戻ってきた逆転11
作者: 弁護人   2013年08月19日(月) 09時01分40秒公開   ID:0IeeAx9U2zM
ー同日 某時刻 刑事課ー

『糸鋸刑事、いますか?』

そうすると、

『あんた、待っていたッス!あんたに、渡す物がまずは、1つあるッス!それと、あんたに話しておかないといけない話が、あるッス!ただ、良い話じゃないッスが…。』

ええっ!

『まず、渡す物ッス!昨日、言ってた御剣検事に届けようとした、書類ッス!あんた、今日法廷で見たそうにしていたので、渡すッス!ただし、中身は昨日言ったように、巌徒海茲の死刑執行に関する書類で、これはかなり機密度が、高いので、コピーで勘弁して欲しいッス!』

証拠品追加・『巌徒海茲の死刑執行に関する書類』

糸鋸刑事が、御剣に届けようとした書類。

『ありがとうございます!あの…こんなことして、大丈夫なんですか?』

『本当は、駄目ッス!ただ、自分が係長になった今、自分の権限は絶大ッス!次に、話が、あるんで話をするッス!1つ目は、その書類に関してッス…。その書類は、巌徒海茲の死刑執行のことを、まとめた書類ッスが、よく見るッス…。2ページ目に、『死刑囚は、最後の言葉として、『御剣ちゃん、成歩堂ちゃん、これでお別れだよ。でも、本当にお別れかな…?』と残した。』と、書いてあるッス…。』

!!

『まさか、巌徒海茲は…』

『自分は、自分なりに調べたッス…。すると、巌徒には、警察局の副長だった時、1番信頼していた部下の息子がいたということが分かったッス!その人物の名前は、自分は信じたくないッスが、岡竹英検事ッス…。』

『岡竹英…?誰ですか?』

『あんたが、弁護士に復帰する1年前に、検事局に採用された検事ッス。御剣検事が、検事局長だった頃の、自分の上司の検事ッス。御剣検事とは、本当によく似た方ッス!亡くなった亜内検事に指導を受けていたッス!ただ、亜内検事には、恨みはあっても、岡竹検事は、御剣検事には恨みはないッスよ。』

ー人物登録ー
岡竹英(21) 検事で、御剣が検事局長だった時の糸鋸刑事の上司だった検事。亜内検事の指導を受けていた。

『糸鋸刑事、1つ言っておきたいことが、あるんですが、良いですか?』

『ん、別に良いッスよ。』

どうしても、言っておきたいことが、あった。

『御剣の奴、真犯人に心当たりがあるみたいなんです。』

『えっ…!!!!!それは、本当ッスか?自分も、本当は真犯人を、探したいッスが…、それは出来ないので、代わりといっては、何ッスが、助っ人を用意するッスよ!』

まさか、助っ人ってミサイルなんじゃ…?

『あ、あの、糸鋸刑事。助っ人は、別に…』

『ミサイルッス!ほんと、可愛いッスよね!自分が、心を込めて、世話をしているッスから!』

はぁ…、やっぱりミサイルか…。

『何ッスか、そのため息交じりのはぁ…は!』

ー証拠品追加ー
ミサイル・イトノコ刑事の愛犬。
匂いを追えるらしいが、老犬。

ー同日 某時刻 堀田クリニックー

『真宵ちゃんまで、何で付いてくるのさ?』

『だって、冥ちゃんのこと心配じゃん!同い年の乙女だし、何より冥ちゃんのお腹には、赤ちゃんがいるんだから…』

それも、そっか…。そういえば、御剣冥と真宵ちゃんは、僕が弁護士でない間も、メールのやり取りはしてたって、言ってたしな…。

『あ、あれは確か…、偽・院長。確か、僕が入院していた時は、引田クリニックでも、同じようなことしてたな…』

『なるほどくんの、行くとこに、あの偽・院長の姿ありだね』

それは、やめてくれ…。

『無視して、行くか。』

ー4階・個室病室ー
ここか…。

ーコンコンー
『開いているわよ』

御剣冥の声だ。思ったより、元気そうな声だ。

『失礼するよ。』

『成歩堂龍一…。それに、真宵…。あら、そのチューリップはお見舞いのつもりかしら?』

仕方ないだろ?僕は、花といえば、チューリップとヒマワリくらいしか、見分けがつかないんだから…

『そうだよ。少な〜〜い収入の中から、買ったんだよ。』

『ふっ。そんなんだから、あなたは駄目なのよ、成歩堂龍一!』

余計なお世話だよ!

『御剣から、君に伝言を預かっている。』

『あら、怜侍に会ってから、来たの?で、何、伝言って?』

『君だけの身体じゃないのだ。大切にして欲しい。だって』

それを、伝えると僕は初めて、彼女の涙を見た。

『…怜侍が、そんなことを、言ってたの…。』

『冥ちゃん、良い旦那さんだよね、御剣検事って。なるほどくんも、見習いなよ!』

痛いね、それを言われると、僕も…。

『ところで、聞きたいことがあるんだけど、良いかな?』

『…良いわよ』

僕は、どうしても聞いておきたいことがあった。

『御剣の奴、真犯人に心当たりがあるみたいなんだ。僕は、岡竹検事が真犯人ではないかと考えている。君は、どう考えるかを聞かせて欲しいんだ』

それを、聞くと御剣冥は、

『……岡竹英。彼を、真犯人として告発するつもり?それは、無理な話よ』

えっ?

