五回目の逆転
作者: 指先の真実   2012年02月04日(土) 22時41分27秒公開   ID:iZ7dFN5zcZk
 僕が事務所の書斎で本を読んでいると、玄関から繋がる廊下から、どたばたと走る足音が聞こえてきた。

「なるほどくん!!なるほどくん!!」
「…うるさいな。何をはしゃいでいるんだよ。」

廊下からやってきたのは真宵ちゃん。それにしても、こんなにテンションが高いのも、珍しい。…くもない。

「なるほどくんこそ、なんでそんなに落ちついてられるの!?」
「そ、そんなこと言われても。…何かあったのかよ」
「何かどころじゃないよ!! ”逆転裁判5”発売決定だよ!!」
「…な、なななな、なんだってぇぇぇぇぇぇ!!!」

僕は思わず椅子から立ち上がって、大きな声で驚いた。

「また、あたしの大活躍が見られるんだよ!!」
「いやいや、僕だろ。そこは」

それにしても、逆転裁判4の発売から5年。ついに、発売に踏み切った、という感じだろうか。

「長かったね。なるほどくんの暗黒時代」
「僕が悪者みたいに言うなよ。 弁護士をやめてるだけだろ」
「5はなるほどくん、ニートのままなのかな」
「…ニートじゃなくてピアニストだけどね。 確かに、そこは気になるところだよなぁ」
「5はあたしは出てくるのかな〜」
「どうだろうね。 もし出るとしたら、27歳くらいになってるのかな」
「えっ、もうそんなに時間が経ってるんだね」
「そうだね」

他にも僕が気になるところがたくさんある。
それは、旧キャラの扱いだ。

「5はきっと、4の続きの世界だから、僕たちが活躍していた時の8年後が舞台になるはずだよな」
「あっ、そうだよね。 なるほどくんしか登場しなかったから、8年前の登場人物が気になるかも…」
「御剣、狩魔冥、矢張、イトノコさん…。 また出てほしい人がたくさんいるなぁ」
「もちろん、なるほどくんの弟子もいるんだよね」
「オドロキくんね。 ここらへんの人物がうまく絡んでくると、おもしろくなるかもね」


「う〜〜〜〜っ!!なんか楽しみになってきたね」
「そうだね」

僕は再び椅子に座り、本を読み始めた。

「じゃあ、なるほどくん、ラーメンでも食べにいこうか」
「またかよ。 昨日行ったばかりだろ」

end
■作者からのメッセージ
逆転裁判5が発売されると聞いて、嬉しくて走り書きしました。
あまり完成度は良くありませんが、ね。

楽しみですね。

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