チケットの魔法 |
作者:
真宵
URL: http://gyakuten910mayoi
2013年10月26日(土) 23時11分47秒公開
ID:b6ZLsYN9SEY
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(………………なんで私が警備?!) 宝月茜は、心の中で文句をいいながらカリントウを食べている。 今、ひのまるコロシアムでわ、ガリューウエーブのライブが行われている。 そのグループリーダー「牙琉響也」が、今日は、悪いことばかりおきているからという理由で、茜を警備につけた。 ついでに、暇そうも理由の一つ。 (じゃらじゃらしている人より、御剣さんみたいな、ヒラヒラしている人がいいなあ。思うけど、私警備員じゃないんですけど!刑事ですけど!!!) いつの間にかカリントウの食べるペースが速くなっていた。 本当にイライラしている茜であった。 ずっと文句を言っていたとき、 「刑事さん」 と響也が話かけてきた。 「何ですか?」 膨れた顔で茜が言う。 「これ、今回のお礼。」 「これって…!!!」 ガリューウエーブのライブチケットだった。 「次のライブチケット。是非来てくれたら嬉しいけど?」 「いやいや、いいですよ。しかもー」 (最前列だし。なんかやだな。) そう思いながら返そうとしたが、 「最前列でいやとかおもっているんじゃないかな。」 「ーうっ。」 見抜かれてしまった茜であった。 「絶対いいライブになるから、ぜひきてくれよ。」 そういって、響也はもどっていった。 (まぁー行ってみてもいいかな?) そう思った。 数日後 茜は、ガリューウエーブのライブ会場にいる。 今回のライブは、バラード曲が中心らしい。(たまに、lock曲あるから。) 少しワクワクしながら、最前列の席に座った。 そして、ライブが始まった。 最初は、lock曲だったが、自然とバラード曲になっていった。 響也は茜を見つけたとき、笑ってウィングした。 (少し照れるな) 茜は、顔を少し赤くしながら、思った。 そして、 「なんか魔法にかかった気分だな。こんなこと思うんなんて。ーーちがう、ちがう。こう思うのは、この、席のチケットのせい。たぶん。だけどー」 あまり素直じゃない茜だが、本当はこう思った。 「今日の、あの検事さんは、かっこよかった。」 ♪♪END ♪♪ |
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