどその場にウチしかいなかったってことで逮捕されてもうたんや。」
「ということはやってないってことですか?」
「もちろんや。」
そうナツミさんが言う腕輪は反応しないつまり嘘はついてないようだ。
「それで裁判はいつなんですか?」
「明日や・・・」
いつも通りギリギリだな。まぁ俺としても結構慣れてきたからいいけど。
「それじゃぁ事件現場と被害者の名前を教えて下さい。」
「事件が起こったのはファミリーレストランバンドーイタリーの横浜支店や。被害者はウチの取材対象でなんかの宗教法人のメンバーの下鳴屋 金人(かなりや かねひと)や
アンタ、引き受けてくれるんか?」
「モチロン、成歩堂さんほどうまくできるか分からないですけど。とにかくやってみます!」
「本当に大丈夫なん?」
「大丈夫です!!」
そう俺が言うと
「じゃあ頼んだな。」
と言うナツミさんの声がした。
とりあえず今日の宿を予約しなくちゃ。それから事件の捜査を開始しよう。
そう思い王泥喜は拘置所を後にした。

  〜続く〜
■作者からのメッセージ
成歩堂編に王泥喜君のお話を入れ忘れたので別の話として書き始めました。三作同時更新は無謀?それがどうした!!

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