鴨と掟の事件レポート・狂乱芸術家の叫び
作者: 被疑者A   2009年01月04日(日) 07時08分52秒公開   ID:PccG.Ft8hx.
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「あの現場のですよねえ、もちろん分かりましたよ。けどあまりにも混ざりすぎてて全部血液か分かりませんでしたけどこちらです。」
なんだ、この量は人間の体内の地の3分の2は出尽くしてるぞ。でも殺したのは頸動脈からなんだよな〜。う〜んそう思ってると突然後ろから御剣さんがやってきた。
「あれ〜局長どうしたんですか?」
僕のほうから尋ねる。
「いやぁまた君たちが所轄の事件に首を突っ込んだって聞いてな、君たちに忠告しに来たんだ。」
「あ、そ、俺はね、一応警視庁の刑事なんだよ。こんな事件やらせてもらってもらってもいいんじゃないですか?」
俺は反論する。すると局長は黙ってしまった。そして俺は局長に
「じゃ、バーイ」
と言って医務院を出た。
 
     同日 川端署・鑑識課
「ふ〜ん、最初のはアドラド氏の犯行だったんだ。」
鑑識課で資料を見せてもらい俺は納得する。
確かにこのナイフからアドラド氏の指紋が発見されたのは紛れもない事実のようだ。ふ〜んやっぱりな。だが彼には他毛濡市氏を殺す動機がない。まぁ、だがそれは法ヶの領分だ、俺には関係ない。さてと帰るかなと。おっと、あれはちょっと前うちの刑事課にきた。新人刑事君じゃない。確か名前は宝石?違うな宝月じゃなかったか?元検事局の検事長の妹と言ってたからそうだろうな。一応挨拶しとこうかな。
「おう、久し振り。警視庁入庁のときに俺がスピーチして以来だから6ヶ月振り?」
「あ、鴨さん、何でこんな所にこんな所で個人的に会えるなんて光栄です。」
うわ、こいつもかよ〜一部捜査オタクの中では、俺の功績が”凄い”と評され人気があると聞いていたが、まさかこんな子までとはな〜
「あの!」
俺がそんなことを考えていると彼女が急に聞いてきた。
「一体何?」
「連絡先教えてもらえませんか?捜査のことでいろいろ教えてもらいたいんで。」
俺は別に嫌でもなかったし
「ああ、いいよ。」
と言い俺はすぐに連絡先を教えた。まぁ俺の携帯は特殊改造を施してあるから通信した相手の持ってる携帯番号とかのデータをコピッてしまうのだ。まぁこれで彼女の交友関係も把握できたし法ヶの所へ行こうかな。 
*ここからおまけ暇なら読んでください
     同日 ゴロツキのたまり場  「オイ、おっさん。俺ら今金ねーんだ。恵んでもらえねーかな。」
法ヶに言われ大学に向かう途中、突然変なゴロツキに声をかけられた。しかも、相手は大人数15,6人はいるし、全員鉄パイプやら木刀やら持ち歩いている。うわ〜めんどくさ。
「おっさんさぁはやく金くれよ。金くれないならぶん殴っちゃお。」
早速でっけー、短期そうなのがいきなり鉄パイプを振りかざしてきた。うわーやべー。
いきなり、グシャ、と鈍い音がする。けどこんなに落ち着いていられるからもちろん俺が殴られたわけではない。じゃ、若干、逆再生してみようか。まず、でけーのがパイプを振りかぶる。そこで腹に隙ができる。そこに俺が手刀をぶっ込む。そう、その時の音がさっきのだ。まぁなぜこんなことができるのかと言うのかと俺はこれでも伊賀忍者の子孫だ。
んで、子供の時にじっちゃんにいろいろと教えられたのだ。その時の記憶がまだ根付いているのだ。そこからの俺の行動は早かった。
チンピラ達を次々倒し最後に一言言ってやった。
「たっく、クズどもがめんどくさいことを、ついでにもう一つ俺を呼ぶ時はおっさんではなくお兄さんと呼びなさい。」
はあ〜めんどくさいけどこの人間団子を支えながら周辺の所轄署に届けないとな。久しぶりに忍者の血を使ったから疲れた〜さっさの鑑識課へ行こうかな。