『ど、どういうことなんだ?』

『簡単な話。彼は、今検事局の人間ではなく、政府の人間だから』

『…そうか。その岡竹検事は、今法務省にいるということだな』

『そうよ。彼は、この国では怜侍の次に優秀な検事よ。そもそも、彼はね、巌徒海慈が最も信頼していた部下、警察局首席監察官の息子なの。巌徒は、証拠を不正に操っていた。それを、一切誰にも見咎められることなく、局長になったのは、岡竹検事の父親が共謀していたから。SL9号事件であなたと怜侍が、巌徒の罪を暴いた。それにより、岡竹の父親は、首席監察官から巡査に降格。そして、失意のまま自殺したの。でも、岡竹英自身は、何の罪を犯した訳ではないから、政府は彼を法務省に呼び寄せた。そんな彼を、告発するということは、どういうのとか分かるよね、馬鹿なあなたでも』

『……政府を敵に回すということか…』

『そうよ。でも、どうしても告発するというのなら、怜侍に彼のことを聞くと良いわ』

『ありがとう、御剣冥。3日後、法廷で会おう』

ーデーター変更ー
岡竹英(21) 検事。亜内検事の指導を受けていた。巌徒の部下だった首席監察官の息子。現在は法務省にいる。


ー同日 某時刻 留置場ー
『成歩堂、何かを掴んできたきたようだな』

『あぁ、そうだよ。御剣』

『くらえ!』

ーガラガラガッシャーンー
『御剣、お前真犯人に心当たりがあるんじゃないか』

『…私は、犯人ではないから、間違いなく、真犯人がいる。しかし、私には心当たりがない』

『くらえ!(岡竹英)岡竹英検事、優秀なんだって。お前以来の優秀な検事だって言ってたぞ』

パリーン

よし、間違っていなかったぞ。

『で、彼がどうした。彼は、確かに優秀な検事だ。しかし、彼は今検事局にはいない。そして、何より私と彼を結びつけるものがない』

『くらえ!(岡竹英)彼とお前の関係はなさそうに思える。でも、彼は僕とお前で暴いた巌徒海慈の部下だった首席監察官の息子だった。これでも、関係がないと言えるのか』

パリーン

『ふっ。さすがは、成歩堂だな。しかし、彼が巌徒の部下の息子でも、彼がそんな愚かな行動をするわけがないと、分かっている。彼が、仮に真犯人だとするなら、なぜそのような愚かな行動に出たのだろう。君にそれが、証明出来るのか』

『あぁ、出来るよ。くらえ!(巌徒海慈の死刑執行に関する書類)これは、糸鋸刑事がお前を逮捕した日に、届けようとした書類だ。これの2ページ目に、『死刑囚は、最後の言葉として、『御剣ちゃん、成歩堂ちゃん、これでお別れだよ。でも、本当にお別れかな…?』と残した。』と書いてあるんだ。それを、気にした糸鋸刑事は、巌徒の身辺関係を調べたそうだ。それで、浮かんだのが岡竹英検事だ。これでも、彼が真犯人ではないというのか』

ーパリーン、パリーンー
『なかなか、鋭いな、成歩堂。確かに、ここまでくると彼が真犯人の可能性がある。しかし、他にはないのか。君が法廷で言っていた検事局の職員、それも検事を指すような証拠は』

『くらえ!(現場写真@)亜内検事は、襟首を掴んで死んだんだよな。そこには、何がある、御剣。お前は、いつもポケットに入れているみたいだけど』

『……検事バッジか』

『そうだよ。だから、僕は検事が犯人だと睨んだ。』

『ふっ、成歩堂。君にはかなわないな。しかし、君は気づいているだろうか、君の告発は不可能ということを』

何だって!それは、もしかして…

『くらえ!(岡竹英)岡竹検事そのものだろ?彼は、今は法務省の人間。その告発が、意味することが政府を敵に回すということだからだろ?』
パリーン

ー開錠成功ー

『その通りだ。彼は、現在日本政府の人間だ。その彼を告発するのは、不可能だ。』

『なぁ、御剣。お前は正直なところどう考える、岡竹検事のことを』

『むっ…、私は彼が真犯人である可能性は、極めて高いと思う。しかし、証拠がない。極めて疑わしくても、証拠がなければ、告発は不可能だ。証拠が、一つでもあれば、彼を告発することは、可能だ』

『分かった、御剣。僕は、今から現場に行ってくるよ』

ー同日 某時刻 検事局上級検事執務室1202号ー
『うーん、ひとまず現場に来てみたけど、やっぱりあいつの執務室は、本が多いな、本当に読んでるのか?』

『御剣検事は、なるほどくんと違うから、読んでるよ』

うるさいな、千尋さんが残した本は、僕にはちょっとだけ難しいだけなんだよ

『そういえば、ミサイルに何か探してもらったら?』

『うん、そうだね、真宵ちゃん』

『ワンワン!』

『おっ、早速何か見つけたみたいだな』

ミサイルを、こんなところで放して、御剣に怒られないだろうか?

『…これは!』

『なになに?なるほどくん、何か見つかったの?』

『…うん。これは、手紙だな。なにっ!』

『どうしたの、なるほどくん?手紙には何て書いてあるの?』

『今こそ、お前とお前の親父の人生を破滅に追いやった御剣怜侍と成歩堂龍一に復讐をするのだ。その方法は、検事局上級検事執務室1202号に、亜内武文を呼び寄せそので、御剣のナイフを使って殺害するのだ。って書いてある。』

ー証拠品追加ー
今回の事件の計画書・僕と御剣に復讐するように書かれている。

真宵ちゃんの顔が、蒼白になった…

『…まるで、ひょうたん湖の事件みたいだね…。これって、パソコンの字だよね、これだと、誰が書いたのか分からないね…』

『うーん、そうだね…。待てよ、1人分かりそうな人がいた』

『えっ、誰?』

『良いから、ついてきて!』
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