戻ってきた逆転D |
作者:
弁護人
2013年08月18日(日) 17時29分07秒公開
ID:0IeeAx9U2zM
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御剣が、 『終わったか?成歩堂、どうだった?やはり、私が言った通りだっただろう。弁護士に再び戻ると決意した君に、見せる物がある。』 と、御剣が自分の机の中から、ある物を出してきた。それは、古い桐の箱だった。何か、見覚えがある。 『中を、開けたまえ。』 開けると、中には弁護士バッジが入っていた。 『これは?御剣、これは弁護士バッジだよな?なんで、お前がこれを…?』 御剣は、 『この弁護士バッジは、私の父、御剣信の物だ。あの事件の後返還しに、弁護士会に行ったところ、持っておいてくれと、弁護士会から言われ、今でも持っている これを、君に見せた理由が、分かるか?』 これを、見て育った御剣は、弁護士になろうとしていた。でも、あの事件から弁護士を憎むようになった。しかし、これが僕らのスタートだった。 『分かるよ御剣。お前は、これを見て育ったこれが、今のお前のスタートだった。そして、また僕にとって、これを目指した御剣がスタートだった。だから、またスタートの気持ちに、戻って頑張れって、ことだよな?』 絶対、そうだと思った。 『さすがだな、成歩堂。そうだ。私が、これを見せた理由は、君が言った通りだ。そうだ、君に渡す物がある。これだ。』 と、一枚の紙を渡された。見ると、司法試験の出願用紙だった。 『成歩堂、精一杯頑張って来るのだ。待っているぞ、一日も早く、君と法廷で、戦える日をな。』 え、御剣はたしか、検事局長だったよな…。それでは、戦えないのでは…?だから、率直に 『ありがとう、御剣。でも、お前、検事局長だったよな?戦えないよな?』 『何を言ってるのだ!?私は今日を以って、検事局長から、降格して元の検事に戻るつもりだ。そう、降格してでも、君と法廷で戦いたい。』 『ありがとう、御剣。』 そして、その2ヶ月後、僕は司法試験に合格して、再び弁護士となった。御剣も、本当に、自ら最高検事局長に頼み、検事局長から、検事に降格して欲しいと頼み、検事に戻ってくれた。でも、まさか、その2ヶ月後あんなことになるなんて、誰が予測出来ただろう。 |
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