*ここから法ヶ掟と鴨沢賢による推理が展開されます。なおそのため謎の人物視点・会話文まみれになりますがよろしくお願いします。
      同日 芸名大学ホール
「いったい何の用ですか?私は忙しいんですよ。」
鴨と掟は芸名大学ホールに里佳子さんを呼び出した。そう、彼らは彼女を追い詰めるためここに呼び出したのである。そう、彼女こそ今回の事件の犯人なのである。まぁ詳細なことは彼らが暴いてくれるだろう。え、私は水去手定(すいきょ しゅてい)しがない小説家だ。まぁ正体は後々明らかになるだろう。では続けるか。 
「いえいえ、すぐ終わりますので、よろしくお願いします。」
「さってっと、それじゃ始めますか。」
「まず最初の事件ですが、これはアドラド氏がやったことでしょう。彼の持っていたナイフから他毛濡市氏の血痕が発見されましたから。ですが問題は彼をだれが殺したかです。」
法ヶは里佳子にぷっれシャーをかけながらいうだが里佳子はこれと言って動揺する様子もなく答える。しかし法ヶさらに揺さぶりをかける。
「あなた、彼を殺したんじゃないんですか?」
法ヶ掟はすごいプレッシャーをかけ彼女に言った。そこへ鴨沢が追い打ちをかける
「あなたがやったという証言も、得ているんです」
「そんなばかな私は、ちゃんと誰も見てないのを確認して、はっ!」
ここで法ヶがさらにダメ押しを加える
「ついにぼろをだしましたね。いまのあなたの自白この耳が聞き逃しませんでしたよ。」
「フン、でもそれだけじゃ私を逮捕なんてできないんだからね。」
彼女はまだ食い下がる。
「残念だけどね。証拠ならあるよ。アドラドさんが残してくれたよ。極上の証言を、ね」
鴨沢が彼女の望みを完全に打ち砕こうとする、しかし彼女は
「なによそれ私には彼のダイイングメッセージは老婆だったと聞いているは、私はまだ29よ。とても老婆と言う年齢じゃないわ!」
彼女の反論を聞き法ヶがそれに答える。
「ええ確かにロウバは老婆、まぁそれは日本語での話ですがね。」
法ヶに続き鴨沢が話し始める      
「彼が話したのは日本語じゃないんです。彼の母国語だったんです。だって変でしょう?最後のダイイングメッセージに自分の国ではない国の言葉を話すなんて。」
彼女は若干動揺した様子であった。そこを法ヶ掟が攻める。
「そしてここからが大事なところです。彼のダイイングメッセージは、ロウバ・カイノミ、彼の母国語にして甲斐飲見夫人、そう、あなたのことです!」
「ウグぉぉぉぉぉぉ」
彼女が叫ぶ。だがすぐに耐性を立て直し反論する。
「それは分かったわ、でも私にはアドラドを殺す意味がないわ。」
彼女はまたまた食い下がるだが彼女は法ヶ掟の言葉を聞いたあと自分がどのような状況になるかまだ理解していない
「動機ならありますよ、多分あなたなんでしょう、アドラド氏に他毛濡市氏を殺してほしいと頼んだのは、そしてさらに推測ですがたぶん彼が自首をしたいとでもいいだしたのでしょう。だが、あなたは許さなかった。だからあなたは彼を殺した。まぁ、あなたが他毛濡市氏を殺した理由は簡単です。彼があなたの作品を盗作したことでしょう。それは分かります。芸術家にとって作品は命より大切なものですからね。あ、これは僕の友達が言っていました。ですが!」
ここから急に法ヶ掟の語気が荒くなる。
「あなたは、あなたがやれば罪を犯すことにならなかったアドラド氏に罪を犯させ、そして彼の命をも奪った。そんなあなたに“芸術家”を名乗る資格なんてありません。あなたは、」
最後のとどめとでも言うのか法ヶ掟は一気に言い放つ
「ただの屑です!」
法ヶ掟の怒りが爆発した。それと同時にパトカーのサイレンが鳴り響く。そして鴨沢賢が優しく言い放つ。
「あなたが今言ったことをちゃんと取り調べで話してくれますか?」
「はい」
彼女はそういい泣き崩れたそして彼女は刑事たちに連れていかれた。
   7月17日 法ヶ掟の執務室
「うわ〜締切、締切と。」
私は今とても焦っていた。小説の締め切りが明日なのである。さらに今回の事件の報告書も書かなければいけない。事件の報告書なんてものをなんでただの作家が書かなきゃいけないのか?しかも何で法ヶ掟の執務室で仕事をしているのか?その答えはいたって簡単である。私が法ヶ掟であるからだ、そう水去手定は法ヶ掟のペンネームなのだ。
「「プルルルルルルルル」」
電話が鳴った。僕はすぐそれに出る    「ハイ、法ヶですが。」
「あ、法くんやっとでた〜昨日からずっと書けてたのに出ないんだもん。しんぱいしたよ〜」
この軽いノリの奴は日々舞 恵美香(ひびまい えみか)一応僕の恋人だ。彼女はこんな軽いノリながらも警察庁の警視というエリートだ
「んで、いったい何の用ですか?」
「ごめんね。板打木くん行かせるの止められなくて。」
「いいですよ。劉閣寺の奴が勝手に決めたんでしょう。気にしてませんよ。なんていたって彼は僕と鴨をここに飛ばした張本人ですから。さらに板打木君は手なずけましたし。」
「法クン、ヤッルー。じゃ、切るね。」
いきなり電話が切れた。なんで彼女はこうもマイペースなのかな?
まぁ報告書と原稿を仕上げなくてはいけないからそんなこと考えてる暇もないしね。
とりあえず事件も終わったしね。まぁ今回は一人の芸術家の暴走ってやつかな。タイトルをつけるなら、そうだな。”狂乱芸術家の叫び”とでもしますかね。さてと書類整理に取り掛からなければね。そう思ってると急にドアが開き、鴨が。
「オイ、法ヶ事件だよ今度は毒殺だけど、毒薬が分からないんだって。早くしたくして一緒に行こうよ。」
この変死体オタクが、書類の整理ぐらいさせろよ!と僕は心の中で叫びながら彼についていく。まぁそれがいつものパターンなんだけど。

    
      
       〜完〜
■作者からのメッセージ
少し誤字を直しました。
法ヶ掟と鴨沢賢を主人公にしたシリーズです。

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